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  びいどろ正月
新装版「八丁堀の湯屋」より  (平岩弓枝著:文芸春秋刊)
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
思えば立冬を迎えた頃から、季節が一気に「冬」へとハンドルを切ったようで、年末から寒い日が続いていますが、皆様、お風邪など召されませんように。

秋季の「紅葉散る」にご参加をいただき、ありがとうございました。
麻太郎くんと琴江さんのけなげな別れ、そして香苗さんとの不思議な出会い。穏やかに始まったお話が、中盤からドラマチックに展開し、私たちも心を動かされましたね。UP後にすみれさんから、最新のかわせみで、麻太郎くんが当時のことを振り返っている場面があるとのお知らせがありましたが、それもまた、不思議なタイミングでした。

さて、今季は「びいどろ正月」を選びました。
江戸編のかわせみには「阿蘭陀正月」「麻生家の正月」「びいどろ正月」の三篇があり、これで三大正月(なんてのがあるのか?)話を詠むことになりますが、新年早々、思いがけないニュースが飛び込んできましたね。なんと明治編の「天が泣く」が、真野響子さん主演でドラマ化されるとのこと!放映は5月、スカパー!や時代劇専門チャンネルでとのことですが、当分この夢のようなお話にうっとりしそうです。

さあ、今季はどんな五七五になりましたでしょう。
(平成二十五年冬)

今年も押し迫ってまいりました。
今年はことのほか寒く、すでに一度温水の凍結がありました。
北陸も大雪と聞いて案じております。
年末のお題、申し訳ありませんが欠席させていただきます。
まだ日があるのですが、今日から年越しの仕事がありどうにも難しくなりました。
先日の勘三郎さんのこと・・・やはりかなりショックでした。
自分の健康も気を付けなくてはと自戒しております。
こでまりさんもどうぞご自愛ください。
(茜雲さん)



  すみれさんの五七五 

今年の蟹の味見はされたでしょうか♪当地でも、荒天続きでお店でも品薄です。
さて、今季のお話を送ります。これで私は、年末年始の用意に取り掛かれそうです(爆)
本編のお話が、この先更新されるのか?平岩先生の年齢などを思うにつけ気がかりですね。文庫版の「花世の立春」を買いました。自分へのささやかなご褒美です(嬉)
この冬は長くなりそうです・・・お互いに風邪などひかないように気を付けましょうね。年末年始が穏やかで楽しいものでありますようにと願っております。来年もよろしくお願いいたします。
「びいどろ正月」先程拝見することができました。こでまり宗匠、いつも丁寧にコメント付きの作業をしていただき、ありがとうございます。最後のびいどろ簪で、ほとんどの方との競作に参加できて嬉しいです♪夫婦として初めての新年を祝う気持ちがどの五七五からも伝わってきますね。
(すみれさんの談)

毎日出かける東吾は尚更で、帰って来ると縁側へつれて行かれて、ぬるま湯で手を洗わされ、番茶の匂いのする湯で嗽を強制される。
が、おかけで、咽喉も痛まないし、心身ともにさわやかな年の暮であった。
「びいどろ正月」より
今冬は、寒さが早くやってきて自分もさっそく風邪をひいてしまいました。お話中でかわせみの人々が行っている色々なことは、現代にも有効ですね。宗太郎さんという頼もしいかかりつけ医がいるのも羨ましいです。


風邪予防うがい手洗いいつの世も


このお話を読んでから、私も時々出がらしのお茶で嗽をしています。スッキリします。さすが、東吾さんは「ぬるま湯」で手を洗わせてもらっていたんですね。
(こでまり)



「要するに嗽薬だと思いますが、そいつが一瓶二分だというのです」
二分というと一両の半分、一両で大体、米一石買えた時代だから、たかが嗽薬としたら相当の高値といえた。
「びいどろ正月」より
サプリメントが流行るのも、値段が高いのも、時代が変わっても一緒ですね。適量滴価販売のお店を選ぶための、賢い眼力を持ちたいものです。


瓶並ぶ師走の店の荒稼ぎ





のぞいてみると、板の上に出来上ったばかりといった感じで、びいどろ細工が並んでいた。
なんともいえない曲線で持ち手と注ぎ口のついた鳥のような恰好のは酒瓶だろうか、その横には細かな切り刻み模様の入った壺が三つ、そして西洋の盃が五つ。
「びいどろ正月」より
弥助さんの細工物はさぞかし綺麗な形だったでしょうね。何色なのかなぁ。江戸切子細工は本当に惚れ惚れするほど、精密な模様がほどこされていますね。
歳時記をみると、「びいどろ」「ギヤマン」は夏の季語なのですね。やはり、五七五って奥が深くて難しいです。


冬入日びいどろ細工の影長し


暮れにたまたまつけたテレビで、切子職人を取り上げていたのですが、本当に素晴らしい出来栄えでした。お話の頃はまだそこまで技術も進んでいないと思いますが、当時の人にとっては珍しく、その後の職人たちの創意工夫で今に至ったのでしょうね。
「冬入日」「影長し」が、穏やかな年の瀬を感じさせます。
(こでまり)



おせきの想いを知って、東吾さん、源三郎さんも温情で処理してくれました。おせきさんも打ち明けることができて、救われましたね。これで、おどおどせずに新年を迎えられます。
るいさんの髪の櫛・・・夫婦としての初めての正月に相応しい見事なものだったでしょうし、るいさんにとても似合っていたに違いありません。そして、大事な人の髪や飾り、着物などの変化に気づいて直に言葉をかけてあげられるのが、東吾さんの彼らしさを良く表していますね。


櫛光る結いたての髪今朝の春


そうそう、東吾さんのそういうところはいいですよね。お句の「今朝の春」がいいなあと、何度も思いました。
(こでまり)



  麦わらぼうしさんの五七五 

今年もあとわずかで終わりなんて、本当に時の経つのは早いですね。今年も大変お世話になりました。こっちはお題を送ってしまえば、あとはお気楽にUPを待つだけですが、こでまりさまはそれからが大変ですもんね。今回は年末年始でさらにお忙しいでしょうに、本当にお疲れ様です&ありがとうございます。どうぞ無理なさらずにゆっくりゆっくりUP作業なさって下さいね。
今回のお話、ヒット商品で景気がいいのは一部の企業、その影で、下請け、孫請けはいいように使われて・・・と、現代の世相に通じるものがありますね。「この不況下、仕事があるだけマシだよ」という零細企業主の声も聞こえてきそうですが・・・まあ、実際に死人が出たわけでもなく、ものすごい凶悪事件が起こったわけでもなく、ラストもほのぼのしていて、後味のいいお話でしたね。
こでまりさま、UPありがとうございます&お疲れ様でした。本当に、あっちの管理人さまがお書きのように煌めくお句が沢山で、ぐりさまがお書きのように楽しい句が多くて、新春にぴったりで華やかですね。お汁粉が食べたくなりました(るいさんのお汁粉、きっとすごくおいしいんだろうなぁ〜)
(麦わらぼうしさんの談)

神聖水を入れるのと、同じ型のものである。
「まぎらわしいではないか」
役人の声が苛立って来て、番頭はおろおろした。
「それでございますから、瓶に赤い紙を貼りつけまして……」
「びいどろ正月」より
今回読み返してみて一番印象に残ったセリフが、取り調べ役人の「まぎらわしいではないか」。はい、おっしゃるとおりでございます!
数年前に野村萬斎さんが子供番組でやって流行った、芸人のなだぎ武さんもネタにした「ややこしや〜ややこしや」のフレーズが浮かんできました。


ややこしや毒と薬がうりふたつ


このお句は、スッと出来たんでしょうね。ややこしいところが全くありません!
(こでまり)



「旨くやったもんだな」
「夢中だったんです。考えなしにやっちまったんです」
さわぎが起って、神聖水が売れなくなればいいとだけ思ってやってのけた。
「びいどろ正月」より
消毒液の事なんでしょうが、「魔」という文字が使われていると、なんか妖しげな印象を受けてしまうのは私だけでしょうか・・・ ファンタジー物の小説やアニメで、魔道士の婆さんが「これは消魔水といっての、正しく使えば役にたつが、間違った使い方をすると、恐ろしい事がおこるぞえ、ふぇ、ふぇ、ふぇ・・・」と言って渡してきそう・・・
人間の心の弱いところを突いて、いろいろ事件を起こす・・・そんな力が秘められていて、今回の事件も起こったのかも


人々の心の闇突く消魔水


いわゆる「魔が差す」ってやつですね。麦わらぼうしさんのコメントを読んでいて、最近あった「毒・ポイズン」というドラマを思い出してしまいました。(新聞であらすじを読んだだけですが)
うっ、しばらく「ふぇ、ふぇ、ふぇ」が耳に残りそうです〜
(こでまり)



  たまこさんの五七五 

「びいどろ正月」の収録されている文庫第16巻は、東吾さん・るいさんの祝言のある第15巻の次で、このお話も含め、新婚気分満載のお話がそろっていますね。この巻の出た当時は、祝言以降が「新・かわせみ」的な印象を受けていましたが、今から見ると、これも「初期」に入ってしまいます。
「明治編」の刊行が現実となるなんて、その当時は予想できませんでした。以前に比べると休載も多くなっていますが、今後も作者の無理のないペースで 書き続けて下さることを、切に願っています。
「びいどろ正月」UPありがとうございます!今回、現場検証のほうが遅れていて申し訳ないです(いちおう行ってはきたんですが、まだまとめてなくて) そのうち忘れた頃に(笑)こちらでお知らせしますので…
今回のキモは「風邪」「お汁粉」そして、ラストシーンの「びいどろ」は、皆さんいろんな視点で詠まれていて本当に面白かったです。いちおう競作ポイントにも参加できてよかった〜
(たまこさんの談)

「風邪をひきたくなかったら、ひたすら、嗽をすることです。(略)手をよく洗い、汗をかいたと思ったら面倒がらずに肌着をとりかえる。夜更かし、深酒はいけません。ちょっと怪訝しいと思ったら、嗽をし、卵酒を飲んで、あたたかくして早寝をすることです」
「びいどろ正月」より
江戸の昔も今も、風邪の猛威は恐ろしいですね〜 対策も今とほとんど変わらないみたいです。
「卵酒」のほうは、季語にもう一工夫したかったのですが、結局本文にあるものしか浮かびませんでした・・・


風邪の菌お吉の関で退散す

卵酒名医の言に外れ無し


「お吉の関」は難攻不落ですね。何事も、このように音頭をとってくれる人がいてこそ、無事に進むことも多いものです。
久々の結城お吉さんの出る今度のドラマも、とても楽しみです。
(こでまり)
たまこさんの「お吉の関」には大受け!そうとう手強そうで、関所破りなんて出来そうもないですよねぇ。
(あっちの管理人さん)
「お吉の関」最高ですね!
(麦わらぼうしさん)



あなたも如何ですか、とお椀をおかれて、東吾はやむなく箸を取った。東吾が食べないと、おせきも食べそうにない。
  (略)
「よくよく、兄さん思いなんですね、あの娘さん……」
二人きりになって、るいが牡蠣の土手鍋を火鉢にかけながらいい、東吾は汁粉を食べたことを後悔した。
「びいどろ正月」より
本筋ではないが印象に残るシーンというのが、かわせみシリーズにはたくさんあるんですが、本筋じゃないので、どうやって探せばいいのかわからず、フラストレーションになるんですよね(笑) 東吾さんが、いい酒の肴が出てきて、その前に甘いものを食べてしまったことを後悔する、っていうのもその一つで、何のお話だったかなぁ〜と思っていたのが、たまたま今回のお題で巡り合えて嬉しかったので。ウチの家族にも、「酒の味がまずくなる」といって昼過ぎから茶一杯飲まない酒飲みがいるので、東吾さんの気持はよくわかります。
また、決して贅沢はしないが、生活の質にこだわる「かわせみ」のこと、ちょいとおしのぎの汁粉だって、小豆も餅も吟味してあるはずだから、おせきちゃんの御馳走になったお汁粉も美味しかっただろうと思います(羨)。


泣き泣きもしっかり味わう餡と餅

振りだけで食えば良かった酒の邪魔


姐さん、フラストレーションが解消されて良かったです〜\(^o^)/!そういうことって、ありますよね。
ところで、お酒のためにそんなにガマンが出来るなんて、信じられない!よっぽど毎日の晩酌が美味しいんでしょう。
私はどちらかというと、お酒より甘いもの派なので、この編集をしながら、何度も「ゆであずき缶」を買いに行きたくなりました。
(こでまり)



びいどろの櫛を挿した女房とさしむかいで、びいどろの盃で酒を飲む。
「それこそ、びいどろ正月だな」
朝陽が障子にさして来て、穏やかで静かな大川端の元旦である。
「びいどろ正月」より
これは、「夫婦になって初の正月」のお話だったんですね。美しい切子細工は、おるいさんの幸せな気持が、そのまま形になっているように感じます。


びいどろの影やはらかに春隣





【おたま姐さんのブラたまこ】 今季も現場検証をいただきました!ありがとうございます。諏訪町の謎や「ぎやまん」と「びいどろ」の違いなど、いつもながら痒い所に手の届くような親切さで、本当にありがたいです。
では、こちらからどうぞ〜!
昨日の「八重の桜」で、島津斉彬と勝海舟が会談している時に、あざやかな薩摩の紅ガラスの切子のグラスのワイン(?)が出てきたので、おぉ〜〜と思いました。(たまこさん) 現場検証、拝見しました♪相変わらず縦横無尽に探索していただいて、本当に一緒に歩いているような臨場感がありますね♪浜離宮は、大好きな庭園なのですが、もう少しちゃんと近所を歩いてみなくてはいけないなぁと反省(汗)。そういえば鉄砲洲稲荷ですらまだ訪ねたことがなかったわー(恥) 諏訪町の謎はいつか解けるでしょうか。それとも平岩先生の創作なのでしょうか。解けなくても楽しい「謎」ですよね。
(はなはなさん)
「八重の桜」の乾杯シーン、私も「おっ」と思いましたよ。いわゆるワイングラスではなく、お猪口のような切子でしたね。「びいどろ正月」を読んでいなかったら、あまり気に留めない場面だったかも。大河が幕末に戻ってきたので、これからまた、源さんや東吾さんに関係しそうな場面が出てきそうですね。楽しみです。
(こでまり)



  浅黄裏さんの五七五 

あっという間に歳の暮れになりましたね。拙句をお送りしますので、どうぞ宜しくお願いします。
るいさんにとっては夫婦になって初めてのお正月で、心のびやかに迎えられたのではないかと思います。ひとつだけ分からないのは、「びいどろの櫛」ってどんなものだったのだろうかということです。簪の先にびいどろの飾りがついたものならわかるのですが。 全体がびいどろで出来ていたら、髪にはあまりなじまないもののような気がしています。お話の肝心なところには関係ないことですが、気になっています。
(浅黄裏さんの談)

これは、源さんです。付き合いの良い源さんならではのことですが、けっして嫌がってはいないだろうと思います。


言いなりの嗽のひびく冬の宿


それから、さっそく拙句(↑の句が、大寒の人形句になりました)を人形句に採用していただいてありがとうございました。 びっくりしました。
(浅黄裏さん)
実は「大寒」句としては、「麻生家の正月」から「腰巻も襁褓もゆれて松とれる」を予定していたんです。なにしろ、この「襁褓」の当人がこの次の立春には…という訳ですしね〜 でも、同じ浅黄裏さん作品だったし、紫陽花さんのイラストも見てしまったので、やっぱり出来たての「源さんの嗽」に登場して頂こうと、早速使わせていただきました(^O^)
(たまこさん)



「鰯の頭も信心からというんだから、効くと評判になりゃあ効いたような気がするんだろう」
東吾があてにならない顔をした。
それから数日後、
「いい鰆が入りましたので、板前が粕漬を作りましたの。八丁堀のお屋敷と本所の麻生様へお届けしたいと思いますけれど……」
「びいどろ正月」より
鰯にしてみれば自分はただの信心で、鰆のヤツは立派な粕漬けでご進物かい・・・とひがんでいるのではないかと思いました。


信心の鰯がひがむ鰆かな


わははは〜、これは独占ポイントですね。確かに随分と差を付けられました。
(こでまり)
浅黄裏さまの「鰯と鰆」に気づかれたのはすごいですね♪御作もピリっとシャレが効いていてかっこいい〜。鰯のすぐあとに鰆が出てきていたなんて、まったく気づいていませんでした。
(はなはなさん)
「鰯と鰆」というポイントはまったく気がつきませんでした!信心されるのと、豪華な進物になるのと、どっちが魚としては本望なんでしょうかね〜(^^)
ご進物といえば、以前に「唐墨」は食べ物のほうか書道のほうか?と話題になったことも思い出しました。いや〜ほんとに「かわせみ」にはいろんなネタがあって楽しいです。
(たまこさん)
私も「鰯と鰆」にはまったく気づいてなかったので、浅黄裏さんの読み込みにビックリです。
(あっちの管理人さん)
「鰯と鰆」についても皆様ありがとうございます(^^) 実家では季節になるといつも鰯の頭を藁ひもでくくって串にさし、勝手口やらお手洗いやらのドアあたりに刺していたのを思い出します。頭以外の部分は記憶には無いのですが、頭だけが売られていたはずもなく、きっと先に食べていたんでしょうね。
そうそう、「唐墨」は、私が食べ物の方だと勘違いして句を作り、でも(勿体ないので??)そのままこでまり様にアップしていただいたのでした。こうしてみるとどうしても食材にばかり目がいってしまう人間みたいでお恥ずかしいです。
(浅黄裏さん)
浅黄裏さまの「鰆と鰯」の詠みには受けました(爆)食材に限らず、いつもながら さすがの着眼にとても楽しみをいただきました。
(すみれさん)



「貰いっぱなしにも出来ませんから、松が取れたら、三島町へ行って小山屋さんで弥助さんの作ったものを、なにか買いたいと思っていますの」
その時は一緒に行って下さいと念を押されて東吾は肩をすくめた。
「びいどろ正月」より
るいさんにしてみれば、堂々と連れだってびいどろ屋に行ける晴れがましさとのびやかさとを感じていたお正月ではなかったかと思います。


約束のいまや待たるる松納め


びいどろ屋に行くことはもちろん、一緒に行くという所がポイントだったんですね。う、見逃していた。
(こでまり)



「びいどろのお盃もあるそうですね。それでお酒を召し上ったら……」
「そりゃあ阿蘭陀さんの酒を飲む奴だぞ」
しかし、東吾は屠蘇の盃を取りながら目を細くしていた。
「びいどろ正月」より
お正月の晴々した気持ちを酌むにはびいどろもまたよいのでは、と思いました。


年酒を酌むびいどろの目出度さよ


びいどろや切子って、今よりも特別な物だったでしょうから、それを手にすることを想像して楽しかったでしょうね。
ところで、最初の疑問ですが、確かにびいどろの櫛はそのままでは滑り落ちてしまいそうですね。ただ、前髪は一度途中で結んで形をつけるので、その結び目あたりを狙って挿せば、何とか納まったのではないかと思います。もちろん東吾さんがラブラブな振る舞いをした場合は保証できませんが。
地毛で桃割れを結って迎えた成人式から早やウン十年、しばし若き日を思い出しました〜。
(こでまり)
かんざしについては、おっしゃっていただいたとおりかもしれません。私は髪が猫っ毛でしかも薄め(笑)、かんざしや櫛どころかピン止めがちゃんと留まっていたことがないんです。るいさんのは、新春の結いたて髪にびいどろのかんざしがよく映えたでしょうね
(浅黄裏さん)



  あっちの管理人さんの五七五 

大変遅くなり、晦日にもなってしまいましたが、まずは参加する、したいということでお送りします。
このお話は事件は起っても殺人など殺伐としたシーンのない、読後感の良い話でしたね。冒頭の風邪の話は、現代にも通じるところで、やっぱり嗽、手洗いは大事なんですね。
今年一年もあっという間でした。後半は仕事も忙しく、毎日バタバタと気ぜわしく過していたように思います。なかなか掲示板にも参加しないで気になっていますが、毎日みなさんの書き込みを見て元気を貰ってます!今年は寒さも厳しく、例年より雪も多いとのこと。こでまりさんもどうぞ体調に気をつけて良いお年をお迎え下さい。
本当に今年もお世話になりました。来年もどうぞよろしくお願い致します。
こでまり宗匠、アップありがとうございました!「びいどろ」のように煌めくお句が沢山で、しっかり楽しませてもらいました。 東吾さんるいさんにとって初めてのお正月、ラストシーンの競作ポイントに参加出来て良かった!
(あっちの管理人さんの談)

なにしろ、名医がいうことだから間違いはないと、お吉が番茶の出がらしを集めておいて、茶釜でぐらぐら煮立てたのを、冷ましておいては、みんな、まめにがらがらとやる。
「びいどろ正月」より
宗太郎さんが登場してから、道之進殿も源右衛門殿もお元気になられ、「かわせみ」の面々も風邪も引かず、赤ん坊まで見て貰い、本当にこんな優秀な名医が親戚、知り合いに一人でも居てくれたらいいなぁと羨ましく思います(笑)
宗太郎先生の花世さん自慢、親馬鹿ぶりを詠みたかったのですが、出来ませんでした。ここをどなたか詠んでくれたかなぁ。


我が家にも一人は欲しい名医どの


その通り〜〜!
(こでまり)



「あけまして、おめでとうございます」
屠蘇の仕度をして入って来たるいが、改まって挨拶をした。
結い立ての髪に目がいって、東吾はおやと思った。
「その櫛、びいどろじゃないのか」
「びいどろ正月」より
元旦の朝、るいさんとさし向いでやに下がってる東吾さん、晴れ着姿のおるいさんの美しさに目を細めて一杯やってるところが目に浮びます。


びいどろのきらり眩しい年始め


純朴な職人のようでいて、東吾さんへのお礼を、るいさんの身につけるものにするあたり、弥助さんもなかなか観察眼があるようですね。思惑通り東吾さん、とても嬉しそうです。
(こでまり)



  はなはなさんの五七五 

「びいどろ正月」明るくさわやかで好きなお話ですが、・・・正直言って苦戦しました。毎回苦吟ですが今回は特に厳しい・・・。身辺がいろいろとバタバタしていて暮れの気持ちになかなかなれず、ひとつひとつこなしていくのが精一杯。なかなか俳句の気持ちになれなくてそちらも苦しかった。それでもひねり出すのが精進の道と思ってがんばりました。
お正月気分もまだまだ満載♪「びいどろ正月」堪能させていただきました。 アップお疲れ様でした。 競作ポイントにどっぷりハマってしまいましたが、詠み口がそれぞれ違って本当に面白かったです。らぶらぶなるいさん東吾さんがまぶしい、「はじめてのお正月」はやっぱり詠みたくなりますよねぇ〜。
(はなはなさんの談)

「二分は高すぎないか」
「おそらく、高いでしょう。けれども、薬というのは高いほうが効くようにみえるそうですから……」
「びいどろ正月」より
いつの時代も良いと言われれば行列だろうが高かろうが飛びついてしまう日本人・・・たわいないものですが、病も気からと申しますもの、何もしないよりはいいのかもしれません。だからこそ商売も成り立つのかもしれませんが。
それにしてもノロウィルスには皆様ご注意を。


行列とびいどろ・二分が効くような


よくテレビで「行列」を見ますが、実生活ではあまり「行列」の経験はないです。並ぶくらいなら他へ行こうと思ってしまうんだけど、並ぶことから既にイベントが始まっているんでしょうね。今度並んでみようかな〜。
(こでまり)



壺の模様を指した。
「こんな仕事の出来るのは、何人もいないだろう」
「切子をやるのは、まだ少ないので……」
「こんな腕があるというのに、薬瓶なんぞ作らされて、さぞ、じれったかったろう」
弥助が苦笑した。
「びいどろ正月」より
弥助さんは余計なことは考えず、自分を必要としてくれる人に誠実に応えていただけなのでしょうね。まさに職人と言った感じです。勝気なおせきにはそれが歯がゆく、行動に走ったのでしょうが、周りのあわてぶりにうろたえてしまったのが正直で微笑ましい気がしました。
無意識とはいえ何となく東吾さんにはそれが見えていたのかも。


寒風も炎にくべてびいどろ刻む

冬萌や透けて見ゆるは脆きもの





一杯の汁粉を泣き泣き食べて、
「それじゃ、芝口あたりまで誰かに送らせよう」
東吾の声で、嘉助が帳場から出て来た。
「びいどろ正月」より
おせきのことは東吾から聞かされていても、ちょっとやきもちを焼いてみたくなったのでしょう。さすが年上女房のおるいさんの面目躍如と言う感じです。さぞかしあま〜いお汁粉だったことでしょう。


やきもちも汁粉に入れて甘い悪戯


ここ、競作なんですけど、受け取り方が正反対で面白〜いです。
(こでまり)



夫婦になって初めてのお正月だったと思いますが、東吾さんの甘い気持ちとおるいさんの誇らしげな気持ちが伝わってくる、さわやかな幕切れで大好きなシーンです。


さしむかいびいどろづくし初春(はる)酒を酌む


最後の場面、穏やかで幸せそうで、いいですね〜。
(こでまり)



  紫陽花さんのおまけ 

おまけだけです。明日でもいいかなと思ったけどとりあえず大晦日何があるかわからないから送ります。
先ほどおまけを描いている時眠くなってしまい「レコード大賞」を見ていたのですが、気がついたらビートたけしの番組になっていました。レコード大賞は誰が取ったのだろう・・・だれだっていいのだけれど。今ちょっと復活しました。
今日は一日雨でした。こでまりさんのほうは雪だったのかな。年末にこれほど雨が降ったというのは珍しい気がします。雨の中お墓の掃除してお線香あげてきました。今年もお世話になりました。来年も締め切りぎりぎりを目指してがんばります。よろしくお願いします。
(紫陽花さんの談)

お吉はすっかり得意になって、来る人ごとに番茶の効用を喋っていたが、その日も宿帳改めに立ち寄った畝源三郎に無理矢理、嗽をさせ、手を洗わなければ、宿帳にも触らせないとがんばった。
「びいどろ正月」より

「締め切りぎりぎりを目指してがんばる」宣言を、ありがとうございます!ぐふふ、紫陽花さんらしくて受けました〜。
イラストの手は洗う前なので、彼らに拒否されているのかな。嗽も手洗いも、習慣にするのが大切ですね。
(こでまり)
源さんの手が印象的です
(ぐりさん)
おまけの湯呑みもすっかりお吉さんに手なづけられて(笑)源さんもたじたじなのかも。
(はなはなさん)
かわせみの宿帳に手を触れようとしてもなぜか出来ない不思議さ…を源さんは感じ取っていたかもしれませんね。さて、見ようとすると人に呼ばれたり、別のことに気を取られたりして。で、うがいをちゃんと済ませた後は、見えない茶托や茶碗に邪魔されることもなく、お勤めがはたせたのかもしれないなぁと紫陽花さんの描く彼らを拝見して思いました。
(浅黄裏さん)
紫陽花さまのイラストにも、大納得・・・それで、嗽をしている源さんの人形五七五へと 続いていくところが、かわせみ△の連携プレーの阿吽の呼吸もぴったり(拍手)
(すみれさん)



  ぐりさんの五七五 

今回のお話は兄のために妹が大胆なことをしてしまう そのことを東吾さんは見抜き妹は罪におののきますが 上手く収めてしまいますね 今回は源さんも出番が無い
今年も大変お世話になりました お忙しい中アップしてくださるのは大変なことと思います ありがとうございました また不肖な私ですが来年もよろしくお願いします
こでまりさん UPありがとうございます、新年早々お疲れ様でした おしるこ、簪に参加できて嬉しかったです またゆっくり拝見してみなさんの句を楽しみたいと思います
今回はお話もホッとするものだったので楽しい句が多い気がしました
(ぐりさんの談)

元旦。
東吾は早起きして神棚に洗米と水を供え、東をむいて拍手を鳴らした。
るいと夫婦になって最初の正月である。
「びいどろ正月」より
事件が収束年が明け二人にとって初めてのお正月
お正月のシ〜ンはいろいろに書かれていますね
若水を汲むシ〜ンなども好きですが
今回はお参りするし〜んですね
初正月という季語はなかったんですがあってもいいかと〜


初正月 二人で参る 神棚に


何気ない場面ですが、やっぱり夫婦として迎える初めてのお正月、喜びも一入だったでしょうね。
(こでまり)



前髪に見事な切子細工のびいどろの櫛が光っている。
「昨日、弥助さんがおせきさんを連れて礼にみえたんです」
「びいどろ正月」より
ギャマンの櫛新妻のるいさんによく似合っていたでしょうね


初髪に びいどろの櫛 映えていて

びいどろの 櫛さす妻に 淑気満つ





「花世をみて下さい。随分と美人になりましたよ」
と相変らずの親馬鹿ぶりである。
美人、美人と親がさわぐ割には、よく肥っていて、綿菓子のようにふわふわした感じがする。
「びいどろ正月」より
花世ちゃんこの頃はまだ赤ちゃんなのですね
とうたまと飛びつかないけど
愛らしさはいっぱい


冬温し 綿菓子のごと あこ笑う


花世ラーのぐりさん、この場面を逃しませんでしたね。ここでは赤ちゃんの花世ちゃんですが、今度のドラマでは、どんな娘振りを見られますか、気になりますね。
(こでまり)
ぐりさまの花世ちゃんへの詠みには、ご自身のお孫さん達への愛情がそのままですね
(すみれさん)



梅ちゃん先生でもお姉さんが男の人と別れの時
おしるこを食べましたね
おしるこって人の心をほっとさせてくれるのでしょうか


おしるこは 心を癒す 薬かな


残念ながら「梅ちゃん先生」は見ていなかったのですが、後からスペシャルドラマが出来たりして、随分人気があったみたいですね。
お汁粉のように甘くて温かい物は、確かにほっとさせてくれそうです。
(こでまり)



  こでまりの五七五 

新年も明けて、早や半月が過ぎてしまいました。暮れのお忙しい中ご参加くださって、本当にありがとうございました。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
皆さんのお名前の下のこの欄は、お句の前後に書いて下さっている内容を抜粋して載せているのですが、皆さんのコメントに、お話に対する大局的な感想、皆さんのお人柄、またその時々の時代の空気までもが伝わってきて、お句とともに大切な宝物の一部となっています。時には辛い出来事に関わることもありますが、今年も楽しいこと、幸せなことがお届けできればと思っています。
(こでまりの談)

「出来たのか」
いささかびっくりして反問する東吾に、
「いいえ、その中に……」
夫婦が顔を見合せて、くすくす笑っている。
なにもいう気がなくなって、東吾は中庭をへだてた宗太郎の診療署のほうを眺めた。
「びいどろ正月」より
美人だという子は綿菓子みたいだし、冷やかすつもりで二人目と言ったら、出来たみたいなことを言われて逆に慌てさせられたり、何だか本所の二人にいいように振り回されてますね。


冬至梅のろけ親馬鹿聞かされて





そこに木箱を積んで来たらしい荷車がおいてある。
兄のほうが荷車をひき、妹が並んで路地を抜けて行く。
なんとなく、東吾はそのあとについて行った。芝口の表通りへ出て二丁目、三丁目、次が諏訪町で、二人が横丁へ入った。
「びいどろ正月」より
おたま姐さんに倣って、江戸東京散歩を追いながら登場人物の足跡を追いました。雛屋弥助の家のある諏訪町は、ご指摘どおりこの地図にはないのだけど、他の地名は見つけるたびにワクワクします。
長崎屋で荷を降ろして軽いはずの帰り道、でも何となく車も音も重かったのではないかと思いました。


暮早し空荷車の音軋む





夕暮れが近づいていた時刻、切子に降る光も柔らかで優しかったことでしょう。


冬の陽をキラリとはねて切子盃





るいが汁粉を運んで来た。
「お宅へ帰るまでのおしのぎに召し上れ」
「びいどろ正月」より
こういう場合、だいたいるいさんの「焼き餅」が爆発すると思うのですが、娘の素性も東吾さんから事前に聞かされていたからでしょうか、穏やかにクリアーできました。お汁粉に入っていたお餅も、何となく小さくてとろりと煮てあるお餅のような気がします。
関係ないけど「おしのぎに召し上れ」とか「お持たせですが」なんて言葉を、さらっと使える人に憧れます〜。


新妻のゆとり汁粉に小餅煮て





ここは何と言っても、東吾さんの頭の中の空想がいいですよね〜。るいさんも、話の持って行き方が上手い!


びいどろの櫛と盃小正月