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  代々木野の金魚まつり
「十三歳の仲人」より  (平岩弓枝著:文芸春秋刊)
立夏を過ぎ、このままじわじわと暑くなるかと思いきや、いきなり真夏日になったり、前日より10度近くも下がったり。梅雨入りも例年より遅く、不安定な日が続いています。

春季の「菜の花月夜」にたくさんのご参加をいただき、ありがとうございました。こちらにも菜の花の堤防があり、通勤で見かけるたびにお話を思い出しておりました。

さて、今季は「代々木野の金魚まつり」を選びました。
お話は東吾さんがお石ちゃんを連れて、代々木野へ出かけたところから始まります。前話で縁談が不幸な結果に終ったお石ちゃんを、るいさんと東吾さんが気遣ってのことだったのですが……。このお話では、平岩先生の実家である「代々木八幡宮」についてのうんちくが熱く語られていることも、読みどころの一つでしょう。

さあ、今季はどんな五七五になりましたでしょう。
(平成二十三年夏)



  すみれさんの五七五 

作者のご実家を舞台にして進んで行き、お石さんの成長や魅力がたっぷり盛り込まれて味わい深いお話です。「お石の縁談」「十三歳の仲人」・・・お石さん三部作の中心として、未来へ繋がる期待を残してくれるお話ですね。
作者のご実家の金魚まつりを舞台にして、お石さんの成長ぶりと健気さ、強さが一杯のお話でしたが、彼女の目線からの五七五はとても難しくて詠めなかったです。皆様のお作を拝見して、お石さん五七五が沢山あること、そして、彼女への季語が自分のも含めて色々と詠まれていることで、連帯感を味わえたことが、嬉しかったです。
(すみれさんの談)

小源さんが、お石さんの買い出しのサポート役を喜んでしている様子、それをお石さんも嬉しく思っている様子・・・この場にるいさんかお吉さんが居たら、二人の間の気持ちの交流を直に察したでしょうが、東吾さんって、こういう事にはいつも疎いですね


金魚より赤くなるほほ二人連れ


まったく東吾さんたら、頬より金魚の赤に気がいってますよね。ま、いつものことですが……。
(こでまり)



坊さんだけに長慶の語り口は馴れていてその分、うっかり聞いていると耳を素通りしかねない。
  (略)
台所のほうから飯の炊き上る匂いが流れて来て、東吾はどっと空腹を感じたが、坊さんは悠々たるものであった。
「代々木野の金魚まつり」より
東吾さんが、神社の由緒を聞かされている場面・・・作者の実体験では?
代々木八幡宮は800年祭だそうですね。たまこさまの金魚祭りレポートが楽しみです。(他力本願・・・感謝)


腹の虫あいづちを打つ夏座敷


東吾さんがいろいろ試みるも、その度にいなされている様子をうまく詠まれましたね。作者の経験でもあり、側でそういう人を何人も見てきたのかもしれません。
そうそう、800年祭ってサイトで見ました。執筆がいろいろとお休みなのも、そのせい?先生にはまたぜひ、書いていただきたいですね。
(こでまり)



「(略) だから利口な女は腕っ節が強くても猫をかぶって、さもか弱そうな顔をしているんだよ。そこんところを、あんたも心得ていないとね」
とお石に説教し、嘉助は帳場の掃除に来たところを待ちかまえていて、
「お吉さんのいうのも満更、間違いじゃないがね。どんなに力があっても、大方の男は女よりも強いもんなんだ。そこを間違えるととんだことになるから気をおつけ」
と忠告した。
「代々木野の金魚まつり」より
お石さんの武勇伝から、船に落ちるまでの災難・・・卑怯な男に危ない目に遭わされてしまったけれど、勇気をだして立ち向かうことの大切さを教えてくれます。
お吉さんと嘉助さん、お説教にそれぞれの立場、考え方が現れているのが、「御宿かわせみ」らしいです。


老鶯と人生訓の競い合い

青ぶどうあすの実りへ風うけて


この二人の忠告、私も詠めたらと思ったところです。こういう会話は、以前は家の中でちゃんとあったように思いますが、今はどうなんでしょうね。
(こでまり)
「老鴬」は嘉助さんかな。お吉さんでは可愛そうですね。言葉の選択がぴったりきます。
「青ぶどう」もさわやかにお石ちゃんを例えていて好きです。風を受けてたわわに実ってゆくお石ちゃんの行く末があかるく感じられました。愛情ある2人のお小言に、祖母を思い出しました。
(はなはなさん)



笑いながら源三郎が腰を上げ、東吾とるいは送りがてら「かわせみ」の外へ出た。
暑かった一日が終って、大川の上に風が出ている。
「もしかすると、この秋にはお石を家から嫁に出すことになるかも知れませんね」
るいが小さくささやき、東吾は夕空へ目を細めた。
「代々木野の金魚まつり」より
小源さんの名の通り、恋の不器用さは、源さんに負けず劣らず・・・それ以上かも、源さんがほだされたのも、納得できます。


巻羽織川風のなか秋を待つ


るいと東吾のくつろぎ風景と対比するような孤高の巻羽織。源さんのかっこよさですねぇ。
(はなはなさん)



  千姫さんの五七五 

ケーブルTVで「御宿かわせみ」が放送されていて(オープニングには紙細工の金魚が映っています)、 しかも今は見たい見たいと熱望していた第2シーズンです。もう、私は毎日「かわせみの世界」にどっぷり浸っています。
物語の前半の五七五しか出来ず、随分長い間手元において粘っていましたが出来ませんでした。今季も最後かしら。
(千姫さんの談)

風鈴の音色が聞えて来た。
「お石さんが、さっき買い物に出たついでに買って来てくれたんです。御老師もきっとお喜びになって、耳をすませていらっしゃると存じます」
庄之助がいい、東吾もうなずいた。
「代々木野の金魚まつり」より
母は生前「人は死んでも魂は、四十九日まで家の軒下にいてるんやで」ってよく言っていました。
稲垣老師も、お石ちゃんの心くばりを見て喜んでいるように思います。


風鈴や風なし主亡き軒で鳴り


お石ちゃんのこういう気配り、とても良いですよね。私も「風鈴」で競作しました♪きっとお石ちゃんは会ったことのない御老師だけど、お千ちゃんのお母様と同じ気持ちで、心を込めて仕度したんでしょうね。
「第2シーズン」を楽しんでいらっしゃるとか。毎晩良い夢が見られるんじゃないですか。
(こでまり)
草取りとどちらを詠もうか迷ったのですが、風鈴もいいですよね。お石ちゃんの優しさがちりちりと小さな音で涼しさを呼んでいるのですね。
(はなはなさん)



お石ちゃんといえば「山出しの猿公」が枕詞のように付いてるような子供だったのに、るいやお吉に仕込まれて立派な娘に成長して、うるる(おばさん目線)
それを知らないのは本人だけみたいですね。


山百合の散るを惜しむか親ごころ





うだるような暑さと、蝉の鳴き声が聞こえてきそうですぅ。


道端の陽炎揺れて金魚売り





拝殿に参詣し、社務所をのぞくと小源が若い大工とこっちを眺めて会釈をしている。
  (略)
「さあさあ、神林どの、棟梁も出ておくれ」
長慶にせかされて、小源はちらとお石のほうを気にしたが、東吾の後から奥座敷へついて来た。
「代々木野の金魚まつり」より
小源は、もしかしたら東吾に連れられてお石ちゃんが来るかも、そしたら一緒にって淡い期待があったのかも・・・かも・かも、残念でした。
姫路では、6月の「浴衣まつり」、7月の「港まつり」、8月の「お城まつり」と続きます。若い頃の思い出は「まつり=恋」でした(^_^;) って私の事は誰も聞いていませんでしたね(笑)


あの女と出会いの予感夏まつり


せっかく思った通りにお石ちゃんが来たのに、坊主が出てきて誘うわ、若い大工にお石ちゃんを持ってかれるわで、お気の毒な小源でした。
むふふ、「まつり=恋」かぁ。三月もお祭が続くなんて、姫路の夏も熱そうですね。
(こでまり)



「長助は前から気がついていたみたいでしたよ。この前の天下祭の時、小源が長寿庵で祭の連中と酒を飲んでいた。そこへお吉さんがお石さんをつれて入って来たとたん、しどろもどろになって、一升酒飲ませたってけろりとしている奴が、あっという間に酔っぱらっちまったそうです」
「代々木野の金魚まつり」より
天下祭の時からだったのか。「あゝ、小源 じれったい! 」


わくわくは祭囃子と恋ごころ


なるほど隠れた恋心であっても、いろいろとウラが取れてきますね。
さすが、かわせみファミリー。
(こでまり)
お石さんの心情を詠まれているのですが、それに加えて、惑々組の心情と、初代かわせみシリーズを楽しんでおられる千姫さまの心情も映し出されているように思えました。テレビのタイトルバックの折り紙細工の金魚を見るたびに、千姫さまの金魚が思い浮かびます。
(すみれさん)



  麦わらぼうしさんの五七五 

金魚まつりや、布団を背負ったお石ちゃんが落ちるところなど視覚的にも、小源をはじめそれぞれの心情など、詠みどころもたくさんあると思うのですが、「お石の縁談」から「十三歳の仲人」まで流れ的につながっているので、前後の話も読んだりして、なかなか出来ず…(読まなくても出来ないけど(^_^;)。) どうにか二つ出来たので送ります。よろしくお願いします
(麦わらぼうしさんの談)

「東吾さんはわかっていないようですよ。要するに、小源はお石さんに惚れていたんです。だから、あの野郎、ぶっ殺してやると口走ったんですよ」
「なんだと……」
「代々木野の金魚まつり」より
相変わらず、人の恋ごころには疎い東吾さんですなぁ〜


剣豪も恋の道では初段以下


「初段以下」とバッサリですが、正解だと思います。(わはは)
(こでまり)
座布団一枚!ですね。自分の恋には正直なくせに、ニブチンな東吾さんが笑えます。
(はなはなさん)



「お石さんでしょう。ちょっと見ない中に立派な娘さんになって、こうやっておるい様の名代がつとめられる。やっぱり、お仕込みがよろしいのと、あなたの心がけがいいせいでしょうねえ」
「代々木野の金魚まつり」より
この“かわせみ”は鳥のかわせみ(強く美しいお石ちゃんのイメージ)でもあり、お宿のかわせみ(で修行する娘は、みな清く正しい)でもあり、いし強くは『ペケポン川柳』風に言えば二通りの意味があり(意思強く、石強く)…結局なにが言いたいんだと言われそうな句です…(^_^;)


かわせみや清く正しくいし強く


本文の引用がココでいいかどうかわからないのですが、棟梁の女将さんとしても、申し分ない娘さんに成長していますね。
ちなみに、「ペケポン川柳」は私も大好きですが、全然当たりません。「MAX敬語」もダメです。
(こでまり)
ぺけぽん川柳の掛け言葉って、自分も答えが出るまで解りません。日本語の語彙が豊かだからこそできる高等な脳トレですよね。
(すみれさん)



  あっちの管理人さんの五七五 

たまこさんの現場検証、紫陽花さんのトリオと贅沢なおまけも楽しみです。最後の源さんの「ほだされましてね」を詠んでみたかったけど、うまく言葉に出来なくて、どなたかのお作を期待してます!
お題提出、尽句が終るといよいよ本格的な夏ですね。節電の今年は熱い夏になりそうです。まだ6月だというのにすでに熱中症が増えているとか。お互い充分気をつけてこの夏を乗り来ましょうね!
(あっちの管理人さんの談)

たまたま、お吉が膝を痛めていたこともあり、その役目をお石がつとめることになったというのは表むきで、実をいうとぼつぼつ、そうした大事な用事をいいつけることで、さきざきお石がどんな家へ嫁入りしても恥をかかないようにという配慮から始まったものである。
で、お吉はお石を髪結いに行かせ、着る物はもとより履物にも気をつけてやって、るいから渡された供物を包んだ風呂敷を抱えて出かけて行くお石を見送った。
「代々木野の金魚まつり」より
掲示板にも書きましたが、「代々木野」を読み返していて、ついつい「お石の縁談」から「十三歳の仲人」まで一気読みしてしまいました。
奉公に来た当初は「山出しの猿公」なんて言われていたお石ちゃんがすっかりいい娘さんになって、縁談話まで出て来るようになったなんて、お吉さんならずとも嬉しいですねぇ。


丹精を込めて花咲く石楠花や


他の女中さんたちもそうだったのでしょうが、お石ちゃんの成長は、読んでいる私たちにも本当に嬉しいことですね。
(こでまり)
お石さんを詠むときに、彼女の雰囲気を醸し出してくれる季語を選ぶ楽しさを共にできました。(嬉)
(すみれさん)



「昨日はいろいろと有難かった。おかげでいい法要が出来たよ」
近づいて東吾が礼をいい、小源は照れくさそうに小鬢に手をやった。
「若先生は今日、お帰りで……」
「ああ、金魚まつりを見物したら、お石をつれて帰るが……小源はまだ仕事が残っているんだろう」
「代々木野の金魚まつり」より
辛いことがあったお石ちゃんの心を少しでも晴らそうと、代々木野の法要の手伝いに伴っていった東吾さんですが、その代々木野には偶然小源棟梁も来ていましたね。もうその頃から小源さんはお石ちゃんが好きだったんだろうけど、もちろんそんなことはおくびにも出さず。
でもやっぱり気がつく人は気づいてましたね。東吾さんは相変らずそういうことには鈍かったですね。


代々木野に恋のはじめの予感あり





金魚まつりに出ている厄除けの金魚、その可愛らしい姿できっとお石ちゃんの厄も除けて、傷ついた心も慰めてくれたことでしょうね。


ゆらゆらと揺れる思いの金魚かな


お石ちゃんはいろいろな困難に出会いながらも、長い目で見ればちゃんと守られたり、また自分でも切り替えていますね。でもスパッと思い切れることばかりではなかったはずで、「ゆらゆらと揺れる思い」が心に響きました。
(こでまり)
お石ちゃん目線の御作ですね♪きっとお石ちゃんは、金魚まつりのあの事件の時に小源の視線を気にする自分に初めて気がついたのではないでしょうか。
厄除けの金魚に託したお石ちゃんの気持ちが良く伝わってきて切ない御作だなぁ、と思いました。
(はなはなさん)



  たまこさんの五七五 

6月末提出ということで、暑くなる前に準備しておかなきゃと思っていながら、やっぱりギリギリになってしまいました・・・ それにしてもお石ちゃん、「大力お石」で登場した当時と「大力」ぶりは変わらないものの、すっかりいい娘さんになりましたねぇ。読者みんな、「親戚のおばさん目線」でそう思っているんですよね(^^ゞ
お石ちゃんを見守る親戚・近所のおばさん目線は皆いっしょ、でもそればかりじゃなくて、お千さんの「夏祭り」に、浅黄裏さんの「夏合宿」話題に興味しんしん。青春だ〜〜〜もっと詳しい情報をお待ちします♪
(たまこさんの談)

神林東吾が「かわせみ」の女中のお石を伴って代々木野へ出かけたのは、かつて教えを受けた漢学の師、稲垣内蔵介の法要のためであった。
  (略)
もっとも、その人柄と博識を慕って始終、好学の士が訪れて居り、友人知己で代々木野まで足を運ぶ者も少くなかったのだが、謙堂自身は近隣の百姓の子供達を集めて手習や素読を教えたり、天気がよければ田畑へでて働くといった日常をこよなく楽しんでいた。
「代々木野の金魚まつり」より
「師走の客」「岸和田の姫」と、忘れられない名作の舞台を提供して下さった稲垣先生、ついに天寿を全うされましたが、斉藤弥九郎先生と共に、いつまでも代々木野から弟子たちを見守っておられるでしょうね。


亡き人の徳を偲びて野の小百合

代々木野に槌音響く夏の朝


御老師が「師走の客」と「岸和田の姫」に登場していたこと、すっかり失念していました。そっか、源さんはここへ来ようとしてワナにかかったのでしたね。姐さん、さすがです!
「お石の縁談」「十三歳の仲人」と読んだ人が続出ですが、UP後に「師走の客」と「岸和田の姫」を読む人も現れそうです。私もちょっと本に目を通したらたちまち時間を忘れそうになり、あわてて本を閉じましたが、そう思うと御老師の法要も感慨深いものがあります。
(こでまり)
小源さんの槌音は多分、気持ちの高鳴りが少し入った音だったのでは?この場面、宗匠のお句とコラボになっていて、素敵です。
(すみれさん)



小源に大荷物を背負ってる姿を見られたくないなら、布団屋もそういってるんだから届けてもらえよという話ですが、その時は千春ちゃんの喜ぶ顔で頭が一杯だったんですね〜〜お石ちゃんの一生懸命さと娘心が微笑ましいです。
今の日本橋川は高層ビル街の真中ですが、リクルートスーツ姿の若いお嬢さんたちを見ると、ついお石ちゃんを思い出して、頑張ってと声をかけたくなります。
ところで夕焼けって夏の季語だったんですね。


夕焼けが背の荷に光る川辺かな


これ、好きです。夕焼けはきっと川面にも跳ね返って、お石ちゃんの生真面目な後姿を照らしているんでしょうね。淡い恋心が「夕焼け」と呼び合っていますよね。
(はなはなさん)



「実をいうと、昨日から今日にかけて、小源の様子をみていまして、なんというか、少々、ほだされましたので……」
「代々木野の金魚まつり」より
好きな女性が身近にいるのに、なかなか行動を起こせない小源さん。源さんも、我が身を振り返れば、そりゃぁほだされますわなぁ(^−^)


青嵐源が小源にほだされて


これってやっばり、源さんの「名セリフ」の一つですよね。それにしても、「源」じゃないけど「小」つながりで、「小文吾」にもいい人を……などと、近所の小母さん目線で思うのでした。(小文吾はまだでしたよね?)
(こでまり)



るいが微笑と共にいった。
「お石はどうなんでしょうね。小源さんのこと……」
「その中、さりげなくお石さんの胸の内を聞いてくれませんか」
苦労人らしく源三郎が頼んだ。
「代々木野の金魚まつり」より
そこで源さんファンとしては、ほだされてたのなら、何ぐずぐずしてたんだと言いたい訳ですよ。ここで源さんがお千絵さんとも相談して、とっとと間に立っていれば、徳蔵寺の和尚さんの手間も省けたし、むざむざと麻太郎に晴れの仲人をかっさらわれることもなかったのにさぁ。


夏過ぎて十三歳に出遅れる


むははは〜、源さんファンらしい無念さですな。
ここでるいさんに頼んでるくらいだから、自分が間に立つという発想は全くなかったわけで、ま、十三歳に一喝されるくらいでないと、小源は折れなかったかもしれませんしね。
それにしても、見事に出遅れましたね。
(こでまり)
たまこ姐さんの悔しい心情も充分に判りますが、小源とお石の三部作になるためには、仕方ないですかね(爆)
(すみれさん)



【おたま姐さんのブラたまこ】 待ってました、今季も届いておりますよ、ブラたまこ!先にS.ファロウの掲示板でお知らせがあったように、「代々木八幡の金魚祭り」が詳しく紹介されていて、読むほどに行ってみたくなりますよ。またお石ちゃんが布団を担いで歩いたコースもわかりやすく解説されています。今回は私の見切り発車UPでご迷惑をおかけしました。
それでは、どうぞこちらからご覧下さい。
「ブラたまこ」は今回も質・ボリュームともに素晴らしいですね。「江戸東京絵図」を片手にお石ちゃんの歩いた馬喰町から浜町河岸を経てかわせみへ帰るルートを追ってみたりしました。結構な距離ですけど、お石ちゃんは布団を背負ってあるいたんですよね。
国芳の「三ツ股図」は以前ニュースで取り上げられていて知っていたのですが、まさか今回関わりのある場所からの眺望だとは知らずにいてびっくりしました。ちょうど新日曜美術館で「国芳傑作十選」のアンコール放映されていたのでタイムリーでした♪
(はなはなさん)
お石さんの健脚ぶりも、ブラたまこで実際に検証していただいて、有難いです。自分だったら半分行かないうちに歩けなくなること間違いなしです。
(すみれさん)



  紫陽花さんの五七五 

“奥つ城処”以前も読んでいるはずなのにはじめての言葉だと辞書を引いてしまいました。文の前後から意味の見当つくんですけどね。こんな上品な表現は普段はまずないだろうと思っていたら意外なところで発見。
この夏の映画で西田敏行主演の「星守る犬」の登場人物の中に奥津という人がでてきます。原作の漫画を読んだんですが、あとがきで奥津という名前は“奥つ城処”からつけたとかかれていました。一般的な言葉だったんですね。
(紫陽花さんの談)

なんか語呂が悪い… 亡き人が見えるのは怖いし


風鈴の音に振り向くと亡き人が見え


「奥つ城処」は私も二度見(?)しました。一般的ではないと思いますが、使えたらいいなあと思う言葉です。話題の映画とそんなつながりがあったんですね。
千姫さんもココを詠んでいらっしゃいますが、見えたら怖いけど、老師もきっとこの場で聞いて居たでしょうね。
(こでまり)
音で呼ばれて老師も喜んで現われてくるかも。
奥つ城は雅語ですね。老師の終の棲処をあらわすのにふさわしい言葉だと思いました。
(はなはなさん)



なにも知らずに帰って来た東吾は忽ち、るいに吊し上げられた。
「あなたともあろうお方が、どうして左様な大事を黙っていらしたのですか。人様の娘さんをおあずかりしていて、私もお吉も、そんなことは知らなかったではすまないのでございますよ」
  (略)
普段は色っぽい青眉が、久しぶりにきっと上って、東吾は途方に暮れた。
「代々木野の金魚まつり」より
角が見えたらこれも怖い(笑)


青眉がきっと上がって角も見え


確かに、こっちも怖い。
(こでまり)
ここは独占ポイントでしたね。今回、るいさんの出番は少なめでしたが、こわい時のるいさんらしさがありありと浮かびます。イラストのあいつらも金魚からみたらちょっと怖いかしら♪
(すみれさん)



るい「お吉、よみうり屋のおたま姐さんから金魚をいただいたわよ。
   代々木の金魚祭りに行ってらしたんですって」
お吉「…」
るい「煮付けなんかにしちゃだめよ。塩焼きも三枚おろしもダメよ」
お吉「お嬢さんいくら私でもしやしませんよ。こんなに小さいんですもの
   もっと大きくしてからでないと。餌は何がいいかしら」
「S.ファロウ5月23日の掲示板」より
オマケ
なんか無理やり強引に描きました。おたま姐さんのお土産のその後のようです。

紫陽花様の後日の金魚(釣)もかーわいいなー♪お吉さんは、つまり大きくなるのを待っているってこと?(笑) またゆっくり感想をお送りしますね。
(はなはなさん)
いつも本編の引用部分のある所に、拙宅掲示板の書き込みがあったのには笑いました!おかげで、菜の花のおひたしも、金魚のお土産も、すっかり本編に出てきたものとインプットされてしまって…文春のアンケートとかあったら、うっかり書きそう(怖)
(たまこさん)



  茜雲さんの五七五 

昨日も考えていたのですがどうしても巧くいかず一日遅れてしまいました。本当にごめんなさい。一日ぐらいで良いアイデアが出るはずもなく、結局そのまま送ります。あぁあ、全然上達しないなあ。
(茜雲さんの談)

だが、翌日、東吾が軍艦操練所へ出仕している留守に、代々幡村の名主がはるばる「かわせみ」へやって来た。
  (略)
代々木野中の評判になっているとのことだから、誰がどこで話すかも知れず、
「ひょっとして、お石の縁談の障りになったら、どう遊ばすおつもりですか」
「代々木野の金魚まつり」より
隠し事ほど広まるのが早いというのは今も昔も変わらないようですね。


南風(はえ)に乗り千里を駆けた武勇伝


東吾さんとしては、お石ちゃんの気持ちをくんで配慮したはずだったのに……、あっという間にバレてしまいましたね。
(こでまり)



ここまで足をのばして本当によかったと、足も軽く表の通りを歩き出してから気がついた。
その道をまっすぐ行くと堀江町であった。
堀江町には、小源の家がある。
  (略)
なんとなく、お石は布団を背負った恰好を小源には見られたくないと思った。
「代々木野の金魚まつり」より
お石ちゃん、とっても可愛いです。


笑顔想い軽々背負う夏布団

気丈女も心揺らいで回り道





(オマケ)
「それならそうと、あいつさっさとお石をくどきゃいいのに・・・」という東吾さんのセリフに、いつぞや山口源さんが言ったこのセリフが浮かんできました。


誰しもが貴男のようにはいきません


このセリフ、どのお話でしたっけ。ちゃんと十七文字になってますね。
本文の源さんも、何度もこう言いたいことがあったでしょうね。
(こでまり)
源さんの名セリフの一つが、見事に五七五に収まるのですね♪初代シリーズの「幼ななじみ」の最後の場面で、山口源さんがこのセリフを言っていたようですよ。
(すみれさん)
すみれさん、情報をありがとうございました!
(こでまり)
やられました、さすが〜。よくぞ発見してくださいました。すみれさまも探索ありがとうございます。
源さんだからこそのセリフで、平岩先生がこの場面でさらっと本編にお書きになったとしてもぜんぜん不思議じゃないですね。
(茜雲さん)



  浅黄裏さんの五七五 

縁談に続いてのこのお話、結婚までの中継ぎのお話ですね。
采配をまかされたお石ちゃんと付き合って買い出しに行く小源さんが、とっても可愛らしく思えてなりません。ぼんのくぼに手をやる小源さんとほほを赤らめるお石ちゃん。なんだか「夏合宿の買い出し係をまかされたふたり」という感じです。夏だ!お江戸だ!青春だ!という感じです。
それなのに「そんなこと」より紙の金魚が気になっている東吾さんは、「試合じゃ強くて頼りになるのに後輩の恋話にはちょっとにぶちんな先輩」でしょうか。そして、そんなことを言っている私は、「合宿中の後輩たちを激励しに来たけどいつの間にか人間観察を始めているOG」です(笑)。
(浅黄裏さんの談)

そこへ、大きな荷を下げたお石と小源が帰ってきた。
芋や筍、菜や大根、それに豆腐におからに蒟蒻だの、明日、客をもてなす精進料理の材料を買い出しに行って来たもので、
「お石さん一人じゃ持ち切れねえだろうとあっしも荷物持ちに……」
小源がちょいとぼんのくぼに手をやった。
「代々木野の金魚まつり」より
これは小源さんの句です。
お石ちゃんはお江戸の水とお吉さんの薫陶のおかげでとってもいい娘さんになったと言われていますが、それでもナントカ小町といわれるほどではないでしょう。そこを補ってあまりあるのが気働きのよさや気性のまっすぐさなんだろうと思います。
きっと小源さんには、お石ちゃんは可憐な鈴蘭に見えているはずだと思いました。


鈴蘭や芋の荷さげても君の傍


↑の「夏合宿」の例え、カルピスのCMみたいで、受けます〜〜。
(こでまり)
お石さんを詠んで、青ぶどう、石楠花、そして鈴蘭、彼女の色々な雰囲気が楽しめますね。
(すみれさん)
イモの荷というのがステキです。小源のことでもあり、無意識にしろお石ちゃんの気持ちだったのかもしれませんね。
(はなはなさん)



「棟梁をこんなことに使っちゃあ申しわけありませんからっていったんですけど……」
お石が赤くなって弁解し、東吾はそんなことより気になっていた紙の金魚を指した。
「代々木野の金魚まつり」より
こちらはお石ちゃんです。
どんな大荷物でも背中と両の手を使えばぜんぶ運べてしまうのがお石ちゃんの筈。でもお石ちゃんよりも多くの荷物を持ってくれた筈の小源さんのおかげで、お石ちゃんの片手は空いていたのではないかと思いました。
一人なら桑の実でも食べながら口を赤く染めて帰ってくるお石ちゃんでも今日染めていたのは、ほほですね。


あぜ道の長きも楽し桑苺


「桑苺」は「桑の実」のことなんですね。浅黄裏さんも、口を赤くしたことがあるのかな。
今季の主役二人を詠んだお句、るいさんみたいな相思相愛もいいけど、それ以前のこういう時期もまた、いいですね〜。うふ、ウォッチャー小母さんとしては、それぞれのお句から伝わる初々しさが、コラーゲンのように感じられますです。
(こでまり)
初々しくてかわいらしい御作ですね〜。宗匠の「コラーゲン」発言にもニンマリしました。
(はなはなさん)



  はなはなさんの五七五 

遅くなって申し訳ありません。なぜだか、すごく詠みにくくて手こずりました。事件が面白くて、とても印象に残るお話なのに…修業がたりませんな(汗)
東吾・るい夫妻の優しい心遣いが事件を呼びながら、最後には幸せを予感させるいいお話ですよね。代々木野のお祭のにぎやかさも感じられつつ、詠みどころがいっぱいでした。どこをどう触ればいいか、完全に道に迷ってしまいました。
お疲れ様でした。たまこさまとの連携プレーのお蔭で今月も楽しく拝見できます♪ありがとうございます。
今季のお題は、本当に百花繚乱、お石ちゃんがいろいろな季語に託されて、花園のようでしたね。親戚のおばさん・近所のおばさん目線(笑)で皆様愛情あふれる御作が満開でしたね〜読み甲斐がある♪ たくさん好きな御作が多くて、嬉しくなりました。
(はなはなさんの談)

果して、庄之助という稲垣謙堂に心服してずっと身の廻りの世話をして来た門弟が一人で庭の草むしりをしている。
「あまりに庭がむさ苦しくみえましたので、明日の法要にお出で下さる方々に対し、申しわけなく存じましたので……」
というが、肝腎の明日の法要の段どりは何も出来ていない。
「代々木野の金魚まつり」より
庄之助さんが「何かしなくちゃ」と思いつつ、法事の準備が何も出来ていない…。なんだか自分のことをいわれているみたいで、やや同情。
ずっと仕えていた師のことをあれもこれも思い出していたかもしれません。四十九日なんて、すぐに経ってしまいますものね。


草取りて声よみがえる七七忌


ココ、私も気になった場面です。「アレもコレもしなくちゃ」と焦る気持ちと、夏草の匂い。何か詠めないかと思ったのですが、そこに師を慕う心を重ねて、思いの深いお句になりましたね。
(こでまり)



で、外廻りの掃除でもと竹箒を手にして表へ出ると、このあたりの子供だろう、幼いのが五、六人、手に紙で出来た金魚の飾りものを竹につるしたのを下げて走り廻っている。
「代々木野の金魚まつり」より
代々木野は御府外ということで、当時は隠棲にはふさわしい田舎だったのでしょうね。(きっとブラたまこでその面影を拝見できることでしょう♪) いまや国立競技場もあれば予備校やら専門学校やらも多い、渋谷や新宿も近くてにぎやかなところですが…。
紙細工の金魚を持って子ども達が駆け回っているのどかな夏の野を詠んでみたいと思いました。


代々木野を子等と金魚が泳ぎゆく





どうやら風もなく月もない、そんな夜を、小源とお石は同じ代々木野の別の宿でどう思って過ごしていたのでしょうか。いつもと違う状況で近くに居る。お石はともかく、小源は自分の想いの在り処に気付いていたでしょうから。
金魚や鯉を育てるような湧水の地なら、きっと蛍もいっぱい居たことでしょう。


蛍火に透かし見る胸奥あつく


本文では何も書かれていませんが、蛍はいい取り合わせ。小源もきっとこんな感じだったんでしょうね。
そもそも、読者をこんなふうに巻き込んでハラハラ、ワクワクさせるなんて、この二人を添わせようと思った作者も冥利に尽きるのではないでしょうか。
(こでまり)



女だてらに大荷物をかついでのっしのっしと歩いている姿を小源がみたら、どう思うか恥かしい気がした。
弥兵衛町を出はずれたところで、お石は道を折れた。
「代々木野の金魚まつり」より
お石は金魚まつりでの事件で、小源を初めて意識したのかもしれません。布団を担いで帰ってくるなんて、女らしくない振る舞いを恥ずかしく思って小源の住む堀江町を避けようとしたお石がいじらしいです。


ためらひて片陰拾ふ道とおく





元気なイメージの向日葵でも、その花の重さに首をたれて咲く。女性として、成熟のきざしを見せたお石の幸せを祈らずには居られませんね。不毛な結果に終わった前の縁談という回り道をして、やっと「時期がきた」と言うことでしょうか。
皆様もそうだと思いますが、私も一気に「お石の縁談」から「代々木野の金魚まつり」、「十三歳の仲人」まで読み進めてしまいました。


向日葵のうつむきて咲く陽の満ちて


今回、お石ちゃんのことを皆さん、いろんな季語で例えています。はなちゃんは「向日葵」ですね。
若くてひたむきな娘さんて、そばにいるだけでもこちらが元気になる気がしますね。
(こでまり)
はなはなさんが詠むと、向日葵になるのですね。今季のお話は情念系にいたる前の情緒系で、お石さんの秘めた想い(まだ気づいていない?)を豊富な言葉で詠まれていいますね。
(すみれさん)



  こでまりの五七五 

今季は参加者みんなが「親戚の伯母(叔母)さん」や 「近所の小母さん」化しましたね。みんなが小源さんとお石ちゃんに「ほだされる」こととなりました。こういうのは楽しい〜〜。
それにしても、「源」がつく男って……。
(こでまりの談)

長慶は持参した包の中から法要に必要な仏具を取り出し、東吾が手伝っているところへ、お石が茶を運んで来た。
  (略)
「堀江町の棟梁がこちらに来ていなさいましたとか」
今、挨拶をしたと目を丸くしている。
小源は早速、濡れ縁の修理をはじめたらしく威勢のいい槌の音が聞えていた。
「代々木野の金魚まつり」より
この家で偶然お石ちゃんに逢えた小源さん、嬉しかったでしょうね。思わず買出しの荷物持ちに名乗り出たりして……。(でも料理は食べられなかったんですよね〜、小源残念!)
買い物の途中に風鈴を買ったお石ちゃんのことを、小源さんは「なんて気の利く娘なんだ〜」と、ますます愛しく思ったことでしょう。
小源さんが威勢良く打つ槌の手を休めると、優しい風鈴の音が聞えてきて、思わず一人でニンマリしたりして〜〜(小母さん、妄想が止まりません)


法要に風鈴も買ふ二人連れ

槌音と風鈴の音(ね)の交ざる庭


たまこさまと共感ポイントですね。お石さんの買った風鈴の音と合した詠みで、小源さんの気持ちがよりいっそう強く表現されているのが、素敵です。
(すみれさん)
この御作はいいなぁ〜。お石ちゃんと小源の未来を見るようで。すっかり私も親戚のオバハン目線で申し訳ありませんです(笑)
(はなはなさん)



姐さんが掲示板にUPしてくれた金魚の写真、可愛かったですね。お話では「魔よけの赤」でしたが、黒があるのは最近の工夫なんでしょうか。
ところで、私にも大切な「金魚細工」がありますよ♪以前(H17年夏)拙宅でご紹介した彦根のオフ会の時に千姫さんが下さった、手作りの金魚です。ちゃんと笹竹に糸でつけてあって、本当に可愛いんですよ。


風を切る金魚細工や祭の日





そちらが八幡宮の参道で、別当寺は横のなだらかな坂を上ったあたりにあり、本堂の背後が墓地になっている。
高台だけに見晴しはよかった。
眼下には如何にも代々木野といった風情の原が広がって居り、そのむこう遥かに青山百人町の家並が小さく見渡せる。
「代々木野の金魚まつり」より
先日最終回を迎えた「JIN−仁」で、仁先生と咲さんがよく丘の上から江戸の町を眺めながら、話をするシーンがありましたね。ここを読みながら、あのシーンを思い出しました。(あんなに高い場所ではないでしょうが)う〜頭の中にはメインテーマの曲も流れているぞ〜〜!


夏の丘彼方に青山百人町


お江戸青山をずっと見渡している風景がどんどん拡がって見えてくるようです。お江戸の時代は、現場検証の今の写真でみるよりも、ずっとずっと見晴しも良くて、彼方まで見えたのでしょう。
(すみれさん)
ここは私も詠みたかったところですが、上手くできませんでした。地名を詠みこむというのは盲点でした。やっぱり宗匠だなぁ。
(はなはなさん)
ありがとうございます。ホントは字余りなので気になっているのですが、「彼方に望む百人町」とかにすると、なんか説明ぽい気がして。(←言い訳1)
百人町の先に富士山が見えたらカッコよく詠めそうとも思ったのですが、「江戸東京散歩」を必死に見た結果、逆方向ということがわかりました。(←言い訳2)
(こでまり)



成り行きとはいいながら、金魚まつりで男四人を投げとばしたのを知っている小源であった。
  (略)
日本橋川とは反対の方角だとは思ったものの、なにしろ堀江町を敬遠したい一心でそちらへ歩いた。
「代々木野の金魚まつり」より
お石ちゃん本人はまだ自覚していないんでしょうが、布団を背負った姿を見られたくないなんて、淡い恋の始まりなんでしょうね〜。


若楓恋と気づかず遠まわり





  ぐりさんの五七五 

悲しい縁談話から少しは痛みが消えてきたでしょうか、かわせみの面々もお石ちゃんのこととなると 女中さんの中でも特別でみんなかわいくてしょうがないですね それはやはり素直で真しな姿勢のせいでしょうか
(ぐりさんの談)

法事に使う野菜を買いに小源さんと一緒に歩きながら いろいろ話をしたりしたんでしょうか
お石ちゃんはいつから小源さんを思うようになったのでしょうね


淡竹(はちく)の子 恋を取り持つ 味な役


淡竹(はちく)は筍のことなんですね。翌日集まった人はかなりの人数だったので(宗太郎のような食いしん坊もいるし)、淡竹も1本や2本じゃ足りなかったかも。でも荷物の重さも半減するような、二人だったんでしょうね。
(こでまり)
ほんとうにお石ちゃんはいつから小源のことを想うようになったんでしょうね。意外とこの金魚まつりがきっかけのような気がするのですが…。「いいひとだなぁ」が「好きだなぁ」に変わる瞬間は甘酸っぱいものですねぇ。
(はなはなさん)



るいが東吾と顔を見合せ、そっと口に出した。
「そういえば、この前、お石に縁談が起った時、もっと身近で気心の知れている人のほうがいいんじゃないかってお吉が何度も申しましたの」
女主人に訴えたお吉の心の中にあったのは小源だったのかと思う。
「代々木野の金魚まつり」より
かわせみの面々二人の恋が育つのを見守っていたのですね
成就してあげたいとだれもが思っていましたね
その思いは麻太郎と千春に〜


ファミリーの 二人への思い 兄弟へ


この「ファミリー」には、もちろん私たちも入っていそうですね。
(こでまり)



「すみませんが、千春嬢様がそれは楽しみにしてお出でですので、それだけ先に頂いて行きたいと思います……」
お石の言葉に、番頭がそれでは早速、お届けにうかがいます、といったが、お石は、
「ちょうど、この近くまで来た帰りですから、あたしが背負って帰ります」
といった。
「代々木野の金魚まつり」より
周りで武勇伝などと騒がれても お石ちゃんは千春ちゃんの喜ぶ顔を見れば満足という純な心です


武勇伝 心は金魚 うぶなのよ


お石さんは、気は優しくて力持ち・・・金魚に例えて、見事に詠まれていますね。
(すみれさん)