戻る

  浅妻船さわぎ
「十三歳の仲人」より  (平岩弓枝著:文芸春秋刊)
近所の家を通りかかったら、玄関先に何かが散らばっていました。あやうく踏みそうになって立ち止まってしまったのですが、よくよく見るとそれは大豆。小さなお子さんがいるお家なので、きっと前日の「節分」にまいたのでしょう。明けて立春、でも今年は全国的に寒い朝になりました。

冬季の「忠三郎転生」にご参加をいただき、ありがとうございました。緊迫した冒頭の場面や、七重さんが新しい恋を自覚しつつ初恋を見送る場面にも、良いお句が揃いましたね。新しい季語もいろいろ紹介していただきました。

さて、今季は「浅妻船さわぎ」を選びました。
先日、溜まっていた(スミマセン)「みんな大好き五七五」のUPをしていたら、ちょうど「英一蝶」の話題が続いた時期があったので、気になってしまいました。なかなか面白い人のようですが、今また世間からも注目を集めているみたいですね。
お話は麻布十番の飼葉屋から始まります。主の政右衛門の目線で、次々と登場人物が現れてくるのが、ちょっと新鮮な感じですよ。

さあ、今季はどんな五七五になりましたでしょう。
(平成二十二年春)

今年に入ってあわただしい日々を送っていました。
最近はだいぶ落ち着いてきたのですが、どうも出来そうにないので、
今季の五七五は欠席いたします。
参加は出来ませんが、今回のお話、みなさまがどのように詠まれるか、
UPを楽しみにしています。
(麦わらぼうしさん)



  たまこさんの五七五 

昨年秋に、東京で英一蝶の画展がありましたが、はなはなさんが拙宅掲示板でもおっしゃっていたように、平岩先生は「かわせみ」の2作品に英一蝶を登場させているので、いずれ彼の伝記小説など書かれる予定があるのかな?と、楽しみにしています。
今朝の新聞によると、平岩先生が直木賞選考委員を退任されるそうですね。多くの連載を抱えながらの選考委員のお仕事、長い間大変だった事と思います。と言いつつ、これでかわせみ明治編も、休載が少なくなるかな?等と、作者を休ませることはちっとも考えないヒドイ読者(笑)
こでまりさんお忙しい中、UP有難うございました。早速、メモ帳を立ち上げて、いずれ人形句に頂きたいものをコピーしながら読みました。これ、最初にやっとくのがコツなんですよね(笑)後から探すの大変なのよ〜「巻羽織」を探すのは、テキスト検索できるけど…
(たまこさんの談)

「元禄の頃に流行ったそうだよ。どこそこの馬が話したというふうにして、今年は悪疫が流行するが、そいつを防ぐには南天の実と梅干を煎じて飲むといいとか。するとみんなが南天の実と梅干を買いに走るから、その値段が上って大さわぎになる」
「浅妻船さわぎ」より
「朝バナナ」「納豆は脳を活性化させる」などなど、テレビの一言で、スーパーの棚から商品があっという間になくなってしまう事が何度もありましたよね。ネット社会で「馬のもの言い」は、ますますエスカレートしているのかも・・・


いつの世も馬もの言えば人走る


「馬のものいい」の意味がわかって、こういうお句を詠みたいと挑戦してみたのですが、どうにもまとまらず、1番投句の1句目にこのお句を拝見して、ひとり「あ゛〜」と脱力しました。こういうふうに詠みたかったあ。
(こでまり)
「馬のものいい」は宗匠に持ち上げて頂いて恐悦至極ですが、「馬のものいい」だけで7字つかっちゃうから、私も最初は字余り余りまくってどうしようかと思いました。
(たまこさん)
「馬のものいい〜」・・・見事な上五と下五で、本当に巧みに読み込まれていますね♪流し目でもご一緒できて、とっても嬉しかった♪
(すみれさん)
拝見したなかで、やはりたまこさんの第一句が印象的でした。「馬のもの言い」という単語が頭にずっとあって、この可笑しさや洒落っけをなんとかして詠んでみたいと思ったのですが、ダメでした。
(浅黄裏さん)



源三郎が柄にもない流し目で東吾を眺めた。
「御愛妾に逢ったことのある人間は生きとらんでしょうな。しかし、みればわかるそうですよ。なんとも上品で色っぽくて、眺めていると魂が蕩けるようだと……」
「よせやい。そんなつまらん噂を奉行所は放ったらかしにしているのか」
「冗談ではありません。おえらいさんは頭に血が上って、毎日、我々をどなりつけていますよ」
「浅妻船さわぎ」より
源さん、前にも「ウインク」したこともあったような。意外な目ワザの持ち主だったんだ。


「柄にない」流し目が呼ぶ難事件





当時の赤坂溜池は、多数の桐が植えられていたとか。季節の変わり目の、先の読めない天気が事件解決の糸口になったんですね。


桐畑越えて尾を引く春の雷(らい)


夏でもブーツを履くような現代では、こううまくは解決できなかったかもしれませんね。
そして赤坂溜池と言えば、以前「虹のおもかげ」での素晴らしい妄想現場検証を思い出します。
(こでまり)



【おたま姐さんのブラたまこ】 たまこさんが今季も「現場検証」を届けてくださいました!さあ「ブラたまこ」は、こちらからどうぞ〜。
「ブラたまこ」少しはお役に立てたでしょうか。取り上げてくださって嬉しいです。たまたま「浅妻船」をググッていて「米原」の地名に目が留まり、「アレ?」と思って地図を調べたら「このホテル、泊まったことがある」…びっくりでした。
六本木も竜土町(最近は「龍土町美術館通り」と呼ばれて良い呑み屋さんがいっぱいです)も今井町(乃木坂)もここ2〜3年夏ごとに滞在して過ごしているおなじみの場所、とっても嬉しいです。
(はなはなさん)
拝見しました 冒頭のなべかぶり祭りオール読物の連載西村京太郎さんの「奇祭果て」というので出てくるんです(もったいないので読んでみたら)たまこさまの文章の確かさ取材の丁寧さ本当にすごいです
それにしても歩かれる距離もすごいですね見習わないといけないですいつもありがとうございます
(ぐりさん)
ブラたまこ、も拝見しました。今回は範囲も広く、お疲れになったのではないでしょうか。ご苦労さまでした。朝妻船の由来も面白いですね。
麻布あたりはほんとに交通の便の悪い場所でしたが、地元の人たちの長年の悲願かなって地下鉄が開通し、今では人通りも増えて人気スポットになりましたよね。私のところからも電車一本でつながり(それでも遠い…)当時は勇んで散策に行ったものです。例のたいやきを買おうと思ったら大行列で買えず…。そんなで今でも麻布十番といえばイコールたいやき、が私のイメージです…。
(コシキブさん)
たまこさんの「ブラたまこ」もすっかり定着したようで、実際江戸の町を歩き回るたまこ姐さんにピッタリ!今回の現場検証は最近行ったことがある場所だったので一層嬉しかったです。もっとも姐さんのように取材じゃなくて食べ物買い物に専念してましたが。。。
(あっちの管理人さん)
ぶらたまこ麻布編、歴史から甘味までますます充実の内容で 毎回ありがとうございます。
(すみれさん)
姐さん、現場検証のぶらたまこ句、見てきましたよ。メッチャかわいいです♪
(こでまり)
ブラたまこ句拝見しました ほんとかわいいです
彼らもこんかいは柏餅に夢中
(ぐりさん)
ぐりさんがお知らせ下さいましたが、さすがトラベルミステリーの元祖西村さん、「鍋冠祭」も取材ずみだったんですね。全く知りませんでした。ぐりさんは雑誌連載中にお読みになったそうですが、もう単行本になっているようなのでさっそく図書館で探しています。どんなふうにお祭りが書かれているのか楽しみです。読んだらきっと、実際にお祭りも見てみたくなるでしょうね♪
(たまこさん)
あいつらが柏餅と一緒に現場検証にまでお邪魔していてうれしいような困ったような。
(紫陽花さん)
「ブラたまこ」も拝見しました。あちらこちらに出てくるお店の看板に今度東京へ行ったら寄ってみようかなどと思わず食い意地と二人連れになって凝視してしまいました。
(浅黄裏さん)



  すみれさんの五七五 

締め切りもカウントダウンに入り、ようやくかわせみモードになりました。皆様の出足はどうなのかな?
ここ2−3日、平成版のかわせみの再放送を見たので、多いに集中に役立ちました。最終回の「祝言」は、以前にも見ているのに、引き込まれてしまい、もらい泣きでした(@@)
寒い冬もようやく終わりそうですね。今冬は家にこもってばかりだったので、これからは少し活動しないと、どんどん体力がなくなりそうです。歩かないといけません・・・頑張れ自分!!と言い聞かせております。(苦笑)
ポイントがつかみ難いのは自分だけと思っておりましたら、あっちの管理人さまなども同じ思いをお持ちのようでほっとしております(爆) 自分も挑戦したけれど、自家製俳句ソフトが全く機能しなくて断念した箇所を皆様が見事に詠み込んでおられて(あーこう詠めば良いのか・・なるほど・・) 今回も感心してばかりです。
(すみれさんの談)

元来、英一蝶の「浅妻船之図」は、それが島流しの原因になったという説があるくらいで、当時、絵は廃棄させられ、持っている者はおとがめを受けるといわれた。
しかし、それはあくまでも建前であって、お上のほうからは誰々が所持していると知れるものでもないので、ひそかにかくし、お上の弾圧が過ぎるのを待つという者が少なくなかった。
「浅妻船さわぎ」より
今も昔も、芸術品に贋作がついてくるのは、有名で優れた作品の証なのでしょう。飼葉屋の親父さんと同じく、そちらの方面には全く疎いので、このお話を理解するのに手間取ってしまいました。(苦笑)


蝶誘う黄金色した欲の花





狸穴の方月館へ通之進兄上と訪れる東吾さん、二人連れの姿は、人々が振り返るほど、立派だったのではないでしょうか・・・TVの再放送で平成版かわせみの最終回「祝言」を見ていて、改めて「御宿かわせみ」の良さ(人々の絆)を確認しました。


春風や馬上さっそう兄と行く


おっと、方月館へ向かう二人の姿までは思いいたりませんでした。春の朝、馬上からの眺めは、さそがし清々しいものでしょうね。
(こでまり)
「馬上の兄上」はさぞや素敵だったでしょうねえ。詠んでみたかったです。
(はなはなさん)



「わしに見せたいものとは何じゃ」
松浦方斎の声が聞えて、政右衛門は風呂敷を解き、桐箱を東吾に渡した。
東吾がそれを方斎の前へ運び、方斎が紐をほどいた。蓋の裏をみて、黙って隣へさし出した。
「これはこれは……」
「浅妻船さわぎ」より
掛け軸の絵や歌の正確な意味は、解らないけれど、雰囲気は感じ取れます。方斎先生と兄上なら、鑑定眼も確かなことでしょう。


色めくや浅妻船の春の居間





「本物は……」
源三郎がくすぐったそうな表情で少々、声を落した。
「常憲院様の御愛妾にそっくりだというのですよ」
「そんな馬鹿な……」
東吾が笑い出し、源三郎も口許をゆるめた。
「浅妻船さわぎ」より
方斎先生と兄上の会話とは、うって変わって、東吾さんと源さんの会話がいかにも即物的なのが面白い場面です。二人はどうしても事件にからむ話になりますね。気心の知れた幼なじみの会話が微笑ましい。


春だもの野暮も流し目君になら


こういう、わかってて真面目に答える源さんの面白さは、こたらえれませんね。たしかに、「春だもの」という気分がします。
(こでまり)
すみれさんと「流し目」つながりで嬉しかったです。
(たまこさん)



東吾さんの名推理や、源さんのお調べ、それに長助や仙五郎さんの連携捜査で、ややこしそうに見えた事件も解決されました。ほんとに良いチームワークだなぁ。


はかりごと下駄とぞうりできつねだな





  茜雲さんの五七五 

今日は春めいた陽気になり暖かな一日です。
珍しく期日前の提出です。そのせいか3連休のお天気は荒れ模様という予報が・・・。
(茜雲さんの談)



偽書流言 浮き立ち騒ぐ木の芽時





朝から曇りがちだった空がいよいよ重くなってこの季節にしては冷たい風が吹きはじめていた。
「こいつは夕方から雨になるかも知れません」
長助が空を仰いでいった時、遠く雷が聞えた。
「浅妻船さわぎ」より


春雷に不穏の響き事起こる





「旦那様は浅妻船の絵をごらんになったことがおありですの」
るいに聞かれて、東吾は苦笑した。
「実は、つくづく見たのは今日、方月館でなんだが、仮にも将軍家の御愛妾に白拍子のなりをさせて鼓を打たせるなんぞ英一蝶という奴、度胸がいいな」
「浅妻船さわぎ」より
以前は浅妻船のなんたるかも知らずに読んでいましたが、お題になった事で改めてネットをぐぐって浅妻船の由来を知りました


柏餅手にし 浅妻船談義


江戸っ子は「将軍様のお膝元」に暮すことを誇りにしているような一面もありますが、その将軍家の噂話が一番関心をよぶというのもわかる気がします。悪びれる風もない仲間内の感じが「柏餅手にし」からもよく出ていますね。
(こでまり)



オマケ


足駄履き足元すくわれ足がつき


「足」づくしのオマケをありがとうございます♪今季は本当に「足」にまつわるお話でしたね。
(こでまり)



  紫陽花さんの五七五 

締め切りがのびたおかげ間に合いました。よろしくお願いします。
馬も春雷も下駄も流し目も詠めなかったです。流し目にいたっては気がつかなかった…「金持ち」にも「チーム畝」にも入れそうもありません。「たべものがかり」にははいれるかもしれません(笑)
(紫陽花さんの談)

その一ノ橋の北方に「十番馬場」という細く長い馬場が出来たのは享保年間のことで、毎年十一月から十二月にかけて三回、仙台馬の市が開かれる。
日頃は馬の調教や初心者の馬術の稽古なぞに使われていて、陽気がよくなるとそれを見物する暇人が集ったりして、けっこう賑やかであった。
「浅妻船さわぎ」より


いにしえの麻布十番馬駆ける


今では考えられない光景ですね。馬場に見物に行くのって、今なら「今度出た新車、見に行ってみようか」って感じかな〜。
(こでまり)
馬市(「うまい血」と変換!怖い〜)は今ならモーターショー、まさにそうですよね!「あれが日産馬、こっちは豊田馬か。あそこに舶来の馬もいるけど、あいつら図体がでかくて飼葉を食う割に馬力が出ないんだってねぇ」なんてね。
最近現場検証に行くと、通りを走る車がだんだん荷車や舟に見えてきたりします(笑)ブラタモリのCGの見過ぎで頭がイカれてきたのかも…
(たまこさん)



もうひとつ


平成の麻布十番ぶらたまこ(笑)


わはは、目に浮かぶ気がする〜。
(こでまり)
それにしても「ぶらたまこ」句が出るとは…早速、現場検証に入れさせて頂きました♪
(たまこさん)
「麻布十番〜」古今詠み比べも秀逸ですね。どちらも映像が浮かんできて楽しいです。
(すみれさん)
一応読み返してはみたのですが、こでまりさまがコメントで書かれているように「人間関係が頭に入らず、詠むポイントもみつからず」、断念しました。UPされたみなさまのお句を拝見して、「なるほどねぇ〜、こういうふうに詠めばいいのか〜」と感服しております。
ささっと拝見した中で「ブラたまこ句」が一番印象に残りました(^^♪
(麦わらぼうしさん)



「女は大抵、知って居りますよ」
と口をはさんだのは大鉢に盛った柏餅を持って来たお吉で、
「大きな声ではいえませんけど、常憲院様って方は大層な色好みで、大奥には御愛妾がぞろぞろだというのに、御側衆の奥方まで取り上げるなんて、いやらしいことをなすったそうでございますね」
「浅妻船さわぎ」より
オマケ 
ここ以外見つからなかった。そういうのは面白くない。

紫陽花さんのオマケは、浅妻船by紫陽花ではないかと期待していたのですが、またもや意表をつかれました。柏餅たべたい!!
(たまこさん)
柏餅…実はちっとも気がついておりませんで…(汗)おまけの彼らをみて初めて気がつくていたらく。
(はなはなさん)
紫陽花さんのオマケもいつもながら意表をつくポイントで柏餅とは気がつきませんでした!(笑)
(あっちの管理人さん)
柏餅も美味しそうで、思わず手をだしそうになります。
(すみれさん)
はなはなさんじゃないけど、私も「柏餅」は読み飛ばしていて、紫陽花さんからイラストが届いたので慌てて探しました。紫陽花さんは「そういうのは面白くない」とコメントしていましたが、そういう紫陽花さんが面白い♪と受けた私です。
(こでまり)



  千姫さんの五七五 

締め切りが延びたお陰で参加出来ました\(-o-)/
今回は欠席しますとメールを書く日に締め切りが延びてラッキーでした。季刊になってから一度欠席すると心のダメージが大きい気がしてたから、駄作でも参加だけは出来てほっ。
(千姫さんの談)

たて続けにお辞儀をして政右衛門が出て行き、心得て、東吾が送って行った。
  (略)
「冗談じゃねえ。若先生、なんとかお助け下せえまし。つまらねえことにかかわり合って、もし、大事な得意をしくじったら泣くにも泣けねえ」
「その点は兄上によく申し上げる。兄上はもののわかった御方だから、あまり心配しないほうがよい」
「浅妻船さわぎ」より
最近、人の成長って身近な人の影響を受けるんだなぁって考える事があったせいか、東吾の通之進や方斎を慕う、さりげない行動に心を打たれています。


たけの子や育つところに竹があり


竹は竹の子が育ってくると、養分をとられるからか、葉を落しますよね。そうやってでも育んでくれる存在があるのは、本当にありがたいことですよね。
(こでまり)
ちょうど今日は筍をゆでました。千姫さまの滋味あふれる「たけのこ」と「春雷に」が今回のいちばんのお気に入りかもしれません♪
(はなはなさん)



方斎が軸を通之進に渡し、通之進は方斎の前へ廻って軸を畳の上にすべらせるようにして開いた。
  (略)
小舟には舞装束の女が小鼓を前にうつむいていた。
「浅妻船さわぎ」より
節句人形をネットショップにアップするアルバイトをしていた時、羽子板の種類の中に「浅妻」というのがありました。名前の由来も知らないし実物をしらないまま作業をするので写真を間違わないように、手に持っているモノの違いを覚えていたのですが「浅妻=鼓と刀」だったのです。この物語で浅妻の由来を知ってびっくりしました。


浅妻や名もなき遊女の手に刀


千姫さん、興味深い経験をお持ちなのね。刀を持っていたなんて、位が高いということなんでしょうか。
(こでまり)
「朝妻」という地名が琵琶湖畔にあったというのは、はなはなさんから伺って初めて知ったのですが、千姫さんのバイト体験談もへえええでした。こんなふうにどんどん話題がつながって、いろんな事を知ることが出来るのは本当にこちらのお仲間のおかげです。
(たまこさん)
「浅妻船」の掛軸 通販でないかなと検索したけど出て来なかったです。買う気はないけど(笑)
(紫陽花さん)



私達の啓蟄は、馬から見たら「春になったねぇ、人間たちが家から出てきたわ」って会話になるのかなぁ。「馬のものいい」なんて、勝手な人間の責任を押し付けられて馬が迷惑!馬たちの名誉挽回の為、こんな五七五を作ってみました。


春雷に下駄をお履きと馬が云い





  こでまりの五七五 

今季のお話は、読んでもなかなか頭に入らないと言うか、詠みどころを選ぶのがとても難しかったです。(シクシク) 個人的にはおとせさんが久々に登場したので詠んでみたかったのですが、それも挫折。う〜む、みんなよく詠めているなあ……。
ちょうどいろんな年度の変わり目に重なり、皆さんお忙しい中を参加してくださって本当にありがとうございます。それにしても詠みにくかった今季のお話(←何故選んだの!)、でも皆さんさすがです。現場検証をはじめてして、いろいろと楽しく盛り上げてくださっています。ありがとうございました。
(こでまりの談)

暦が四月に変った早朝、注文のあった大名家へ届けるために、夜明け前に馬秣を入れた籠を運び出そうとした奉公人の善吉というのが、馬秣の中に突っ込んであった風呂敷包を発見した。
「浅妻船さわぎ」より
三月から四月にかけての朝五時台というのは、明ける時間が日々早まって驚くほどですね。そんな朝の店先では、馬秣の香りや働く人の熱気も動いているんでしょうね。


春暁の軒に並びし馬秣籠


馬で叙景句も詠みたかったのですが出来なかったので、宗匠の「馬秣籠」がやられた〜と思いました。
(たまこさん)
飼い葉桶のわらの香りが漂ってくるようですよね。
(すみれさん)



それは一幅の絵であった。
画面の右上に柳の木が、その岸辺に小舟がつながれている。
「浅妻船さわぎ」より
軸が本物か偽物かとか、どれほどのお金が動くかなんて、絵には関係ないことですよね。それこそ「柳に風」と知らん顔をしているような気がします。


青柳や真偽も風と受け流し





「こいつはいいところで。実は若先生の所へ参る途中だったんで……」
仙五郎が背後の女をふりむき、東吾が声をかけた。
「お久美じゃないか、久しぶりだな」
絣の着物に牡丹の花柄の帯を締めた女が嬉しそうに頭を下げた。
「浅妻船さわぎ」より
お久美が相談相手に選んだのは、数年前に会ったことのある東吾さん。姉の命がかかった相談ではあるけれど、牡丹の花柄の帯を選んだところに、ちょっと女心を感じました♪


ぼうたんの帯締め歩く濠の道





雨戸に桟を下したといっても、その向うには必死にすがろうとする男がいるわけで、この時のお久美ちゃんはさぞかし怖かったと思います。その場を離れたいのに離れられない、長い時間だったと思います。


春寒や雨戸を抜けて忍び入る





この時の遠雷の音、歌舞伎のドロドロと鳴る太鼓のような効果で、すでに悪事を企んでいる市兵衛の心を映し出しているようですね。
春雷と足駄の響く寺の道




  コシキブさんの五七五 

「浅妻船さわぎ」は読んではいたのですが、不粋者のわたくしは「英一蝶」はあまり印象に残っておらず…。今回あらためて絵と人物について学びました。みなさまの以前の書き込みなどももう一度楽しく拝見しました。しかし、やはり前から印象に残っていた細かい部分に目がいってしまい、本筋のお話は俳句に出来ませんでした…。
私も、「気がつかなかったポイントがいっぱいあったんだなあ」とぼんのくぼを掻いてます。「柏餅」「ぼたん柄」はとんと気がつかず、「馬のものいい」も源さんの「流し目」もいいポイントだったのに〜と今更くやしがってます(笑)
(コシキブさんの談)

長くて広い廊下を、ひたすらついて行くと、よく陽の当る南むきの部屋へ出た。
  (略)
廊下に這いつくばってお辞儀をし、顔を上げると、松浦方斎の隣に眉目秀麗というか、芝居に出てくる殿様のように気品のある武士が、こちらを見ている。
「浅妻船さわぎ」より
宗匠も言っておられたように、政右衛門の目線からの描写が新鮮ですね。男の目からは兄上の方が東吾より男前なんですね〜。それにしてもいいタイミングで神林兄弟に掛け軸を託すことが出来て運がよかった!


先客は美男の殿か春ひなた





軍艦操練所の前で東吾さんを待つ仙五郎親分。ちょっとオトメでカワイイ(笑)迎える東吾の態度も大らかで、ここは好きな場面です。全体的に「チーム畝」の頼れるスーパー・バイザー、東吾さんの活躍が光るお話でした。


門前に春風吹けばあの笑顔


このお句は「チーム畝」(うまいネーミング!)と東吾さんの関係をよく表していますね。仙五郎さんが「オトメでカワイイ」は、読んでて吹きだしそうでした。
(こでまり)
「チーム畝」も最高ですねぇ。
(たまこさん)
東吾さんの笑顔に春風はぴったりですよね チーム畝のネーミングにも座布団いっぱい運びますよ。
(すみれさん)



「昨夜は仙五郎どんの所へ泊めてもらって、あっしが若先生へお知らせに……」
およそ岡っ引などというものは功名心が強く、抜けがけや縄張り争いなぞは珍しくもないのに、長助は仙五郎に仁義を通し、仙五郎は自分が探り得た情報を、長助に託している。そういうところは二人が手札を貰っている畝源三郎の人徳だと東吾は思った。
「浅妻船さわぎ」より
長助と仙五郎の二人の老親分の連携は、そのまま「チーム畝」のチームワークの良さを表わしてますね。ここも好きな場面です。


山笑う一枚岩の心意気


こちらもチーム畝の一句ですね。「山笑う」と「一枚岩」がとてもよく効いていると思いました。
(こでまり)
「チーム畝」「一枚岩」とかわせみ捕物陣の呼吸のよさが御作からしみじみ感じられて、実はここが競作ポイントだったのね、とぼんのくぼを掻いております。
(はなはなさん)
「チーム畝」「一枚岩も」いい言葉ですね
(ぐりさん)
拙句へのありがたいお言葉に感謝します。「チーム畝」自分でも気に入ってます。ここに医者の宗太郎さんやかわせみの面々が加わると「チーム東吾」になるのかな、と思いますが。
(コシキブさん)



お久美を連れて今井町のお久麻の家を訪ねる場面です。遠くに雷が鳴り雨模様の空。既に毒が仕掛けられていた事を思うとなにかの予兆みたいです。


春雷に罠の香をかぐ石畳





「お留守中に二度もお久美がこちらへ訪ねて来たそうですよ。当人は東吾さんにお世話になった礼をいいに来たといっているそうですが、お吉さんに聞いたところでは、陽気もよくなったことで、是非麻布十番へお出かけ下さい。(略)」
「源さん」
庭で千春を遊ばせているるいをちらりとみて、東吾は真顔になった。
「浅妻船さわぎ」より
最後は「かわせみ」らしく、東吾がいじられキャラを発揮してオチがつきましたね。なんだかんだ言っても心遣いのある東吾は、姉を亡くしたお久美を慰めに麻布の馬場を訪ねたような気がするんです(笑)


子馬跳ぶ春の麻布に東吾あり





  あっちの管理人さんの五七五 

折角締め切りを延ばして貰ったのにやっぱりどうにも出来なくて今季はお休みさせて貰おうかと思ったりもしたけど、麻布十番には行ったこともあるし、なんとか参加させて貰いたいと頑張ってみました。もっとも句の方はイマイチ、イマニ、イマサンの出来・・・
やっと出来た3句、どれも季語なしでいいのかなぁと思うけど、もうあと1時間で締め切りだし(日付が変わるまでOK?)今回はこれでお願いします。ああ、でもやっぱり恥ずかしいなぁ。。。
宗匠にお送りする時にも書いたのですが、どこを詠んだらいいのかなかなか絞れなくて、みなさんの作を拝見しながらそうか、こう詠むのか!と感心しきり。まだまだ修行が足りません(滝汗)
(あっちの管理人さんの談)

「お久美のほうはこの節、どうだ」
「こっちは働き者で、奉公人と一緒になって藁を切ったり、運んだり、およそなりふりかまわねえような娘ですが、それにしちゃあ可愛い顔つきで町内の若え連中には随分と人気があるようです」
「そう聞くと俺も麻布まで行ってみたくなるな」
「浅妻船さわぎ」より
長助親分も仙五郎親分もなにかというと東吾さんを当てにしてひっぱり出しに来ますね。源さんもしかり!(笑)なんたってこのキーワードがあれば東吾さんしっかり探索の手助けしてくれますよねぇ。


いい女 東吾連れ出す撒き餌かな





麻布、飯倉、六本木のあたりは坂が多いですね。歩いてみるとよーくわかりますが、ほんとに坂の町。今も残る江戸の風情に浸りながら坂を歩くっていうのもなかなか楽しそうですよね。


暮れなずむ榎坂行く巻羽織


先日までの「ブラタモリ」を見ていても、街中にかなりの高低差があるので驚きました。そんな坂道を長い影を連れて歩く源さんの後姿が目に浮かぶような一句です。
(こでまり)
あっちの管理人様の巻羽織句、たまこさまが即お持ち帰り決定です!私には、坂道を行く源さんの後姿がしっかりと見えます。
(すみれさん)



「嘘だろう。まさか、そんなことぐらいで……」
「お吉さんが長助にいったそうですよ、御新造様が大層、御立腹で……」
「馬鹿……」
「手前が聞いたのはそれまでです。では、御報告はこれまで……」
「浅妻船さわぎ」より
今回のお題「浅妻船さわぎ」、実はポイントを絞りきれなくて頭を悩ませてしまいました。最後に久しぶりに源さんがるいさんに焼き餅を焼かせようと思わせぶりをいう件、長年のファンには思わずニヤリとしてしまう粋なラストシーンでしたね。


御礼にと夫婦げんかの種を撒き(笑)





  ぐりさんの五七五 

今回のお話は読んでも浮かんでこないで皆さんのポイントからもずれているだろうなと思います
皆さんの作品を楽しみにしています
今月も見どころ目の付けどころ満載でさすがにみなさん読みが深いです
(ぐりさんの談)

4月の早朝まだ寒いですよね事件の幕開けです
飼い場やは馬も飼っているんでしたね


春寒や 馬もいななく 夜明けかな


今月(4月)の初めの早朝、たしかに冷え込む日もありましたね。馬の白い息が見えるような気がしました。
(こでまり)
ぐりさんの「春寒」もいいなぁ〜
(たまこさん)



その十番馬場の近くに飼葉屋があった。
  (略)
馬秣を扱う店なので、奥の仕事場では男達が始終、藁を切り、それらを入れる大きな籠が通りのほうまで並んでいる。
「浅妻船さわぎ」より
干し草や藁家で飼っていた馬や牛を思い出します
干し草のひなびた臭い


枯れ草や 青き匂いに むせかえる


ぐりさんはお家で飼っていたことがあるんですか。それともご近所の風景でしょうか。稲刈り直後の田んぼからは甘い匂いがしますが、切り立ての飼葉からはむせかえるような匂いがするのか〜。近所の牛舎に行ってみようかな〜。
(こでまり)
牛や馬は実家で飼っていました 私が飼葉のえさをやったこともあります、そばへ行くと牛や馬ははやくほしいと催促して前足でじめんをかきます、だからほし草のにおいもわかります
(ぐりさん)



「まあ馬鹿馬鹿しい」
女二人が大笑いして、
「英一蝶という絵師は、馬が話をしている絵でも描いたんでございましょうか」
と腹を抱えている。
憮然として、東吾はその話を打ち切った。
「浅妻船さわぎ」より
かわせみの居間いつものように話す東吾さん
馬の物言いで得意になって話そうとしたけど
女性軍にはかないませんでした


長閑さや 女二人に へこまされ





市兵衛も気が動転していたのでしょうね


春の闇 表れて出る 悪事かな





「怪我の功名って奴だな。お久美の奴が泣いて頼みに来て、それで今井町へ出かける気になったんだから……」
  (略)
「おい、待てよ。薄情な奴だな、たまには一杯やって行け」
東吾の声が帳場のほうまで追いかけて行き、縁側にお吉が顔を出した。庭にいたるいと目を見合わせてにっこりする。
「浅妻船さわぎ」より
東吾さんもいつまでも綺麗な若い娘には弱くて
でもるいさんはこわくて〜


水仙の ような娘にゃ 弱いのねーーーby女性軍





  はなはなさんの五七五 

調べてみたところ、琵琶湖のあたりが「浅妻船」発祥の地みたいです。地名にも「朝妻筑摩」(鍋冠祭のある筑摩神社)とあって、大津への渡し舟がでていた土地らしいです。平家滅亡の折に女房達が落ちぶれて遊女となって、この地で船を出して客を誘った伝説が、綱吉愛妾への中傷を含んだり、長唄や舞踊に取り入れられたりしたみたいですね。
今月はろくにコメントも書き添えず、「朝妻筑摩」のことだけは書き散らして、「ブラたまこ」のネタになればと同じような文面をおたま姐さんにもお送りし…大変失礼しました。まだまだドタバタは続くのですが、この季節、忙しいのは自分だけじゃない!!と自分を励まして(汗)やっとのことで提出できました。
(はなはなさんの談)

「御教示、有難う存じます」
方月館を出て、東吾と源三郎、長助の三人は暮れなずむ榎坂を下りた。
空は雲が晴れていた。今にも一雨来そうだったのが嘘のように夕焼けが鮮やかである。
「浅妻船さわぎ」より
大好きな「春の坂」という言葉を入れて詠んでみました。


夕晴れて男が三人(みたり)春の坂





お久麻・お久美・竹彦、市兵衛と武三も入るでしょうか、思いのスレ違い、 そこに絡む浅妻船。


春うらら浅妻船の狂ひに呼ばれて





竹彦が一味に加わったのは、勿論、金のためだが、お久麻が妹のお久美を餌にしたためだと源三郎は苦笑した。
「女房子があるのに、竹彦はすっかり女らしくなったお久美にぞっこん参ってしまったようで、恋は人を狂わせるものですな」
「浅妻船さわぎ」より


春萌えの麻布の原に恋輪舞(ロンド)


このお話は一読しただけでは人間関係が頭に入らず、詠むポイントもみつからず、何度も読み返すことになりました。その入り組んだ構成そのものを「輪舞」と表したのが、とてもピッタリだしはなはなさんらしいなと思いました。
(こでまり)
ストーカー紛いの迷惑な片思いを見事に情念系にまとめて表現されていますね。さすがです。
(すみれさん)



  浅黄裏さんの五七五 

「浅妻船」は琵琶湖を渡る船だそうですね。京都にも近く、都落ちした宮中女房が白拍子に身をやつして…というのもありそうに思えます。
遅くなってしまって、すみません。直しても直しても推敲がうまく進みませんでした。「ここをこうすると完成度120%増し!」を教えてくれる俳句ソフトがあればいいのに、と思ってしまいます。まあ、それはそれでつまらないし、きっと買わないとも思いますが。
このところ情念系から遠ざかっていますが、次回のお題ではまた挑戦してみようかなとひとり勝手に思っています。また、「馬のもの言い」を詠めずに諦めてしまったのが残念だったので、次回は自分の気になった言葉をちゃんと追いかけて突き詰めてみようかなと思っています。まだお題も発表になっていないのに鼻息だけは荒くてすみませ〜ん。
(浅黄裏さんの談)

勝手に作られ、売り買いされて、持ち運ばれて、さぞやお軸もくたびれていたのではないかと思って詠みました。日なたの匂いのする飼葉にくるまれてぬくぬくと眠ることができて、その晩はゆっく りできたのではないかと。


春宵にお軸も眠る飼葉籠


まるで「しゃばけ」に出てくる道具類のようで、楽しい気分になりました。長く伝わるものにはそんな感情も生まれていそうで、春の夜は心地よかったことでしょう。
(こでまり)
「俳句ソフトがあったら」には膝を打ちました!水彩画の描けるソフトがあるらしいので、俳句もキーワードを適当に入力すると五七五が…なんてあったら便利ですよねぇ。でも、浅黄裏さんもおっしゃってるように、最初面白くてもやっぱり飽きちゃうでしょうね。やっぱり、苦労してああでもないこうでもないと考えたり、しばらく放っておいたら急に言葉が浮かんだり、というのが醍醐味なのでしょうね。
(たまこさん)



弥生の語源が「いや生い」であることを恥ずかしながら今まで知りませんでした。木の芽どきになるといろいろと不都合なものが湧くように出てくるというか、悪の芽のようなものもこうしてワラワラと出てくるのだなと思いました。
なにしろ前季のお題が大きな悪であったので、今季の悪人どもの小粒ぶりが笑えるほどです。三人もの人が亡くなっているのに小粒とは不穏当かもしれませんが、前季は悪は悪なりに綻びも見せずに悪を尽くしたわけです。それに比べると今季の悪人どもは綻びのポロポロと出ること出ることと思ってしまいました。


下萌もいやがうえにも生える頃


そうそう、なかなか周到に計画していたようなのに、犯人は呆気なく捕まってしまいましたね。春に青む草も使い方次第で薬にもなれば毒にもなるように、この人も商売先や身内には良い顔を見せていたんでしょうね。利口そうな分だけ、小粒っぽい感じUPです。
(こでまり)



「若先生……」
政右衛門はいそいそと神林東吾へ近づいた。
「奇妙なものが、いちの馬秣の中に突っ込んでありましたんで……松浦先生に見ておもらい申してえと思って……」
  (略)
なんとなく若先生に似ているが、若先生よりも男前だと政右衛門は思った。
「浅妻船さわぎ」より
通之進さんの容姿端麗ぶりがまた出てきて、嬉しい限りです。殿様のようだと形容される兄上と比べると東吾さんはいくつになっても「若先生」といわれる親しみやすさも持っていたのだろうと思います。
尊敬する方斎先生にこのふたりが並んでいて、政右衛門も思わず見とれたのかもしれません。


殿様に若先生も居て花の昼





もともと、「浅妻船之図」は高名な絵師の作という美術的な価値よりも、その絵にまつわる伝説のなかで有名になったもので、それに画中の白拍子が将軍の愛妾の似顔絵を写したものだなぞという話の尾鰭がつくと、素人の金持が、なんとしても欲しいと蠢き出す。
無論、裏から裏、闇から闇への取引だが、それも一層、値を釣り上げることになる。
「浅妻船さわぎ」より
「素人の金持」という表現が出てきて、これは骨董や美術品には素人という意味なのだろうとは思いましたが、ひょっとしたら金持としても素人なのかもしれません。本物の筋金入りの金持はきっと怪しげなのものは手を出さないでしょう。だから金持であり続けられるわけですよね。金持として素人だからこんなことにひっかかるのだろうと思いました。あぶく銭を得ようと思った瞬間から失うのかもしれません。


こぼさじと囲いても逃ぐ春の風


このお句がとっても好きです。このお話に限らず、誰の身の上にも共通なことと受け取れます。
(すみれさん)
ざーと見て最後に気になった言葉、浅黄裏さんの「素人の金持」そんな言葉どこにあったんだろうと探してしまいました。「金持ち」にも「チーム畝」にも入れそうもありません。「たべものがかり」にははいれるかもしれません(笑)
(紫陽花さん)
紫陽花さん、大丈夫です♪「たべものがかり」以外に「いきものがかり」もしていらっしゃるじゃありませんか。アノ彼らの生みの親であり、調教師でもあり(?)、胸をはってくださいませ!
(浅黄裏さん)