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 秋の蛍
新装版「御宿かわせみ」より  (平岩弓枝著:文芸春秋刊)
先月は「虹のおもかげ」にご参加くださいまして、ありがとうございました。また、ご覧下さいました皆様も、ありがとうございました。拙宅始まって以来の「尽句と一緒にUP」となり、皆様にはご迷惑をおかけし申し訳なく思っております。

さて、今月は「秋の蛍」を選びました。
ドラマ化されるたびに選ばれてきた、初期も初期(だって1冊目だも〜ん)の名作の一つです。東吾さんとるいさんはまだ忍ぶ仲で、兄上のひと言にもドキドキしているのが、何とも甘酸っぱいような懐かしいような……。
平岩先生は当初、「かわせみ」をこんなに長く書くつもりはなかったというのは皆様もご存知の通りですが、今読み返してみると、その分内容が濃いというか盛りだくさんというか、とにかく引きつけられますね。

さあ、今月はどんな五七五になりましたでしょう。
(平成二十年八月)

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
こんにちは。
今月のお題ですが、どうも出来そうにもないので欠席します。
「かわせみ」の中でも、名作といわれるお話に参加出来ないのは残念ですが、
UPは楽しみにしております(もちろん、無理はしないで下さいね)
(麦わらぼうしさん)
================================
やはり熱々の二人を詠んだ御句が多いですね。
今月は参加出来なかったけど、
やっぱりここは詠めなかったろうな〜と思う冗談系の麦でした。
ヤッパリ今月も無理でした、欠席させてください。ごめんなさい。
ここ何ヶ月かほんとに毎日に追われてます、余裕ないなぁ〜。
(花みずきさん)
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



 みちころんろんさんの五七五 

高校野球にオリンピック☆まさに夏本番の暑い日が続いています。暑さをものともせずに頑張っている選手達に負けずになんとか今月は《はいくりんぐ》に参戦!と気合いを入れたものの、暑さでとろけんばかりの頭では…(ーー;) やはりこんなもの… 成長のない私ですが今月もよろしくお願い致します。
皆のお糸を思いやる心…それに応えた通之進様の粋な計らい… かわせみならではの結末にニンマリ(^^) 今月も皆様の御作を楽しみに…(^-^)…
(みちころんろんさんの談)

子供の時から、その人が好きで、他人でなくなってから一年余、気心は知り尽している筈なのに、やはり晴れて夫婦になったわけではない心もとなさが、どこかにある。それだけに、今夜のような場合、男の真実を確かめたようで心強かった。
「秋の蛍」より
以心伝心、東吾さんってマメですよね(^^)
   
来てくれる 心の中で 信じてた…
   

雨風にも心細かったでしょうが、やはりこんな時に東吾さんがきてくれるかどうか… こんなときには、そうすまいと思っていても、男の気持ちをはかるようなことも考えてしまう…。おるいさんの内心の安堵がうかがえる御作だと思います。
(はなはなさん)



全てお見通しの兄の一言にタジタジの東吾さん☆本当に通之進様には頭の上がらない東吾さんです…
   
落雷に 冷や汗タラリ 苦笑い
   

この「苦笑い」は兄上かな、東吾さんかな。どちらでもよさそうですね。この場面ではないのですが、兄上の最後の「知らせるところがあるのではないか。……但し、夜遊びはならぬぞ」も大好きです。
(こでまり)



 シュミットさんの五七五 


(シュミットさんの談)

「船頭の父親がいるそうだ。間もなく、親娘一緒に暮らせるようになるだろう」
「兄上……」
「海賊の長七は牢死した。船頭長七は嘉助の孫娘を助けた褒美を与えられる」
「秋の蛍」より
兄上の計らい…さすが兄上、いいですね。
   
流されて 生まれ変われと 父娘 大地主の子 海賊の父
   

こうなるまでには、陰で通之進さんや源さんがずい分骨を折ったのでしょうが、それを兄上らしいユーモアで東吾さんに伝えましたね。
(こでまり)
断片をつないだような御作が、千々に乱れるお糸の気持ちを あらわしているようです。
(はなはなさん)



 浅黄裏さんの五七五 

この頃のふたりは、まだまだ忍ぶ仲で、周囲との関係にも気遣いが要るのが微笑ましいですね。もっとも微笑ましいと感じるのは、その後ちゃんとこの恋が成就することを知っているからであって、当事者のふたりには苦しいものがあったでしょうが。現代でも川の氾濫による事故を完全になくすことができないでいるのを考えてもこの頃の怖さは十分に想像できます。それだけに屋敷から自分の元へ駆けつけてくれた気持ちを思うとるいさんは嬉しかったでしょうし、嘉助さんやお吉さんの安堵感もよくわかります。
(浅黄裏さんの談)

「お屋敷に雷が落ちたそうですのね。東吾様があれっきりお出でになれないのは、そのせいだってお吉が申して居りましたの」
鮎の骨を抜きながら、るいが、恥じらって言った。東吾の外泊がばれたことを悟っている。
「秋の蛍」より
質問してその答えが怖いような時は、鮎の骨抜きがちょうどいいのかなと思いました。お菜を大鉢から少し取り分けるのもご飯をよそるのもわりとすぐに終わってしまうけれど鮎の骨抜きなら目も手もずっと鮎にかかりきりですから。余談ですが、私は鮎の骨抜きが下手です。100尾も焼いておいて練習できればいいのでしょうが、実際には一度に一尾ですからね。
   
両の目と手をひきつけて鮎の骨
   

この観点、とても浅黄裏さんらしいと思います。そういう意味では平岩先生の「小道具」の使い方の巧みさを表しているわけですね。
ちなみに私も骨は「抜かず」、骨に添って食べますです。下手は下手なりに別の意味で「目をひきつけ」そうな気はします。
(こでまり)
浅黄裏さん、今回は「鮎の骨」がばっちり、ここんとこ3回連続くらい気が合ってませんか?彦根と豪徳寺のご縁だったりして(笑)今後とも続くと嬉しいな〜
(たまこさん)
話しにくいことを話すのに鮎の骨がちょうどいい…ハッとさせられた、意外な視点でした。平岩先生の小道具使いのたくみさもさることながら、それに気づいた浅黄裏さまの炯眼が素晴らしい♪おるいさんの心の動きも切ないですね。
(はなはなさん)



「ニャン公ですな」に東吾さんの照れが見えてかわいいです。
   
(らい)のあと照れをかくして猫談義
   




 すみれさんの五七五 

久しぶりにかわせみの初めに戻って、新鮮な気持ちでお話を楽しみました。どれにポイントを置こう?と迷ってしまうほどです。長七と盗賊一味や、お糸さんの実父母など、どれも短い中にしっかりと人となりが伝わってくる描き方で、ここでも作者の巧みに感嘆しています。ご常連の皆様がどこに注目されるのか?それも今回の面白味のひとつになりそうですね@他力本願
(すみれさんの談)

夕方から、もの凄い雷雨になった。
稲妻がひっきりなしで、天の底が抜けたようなどしゃ降りである。
「秋の蛍」より
冒頭の場面、当地でもつい最近、大騒ぎしたばかりなので、まずはここからでしょうか。(当地の浅野川界隈、湯涌温泉などは、皆さんの頑張りで営業再開しております。どうぞお遊びにおいで下さいませ)
   
雷鳴と濁流満ちる大川や
   

あの時は本当に大変でしたね。北陸最大の観光地・金沢、きっと秋の観光シーズンには、また訪れる人が増えてくると思います。
(こでまり)



くぐり戸をあけると、風と一緒に神林東吾がとび込んで来た。雨仕度は厳重にしているが、全身、水びたしだ。
「来て下さったんですか」
「秋の蛍」より
このお話には、人物関係が多彩に描かれていますね。
東吾さんとるいさんのラブラブぶり
 雷が大の苦手なるいさんと川縁にあるかわせみ
 の家を心配して、駆けつけてくれる東吾さんの愛
 情と誠実さ。抱きついて迎えるるいさん、二人と
 も正直に気持ちを表現できていて、若さを感じま
 す。
   
雷鳴や君へと急かす通い道
   

「君へと急かす」が東吾さんの誠実さをよく表していて、いいですね。なんと言ってもBGMはるいさんの嫌いな「雷鳴」ですから。
(こでまり)



「源さん、昨夜、かわせみへ来たのか」
「もう雨が小やみになっていましたし、嘉助に確かめて、通之進様には、御案じなくと報告しておきました」
「秋の蛍」より
東吾さんと兄上、姉上との信頼と慈しみ
東吾さんと源三郎さんとの友情と仕事熱心さ
 源さんの実直で頼もしい人柄が丁寧に描写され
 ていて、読んでいて嬉しくなってきます。東吾さん
 とるいさんの恋を彼なりに応援してくれる優しさが
 たまりません。
   
任せとけ!友も正義も巻羽織
   

源さんの憎まれ口を利きながらも、口には出さない心遣いがあたたかいですね。「任せとけ!」の詠み口が江戸っ子八丁堀って感じ〜。
(はなはなさん)



嘉助さんと孫のお三代ちゃんとの愛情
長七さんとお糸さんとの実の父娘以上の自愛
 長七さんは、くらしの為に悪の手下になって、何と
 か抜け出そうと命がけで戦いました。お三代ちゃ
 んを助けられた事は、亡き実娘さんが手助けをし
 てくれたように思えます。秋になっても頑張って光
 を放つ蛍に長七さんが重なってみえます。温情裁
 きは通之進兄上の尽力のお陰なのでしょう。兄上
 の器の大きさもここで納得です。
   
秋蛍三途の川も飛び越えて
   

いろいろな人間関係とその心のつながりをもとに御作を作っておられるのがいいな〜。どれも切ないほどにつつしみ深くて、あたたかい人間関係でしたね。人の命を思い起こさせる「蛍」と「三途の川」の対比が素敵でした。
(はなはなさん)



 はなはなさんの五七五 

なんだかばたばたしていて、全く俳句の頭になっていませんが…がんばりました。よろしくお願いします。
(UP後に)
初期の作品だけに、忍ぶ恋の側面が色濃く反映された御作が多くて、ちょっとドキドキしつつ、独自の視点を持つ御作が多いのも特徴で、楽しませていただきました。
(はなはなさんの談)

このシーン、良いですよね〜。ドラマでも東吾さんの若さがはじけていて、印象に残っています(小野寺東吾さんですが)今でいえば台風だったのでしょうね。冒頭は6月ごろのお話なんでしょうね。ひどい嵐だったからこそ東吾さんが来てくれた…このときばかりはおるいさんは嵐に感謝したかったかも。
   
はげしさもまた嬉しかり野分狂ふ
   




東吾は諦めた。話がそこへ移ると、るいは決して本心を口に出さない。その中、赤ん坊でも出来れば、どうにかなるだろうと東吾は考えた。
「秋の蛍」より
肝心な話題になると話をそらす… 初期のおるいさんには、のちの七重さんの面影も少しありますね。
   
言の葉のただむなしくて蛍追ひ
   

そうでしたね。最初の頃は先に望みを見出せなくて、その話になるとそらさずにはいられない、そんな感じでした。
(こでまり)



江戸の川筋を荒しまわった海賊の長七は死んで、船頭長七が娘の許へ帰ってくるといった兄の顔が浮んでくる。
秋の蛍が、弱い光芒をひいて川へ消えた。
「秋の蛍」より
お糸さんは長いこと離れ離れだったまことの親より長七さんを選びましたね。長七さんとお糸さんが、辿り着いた本当の幸せを、「終蛍(ついほたる)」と
あるかないかわからないのですが、秋のはかない、でも心に火をともすような言葉に托してみました。
   
血より濃き永の年月終蛍(ついほたる)
   




るいの夕化粧がいつもより濃かった。
寄り添って堤へ出る。葦のしげみに光っている蛍の数もまばらだった。
「秋の蛍」より
「ほたる」は「火照る」「火垂る」が語源とも。一段落ついて大川端を訪れた東吾さん、今夜はきっと情熱的な一夜を過ごすのでしょうね、きゃ♪
   
秋近し嬬(つま)化粧してほたる夜の
   

出たっ!久々〜〜。
ここで寝技に持ち込みましたね。
「ほたる」をこう活用してくるとはさすがです♪
(こでまり@オリンピック女子柔道解説の山口香さん風)
私はこでまりさんの「寝技」発言が印象に残りました。今までは「情念系」という言い方でも表現されていましたが、いきなりの「寝技」!恐れ入りましたです。
(浅黄裏さん)
はなはなさんの「夕化粧」句ですよね〜「寝技」私も最高にツボでした(^O^) オリンピックは終わっちゃったけど、来月以降も、山口先生風解説を期待しま〜す!
(たまこさん)
宗匠のコメントにもオリンピックの 影響(ほぼ日の観たぞ〜の方かな)が出ていて、受けました(爆) 寝技に私も一本取られました。
(すみれさん)
昨日はおとなしい感想を書いていたのですが、家に帰ってから「はなちゃんにはこう書くべきだった」と反省(?)したわけで。ちょっと遊んでしまいました。後半は宇津木さんの解説一色になりましたが、前半は何と言っても山口さんでしたよね。
(こでまり)
私も、さっき拝見して「宗匠のコメントがパワーアップしてる〜」と激ウケ。ホント、女三四郎・山口師匠の解説は気持ち良かった〜。ほぼ日・観たぞ!でも、前半はダントツ人気でしたよね〜。寝技一本!は光栄でしたわ〜。初期かわせみは、寝技で効果も一本も取り放題ですわ(*^^*)指導が入らないように気を付けます(笑)
(はなはなさん)
うひゃひゃひゃ♪ 「寝技も効果も取り放題」で「指導が入」るかもにもまたウケます〜。たしかにそうかもしれません。
(浅黄裏さん)
それにしても、ストファご常連のノリのよさ、ほんと嬉しいです!! 「情念系⇒寝技系」、効果に一本に指導、ますます楽しみな今後のはいくりんぐ〜〜〜
(たまこさん)



 茜雲さんの五七五 

昨日が締め切りと分かっていたのですが遅くなってしまいました。でも初期のまだ初々しくてどこか不安定な感じのする二人の関係やかわせみのお話がすごく好きなのでどうしても…と思い送らせて頂きます。
ただ今月はばたばたしてゆっくり考える時間がなく最初の所だけしか詠めませんでした。
(茜雲さんの談)

夕立から嵐になったような雨の中を、八丁堀から駆けつけて来てくれた東吾の心が嬉しくて、るいはうっとりとなっていた。
「秋の蛍」より
雨の中駆けつけた東吾の声を聞いて、たちまち女将から女に変わるこの頃のるいさんがとても好きです。
   
大雷雨るい呼ぶ声に奮い立ち
   

おるいさんに向けられた言葉でも、かわせみ一同にとっても心強い思いだったでしょうね。おるいさんが元気になれば、きっとみんなも活き活きとする、それが「かわせみ」ですものね。
(はなはなさん)



この場面原作にはありません。でもNHK版テレ朝版両方に青もみじを手にした東吾さんが「嵐の後って案外好きだぜ」という場面がありとても情緒があって好きでした。テレ朝版でこのセリフを聞いた時、きっと旧NHK版のように丁寧に作ってくれるだろうと期待が大きくなったのを覚えています。
   
嵐過ぎ湯上りの手に青楓
   

茜雲さんは時々ドラマから詠まれますが、本当によく台詞まで覚えていらっしゃいますね。これは脚本が同じ人だったのでしょうか。UPが終ったら、久しぶりに私も見てみようかな〜。
(こでまり)
茜雲さんの、「ドラマで五七五」も素敵です!NHKとテレビ朝日で、同じラストシーンだったとは気がつきませんでした。両方見たはずなのになぁ。台風一過の青空、ほんと爽やかですよね。
(たまこさん)
「青楓」きれいな言葉♪もう一度ドラマも見返してみなくちゃ。祝・テレ朝「かわせみ」放映♪皆様お待ちかねでしたよね〜。
(はなはなさん)
週末にNHK版の方を見ました。「青楓」は何となく枝かと思っていたのですが、東吾さんの手には青い葉が一枚。よくこの場面を覚えていらしたなあと思いました。
(こでまり)



 紫陽花さんの五七五 

俳句もオマケもどうしていいのかわからないまま締め切りになってしまいました。もう締め切っちゃったかな。
(紫陽花さんの談)

「ばれたら、るいは困るのか」
うつむいたるいが、不意にいった。
「蛍……」
「秋の蛍」より
   
ともに見る秋の蛍は儚くて
   

このお句は、蛍の出ている場面なら、どこでも似合いそうだなと思いました。「秋の蛍」って、やっぱり寂しいですね。
(こでまり)
これ、素敵ですね〜。大好きです。 忍ぶ恋の「かわせみ」そのものだなぁ〜と、うっとりしました。
(はなはなさん)



それでも、るいは、まめまめしく、やがて濡れて戻ってくるに違いない東吾のために、下帯から浴衣までそろえて待っていた。
「秋の蛍」より
   

ふふ〜ん、彼らもまめまめしいですな。
(こでまり)
さっと拝見したので、じっくり〜はこれからなのですが、何と言ってもあの三人ですね。あれは、使用前、使用後、どちらのモノなのでしょうか。個人的には食品衛生法とかわいせつ物の公然陳列の罪とかは、大丈夫なのかと思ったのですが(笑)。かわせみで売るわけでも見せるわけでもないからいいのかな、むふふ。
(浅黄裏さん)
あのトリオ、今度はまめまめしく何をしてることやら…(笑)浅黄裏さんの心配もわかります!
(あっちの管理人さん)
浅黄裏さん心配分かります(笑)本当に笑えちゃう
(ぐりさん)
毎回盛り上がる紫陽花さんのイラスト、しっとりした御句とのミスマッチがツボです。湯呑みは東吾さんのを試着?してそれからどうするのか…
(たまこさん)
相変わらずお茶目な彼らは〜手伝っているんだか遊んでいるんだか???? それが愛らしいんですよね。
(はなはなさん)
トリオは今月はこうきたか!蛍とお庭で戯れるのかな?と思ってたら。紫陽花さんのお句も好きなんですがトリオの茶目っ気も毎月楽しいですね〜。
(コシキブさん)
トリオ達、今月はるいさんのお手伝い?(邪魔?) 以前の風呂場の場面とつながりそうですね。
(すみれさん)
あいつらにいつも過分なお言葉ありがとうございます。ですが、みなさん疑問に思ったことはないのでしょうか。あいつらが登場したのは「夏の夜はなし」からでそれ以前のお話にあいつらが登場するのは変なのでないかと…みなさん変だなぁと思いつつやさしさから(それ以外もあり?)だまってみてくれているのかなと常々思っていましたが、誰かが「“夏の夜はなし”より以前のお話にあいつらが出てくるのは変だよ」と言ってくれれば今月はあいつらを探さなくてもいいのになぁと思った今回のお話でした。
(紫陽花さん)
いや、別に不思議には思いませんでしたよ。彼らは時間・空間を自由に操るのです!?
(はなはなさん)
わたくし恥ずかしながらその点には全く気がついていませんでした。はなはなさんのおっしゃるとおり何たって「彼ら」なんですから何があっても周りは「あぁ、そんなものか」ですわ。
(浅黄裏さん)
ぜんぜん変じゃない、だって南海侯がもののけ屋敷を作るずっと前から、もののけ自体は存在していて、はなはなさんがおっしゃるように、時空を超えて活動していたんですもん。「『御宿、かわせみ』と小さな行燈が夜霧の中に浮んでみえる。」(初春の客)の「夜霧の中」にも、「彼ら」のひそやかな息吹を感じずには読めなくなってしまった私たち〜♪ そういえば、今書いていて初めて気がついたんだけど、明治編の冒頭も、行燈のシーンでしたよね。おるいさんから千春ちゃんに「かわせみ」が受け継がれていくことを、さりげなく確かに伝えている作者の技に、思わず「一本!」と叫んでしまいましたです。
(たまこさん)
あいつらへの疑問は誰も持っていなかったようですね…せめてこでまりさんくらい「夏の夜はなしより前の作品ではアレらがいないほうがいいと思う」というお言葉があるかと思ったんだけど…
(紫陽花さん)
トリオはもうはいくりんぐには欠かせないのではないでしょうか 少なくとも私はそうですーーーーーきっぱり これからも宜しくお願いします
(ぐりさん)
紫陽花さんには期待はずれだった(?)みたいですが、私もそんなことで突っ込むつもりはありません(わはは)。って言うか、彼らは「初春の客」から出てるじゃん!しいて言うなら「夏のよはなし」ではなくて、「夏のよばなし」です!ってことくらいかな(うひ、イガ炸裂中〜〜♪)
(こでまり)
寝技、足技、スポーツ用語も使いようでこうなるのね…宗匠に教えられました(笑) イガも実りの秋へむけて炸裂中とのこと、皆様お気をつけてね♪ (イガの中には美味しい&幸せを感じられる実がつまってますよ) トリオのお茶目な仕草にもこれからますます期待しております。
(すみれさん)
イガガイタイ…
(紫陽花さん)
チクチクチク…
(こでまり)
イガの中には美味しいもの&幸せが入っているらしいよ
幸せって何?
がんばろう〜
(紫陽花さん)

    
イガって幸せが詰まっていたんだ…♪ 紫陽花さまサイコーq(^^)p 愛らし〜〜♪ 秋ですな。
(はなはなさん)
期待にワクワクというトリオの表情が感じられますなーーby源さん
(ぐりさん)



 千姫さんの五七五 

前略、後略で失礼します
(千姫さんの談)

気丈なお吉は、嘉助と一緒に川っぷちへ出ているらしい。
「るい……おい……るいはいないのか」
闇の中に声がきこえて、るいは部屋をとび出した。
「秋の蛍」より
   
君の声神も仏もかすみけり
   

わ〜、私もこの場面で「君」句を作ったんですよ♪
雨風と遠雷の中で東吾さんの声を聞いたときの気持は、「まさか」と「やっぱり」で溢れたでしょうね。「神も仏もかすみけり」がとても面白いです。
(こでまり)
宗匠と競作ですか♪やはり皆様、感覚がシンクロしつつあるのかな。おるいさんの嬉しい気持ちがよく伝わってくる御作だと思います。
(はなはなさん)



 ぐりさんの五七五 

今月はつき明けが忙しく中旬に入りお盆だオリンピックだといっている間に20日になってしまいました 本は読み始めたものの初めから読み出して〜其れに私の履歴書つながりでほかの履歴書だとか 平岩先生の他の本を読んだりしてたまこさまの図書つながりもまだ読めていない(汗) なんだかあせって取り掛かりました他の方のを楽しみにしております
(UP後に)
熱々の二人やっぱりいいですね競作ポイントでしたね初期の不安なるいさんの気持ちせつなかあったでしょうねそんなところが競作ポイントでしたね
(ぐりさんの談)

八丁堀に雷が落ちたということは夜になってからも雷はなったんですね るいさんは東吾さんと一緒だったから心強かったんでしょうね〜
   
雷雨にも 寄りそうていて 気にならず
   

「寄りそうていて」がやわらかいですね。おるいさんが雷嫌いというのは、だいぶあとで判明したと思いますが、先日の雷雨でつくづく、だれかがいてくれるとそうでないのとではちがうものだなぁ〜と思いました(突っ込まなくてよろしい・笑)
(はなはなさん)



「庭で野良猫が目をまわしていたんですよ。死んでいるのかと思ったら、先程、正気づいて……」
猫でも気絶するのかと、女どもで大笑いしたという。
「運の悪いニャン公ですな」
「秋の蛍」より
猫も目を回すって矢張り猫も怖かったんでしょうね あまり雨の降っている時など戸をあけてやっても外へ行かず 回れ右をして家の中に戻ります
   
大雷雨 目を回す猫 螺旋火に
   

うちの猫もそんな時には外(ベランダですが)へは出なかったと思います。野良ちゃんだから、きっと逃げ場がなかったんでしょうね。螺旋の火なんて本当に怖そう。気絶してやっと目を覚ましたら今度は大笑いされて、本当に「運が悪い」猫ちゃんですね。
(こでまり)



屋形舟というほど気どったものではないが、雨よけの屋根が小さくついている。嘉助はそこへお三代を運び入れた。
  (略)
小舟の中の孫娘を気にかけながらも、職業意識で嘉助は閻魔堂から離れられなかった。
「秋の蛍」より
嘉助さんお三代ちゃんを船に降ろすとき気になってしかたがなかったでしょうね 嘉助さんの孫は初期のころ災難に合いますよね それだけかわせみとのつながりも深いのでしょうね
   
寝莚を 着せ掛けた孫 気にしつつ
   




濁流の中を流されて行く小舟の中で泣き叫んでいたお糸を、長七は命がけで助けた。
「ちょうど、それくらいの年の娘を女房と一緒に死なせたんです。津波でした。あっしが漁に出ている留守のことで……」
「秋の蛍」より
   
舟遊び 子を亡くす親 助すく親
   




   
蛍火に 気をそらす娘(こ)の 胸不憫
   

「不愍」と思ってくれるあたりは、るいさんへの思いやりがあると思うのですが、その解決方法(?)はまだまだ若くて乱暴な感じもする東吾さんですね。
(こでまり)



 コシキブさんの五七五 

掲示板もオリンピック中継で賑っていますね。本当に日本の選手、特に女性アスリートの活躍が目立ちますよね!素晴らしいことです。
「秋の蛍」を久しぶりに読み返しました。みなさん言っておられますが、初期のころのるいと東吾の恋のしっとりした情感があふれていると思います。ストーリーや文章もゆったりとしていて、独特の雰囲気があります。そういえば自分はこんな「かわせみ」の世界に魅せられたのだった、となつかしくなりました。ついついそちらに気持ちが入り込んでしまい、なかなか俳句が出来ませんでした^_^;
(UP後に)
お句に添えられた皆様のコメントを読んでやっぱり同じ思いだったんだなあ、と思いました。古参のファンにとって、初期の作品にはたまらなくなつかしい香りがしますよね。
(コシキブさんの談)

いきなり、しがみつくと、
「おい、濡れるぞ……」
それでも人のいないのを幸いに、東吾はしっかりと抱いてくれた。
「秋の蛍」より
のっけから抱き合う二人ですからねー。これは本当に江戸時代か?って感じですよね。まあ恋人がこんなタイミングで現れたら抱きつきたくもなりますよね。
   
稲妻も恋の威力にかなわずや
   

コシキブさまのコメントのツッコミにウケました♪ あ〜暑い熱い。稲妻も退散していきましたね。
(はなはなさん)



源さんに「かわせみに注意してください」と言われ、るいに会う大義名分ができた東吾さん。とはいえ友人が盗賊を追っているのに自分は恋人とこんないい雰囲気で語らっているんですから、全くもー。この場面では微妙な立場の二人が互いに相手を思いやりながらも肝心なことは話せない、そんな空気が伝わります。
るいさんの、東吾が好きだけれど追い詰めたくないという女心がけなげです。
   
控えめに恋を照らせり秋蛍
   

るいさんにしてみたら、世間的には不釣合いな自分なわけだから、そんな自分から相手を追い詰めて、会えなくなるほど怖いことはないですよね。秋の蛍の頼りなげなあかりが、揺れる女心を表しているようです。
(こでまり)



「お父つぁんはやさしくて、あたし、お父つぁんにすがりついて安心して育ったんです。今更、どこへも行くつもりはありません」
墓に合掌すると、さっぱりした態度で立ち上った。来る時の重苦しく、悲しげなものがお糸から消えて、ほがらかな、いい表情になっている。
「秋の蛍」より
お糸の本名は書かれていませんでしたが、自分の墓に手を合わせてお糸として生きていく決心がついたのでしょうね。手を合わす心には、かすかにはあったであろう実の親への情と感謝が込められているのかな、とも思いました。
   
知らぬ名の墓石冷たし夏木立
   

ココ、独占ポイントですね。この墓参の前後の、お糸さんの変化が好ましいですね。
(こでまり)
「知らぬ名の〜」の御句とコメントが、まったく思いつかない視点だったので、なるほどなぁ〜と、とても印象に残りました。
(麦わらぼうしさん)
「墓石冷たし」あの夫婦の子にはなりたくない… 墓石もお糸にとっては何の関係もないものに思えたのでしょうね。 お糸の気持ちが伝わってきます。
(はなはなさん)



 あっちの管理人さんの五七五 

やっぱり二人がまだ忍ぶ間柄だった初期の話は読んでいて思わずニンマリ してしまうような熱々シーンが多いですよね〜まだ初々しかった私もそんな シーンで胸をときめかせたものです(笑)
(UP後に)
久しぶりに初期の名作をじっくり読んだ気がします。競作ポイントも盛り沢山で、やっぱりこの頃のお話っていいですよね〜!
(あっちの管理人さんの談)

「若先生がおいでになった時が、山でございましたよ。大川の表面がぐっと盛り上って来た感じで、こりゃあ、ひょっとするとおおごとになるかとびくびくしていましたが……」
「番頭さんも年ですよね。東吾様がおいでになったら、急に威勢がよくなって……」
そんな表現で、嘉助もお吉も、東吾が訪ねて来てくれたことを、るいのために喜んだ。
「秋の蛍」より
この「秋の蛍」は「かわせみ」が始まってまだ4話、二人が他人でなくなってから一年半の頃なのでまだ相当熱々。るいさんが25、東吾さんも24歳の青春真っ盛り。当時は10代で祝言するのが当り前、二十歳で年増と言われた くらいだから超美人にもかかわらず25で嫁にいっていないのは、いろいろ言われたでしょうが、そこは嘉助さんお吉さんが傍にいてしっかりガード! 物堅い武家育ちのるいさんが祝言前に東吾さんと他人でなくなったのは、いくら好きとはいえ、かなりの覚悟だったでしょう。子供の頃からその人を想いでも一緒にはなれない、けれど失うことはもっと辛い。ひたすら好きな人の傍にいたい、それだけだったと思うんですよね〜一生このままでいいと。
きっと哀しいこと辛いこと多かったと思います。そんなるいさんの気持を嘉助さんもお吉さんもわかりすぎるほどよくわかっていたから、二人の恋を心から応援し支えてくれたんですよね。東吾さんもるいさんの想いをしっかり受け止めて、なにか あったらすぐ駆けつけてくれる。その心が嬉しいですよね〜!
   
秋嵐や 夫の訪い笑顔晴れ
   
邪魔っけと口で払って眼で笑い
   

るいさんよりも、嘉助さんやお吉さんの気持で詠んでしまうというのも、よくわかりますぅぅ。この二人にとっても東吾さんの存在は、頼もしくて嬉しいものだったでしょう。そんな心情が特に「邪魔っけ」のお句の方に出ていると思いました。
(こでまり)
嘉助さんもお吉さんも、おるいさんの気持ちを一番大切に思っているんでしょうね。この視点には思いもよらなくて…目からウロコでした。
(はなはなさん)



そしてもう一人、二人(というより東吾さん)を応援してくれた親友源さん!
   
巻羽織野暮な割には気が利いて
   

管理人さまの「野暮なわりには」にも一本取られたかなこれも、こう詠みたかったんです@他力本願&脱帽2
(すみれさん)
これ、笑いました♪ 源さんはやっぱりいいひとだ♪
(はなはなさん)



「いっそ、ばれたほうが、けりがついていいと思うんだ。いつまで、内緒にしておくのも、どうかな」
るいの返事はなかった。
「秋の蛍」より
「秋の蛍」初期の名作だけに競作ポイントになりそうなシーンが目白押し。 このシーンもその1つでしょうか?
   
蛍燭に消えては浮かぶ秘恋の
   

下五の「秘恋の」を拝見して、あらためて「そうだ、秘めた恋だったんだ〜」と思いました。なんだか感慨深いです。そしてもちろん競作ポイントでした。
(こでまり)
管理人さんの使われた「蛍燭」って「蛍火」の別語かと思ったのですが「けいしょく」と読むようですね。雰囲気のある素敵な言葉だなぁと思います。
(たまこさん)



 こでまりの五七五 

今月はオリンピックの中継にしっかりハマり、早めに取り掛かったのに、もう一歩がなかなかまとめきれなかったです。でも今月はトリではなかった〜♪このお話は何度もドラマで見ているので、ドラマの内容が本の内容と思い込んでいたことを発見!ラストシーンは完全に勘違いしていましたが、丁寧に読んでいくと本当に味わい深いですね。
(こでまりの談)

本当は東吾さんが「風と一緒に飛び込んできた」ところを詠むつもりだったのに、作っている間に何故かハグの場面になってしまった。ここは凄〜い競作ポイントでしたね。
   
君の胸白雨に濡れてなほ熱く
   

千姫さまとの競作はこれですね。わ〜熱い御作ですね。初期のかわせみだからこそ、やはりこうでなくっちゃ♪という情景ですね。 かくれ情念派?
(はなはなさん)



「若い人はいいなあ」……と昔は言われたものですが、最近になってそう言っていた人の気持がわかるようになりました。まだ未熟でも、若い人がその場に居るだけで満ちてくる活力とか勇気とか、そんなものがとても尊く思えます。荒れる大川端に東吾さんが現れて、嘉助さんもお吉さんも、本当にホッとしたでしょうね。
   
我知らず夏木に寄りて威勢増す
   




暗くなった庭のあたりに、蛍が光っている。
「るい……」
「あら、そこにも……」
「秋の蛍」より
ささめごと(私語)は「男女の間の恋のささやき」というような意味だそうで、決してオバさんのおしゃべりではないのです!
   
秋蛍返事を逸らすささめごと
   




大粒の雨が嘉助の頬をかすめる。掘割から続く海が黒くみえた。波が荒くなっているらしく、白波が立って、険しい形相に変っている。
「秋の蛍」より
冒頭の部分もそうだし、お三代ちゃんを舟に乗せたあとの描写もそうですが、まるで水に意思があるような書き方ですね。お盆休みに「崖の上のポニョ」を見てきましたが、その時の波の絵を思い出してしまいました。
   
意のままに逆波使ひ大南風(おおみなみ)
   




元は大地主の娘だったお糸ばかりでなく、最後には海賊の長七も生れ変って、二人で新しく生きていくことになりました。その「相手のために生れ変った」という共通点が、この父娘の「絆」のような気がします。
   
再生の父娘の朝や涼新た
   

宗匠の「涼新た」も「新涼」とまたちょっと違った感じで、ぴしっと句を締めていますよね。
(たまこさん)
「再生」と「涼新た」という2つの言葉の対比が新鮮でした。 まさに生まれ変わった親子2人、きっと力強く生きていくことでしょうね。
(はなはなさん)



 たまこさんの五七五 

沢口・村上組のテレビ朝日版(これも、10年前になってしまったんですね〜)今度、時代劇チャンネルに登場だそうで、管理人さん同様、私も見られないので残念なのですが、ご覧になった方々のご報告&ご感想楽しみにしております。このテレビ朝日版の初回が「秋の蛍」で、「御宿かわせみ」の半纏を着てうろうろする沢口おるいさんと、阿修羅のごとく物を二階に運んでいるお吉さん(藤田弓子さん)の冒頭の映像が、とても印象的でした。
(UP後に)
今月も力作ぞろいの皆様の御作、パソコンの前でしばし至福のひとときを過ごしました。初期作品にはやっぱり「かわせみの原点」的な感動がありますね。はなはなさんは「夕化粧」、ぐりさんは「猫ちゃん」、それぞれ必ず詠まれると思ってました!巻羽織句も多数有難うございました♪
(たまこさんの談)

【大川のつぶやき】
「けっ、出水の具合を見に来たふりなんかしやがって、本当は恋人の顔を見にきたくせに。ありゃりゃ女のほうは二人きりになりたがってるのに、カッコつけて外の様子を見に出てくるぞ。くそ、もう一暴れしてやれ〜〜」

すみれさん、品の悪い「つぶやき」でお株を取ってしまって本当にすみませんm(__)m
   
出水川男心もお見通し
   

クククッ、「大川のつぶやき」面白い〜。すみれさんもニヤリとしていると思いますよ。
(こでまり)
川のつぶやきも受けました!川のやきもちなんて発想が面白いです♪ 他の方々のつぶやきもこれから聞いてみたいです。
(すみれさん)



大川はあっという間に水かさを増し、「かわせみ」の宿の前の道も、ちょっとした川のように水が流れた。
幸い、満潮の時刻をはずれているので、これ以上、水位は上らないと思われたが、番頭の嘉助は若い者と川べりに立って警戒に当り、女中頭のお吉は大事な荷物を二階へ運び上げた。
「秋の蛍」より
ふだん見慣れた光景が様相を変えて襲ってくる恐ろしさは、知らない場所の恐ろしさよりも、何倍も強いものではないかと思います。
   
稲妻に異形(いぎょう)の水面迫り来る
   

私も川を詠んでみたのですが、このお句にはすっかり脱帽です。川に意思があるような禍々しい雰囲気、そして見慣れた光景が変ることによる恐ろしさという視点、素晴らしいと思いました。
(こでまり)
水が生き物という宗匠とたまこさまの目線目からうろこでしたたまこさまには先月も睥睨すでやられたと思ったけど今月も参りました現場検証も暑い中ありがとうございました
(ぐりさん)
一本!決まり!と言えば、私的にはたまこ姐さんの「異形の水面」のお句です。自分の平面的なものと比べれば、レベルの違いは明らかです(こう詠みたかったんです@他力本願&脱帽)
(すみれさん)
自然の恐ろしさがそくそくと伝わってくる、素晴らしい御作ですね。稲妻に照らされた、盛り上がる波の凶暴さが迫ってきます。
(はなはなさん)



おるいさんの指は人並みよりもかなり細くて琴の爪も特注?だったという話がどこかにありましたが、細くてよくしなう指の持ち主で、だから細かい仕事が器用だったんでしょうね。
   
鮎の骨抜く指先の白さかな
   




長七はぴったりと屋根に伏せていた。
長七のななめ下に水鳥の大三、市三郎、九蔵が閻魔堂へ近づいて行く。
嘉助にはみえなかったが、長七の上体がいくらか上った。音もなく吹き針が先頭の市三郎の目をねらう。
「秋の蛍」より
深川の閻魔堂、今は清澄通りと葛西橋通りにはさまれて車の往来の絶えないところですが、当時は草むらで海も見えたのですね〜。平岩先生がよく「江戸時代の闇の濃さ」を書かれていますが、それを意識しながら読むと、この対決シーンの緊張感がいっそう高まります。
   
夕立の御堂屋根より針一閃(いっせん)
   

ハイッ、ここは独占ポイントです。
「夕立」「御堂」「針一閃」が畳み掛けるように緊張感を増していって、いいですね、一本!
(こでまり@オリンピック女子柔道解説者の山口香さん風)
閻魔堂の独占ポイントは意外でしたが(やっぱり実物を見に行ったぶん有利だったか)、宗匠の「一本」すご〜く嬉しかったです!
(たまこさん)



大川端も秋の気配が濃い。
「先程、畝さまがお知らせ下さいました。きっと、東吾様がおみえ下さると思って……」
「秋の蛍」より
ラストは、せっかくのおるいさんの夕化粧を詠んでみたかったのですが(「夕化粧」は白粉花の別名でもあるそうで)、やっぱり、「お知らせ」だけでさっさと帰った源さんのほうに。お後はお二人でしっとりと…
   
邪魔虫も蛍と共に消えて秋
   

出たっ、「お邪魔虫」♪おたま姐さんの源さんへのあふれるばかりの愛(笑)ですね。しっとりとした2人の夕べを背中に帰ってゆく源さん、哀愁が似合います(笑)
(はなはなさん)



【たまこさんの現場検証】 姐さんが今月も「現場検証」を届けてくださいました。ありがとうございます。今月はお話の舞台だけでなく、ちょっと懐かしい「あの店」も再登場。
さあ、こちらからどうぞ!
たまこ姐さんも現場検証もお疲れ様でした!猛暑の夏、現場検証後の氷水はさぞ美味しかったのでは。うーっ私も食べたいです。それにしてもハイテク閻魔にはビックリです!
(あっちの管理人さん)
現場検証は、最後に伝統の夏のスイーツまで用意してあって、さすがでしたね〜。名古屋では「白みつ」は「せんじ」と言うらしいです。「スイ」は「粋」に通じておしゃれ〜。
(はなはなさん)
たまこ姐さまの現場検証も毎月ほんとうにご苦労さまです。三角屋敷はいま公園なんですか。「ハイテク閻魔」っていうのも面白いなあ。ふんわりと溶けそうな「氷すい」も美味しそう!
(コシキブさん)