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 月と狸
「清姫おりょう」より  (平岩弓枝著:文芸春秋刊)
先月はお忙しい中、「お気に入りアンケート」にご参加くださいまして、ありがとうございました。また、ご覧下さいました皆様も、ありがとうございました。

UP直後は千姫さんのせいで(←わはは、人のせいにしてる)、あらぬ方向に感想が向ってしまいましたが、お正月休みに入りゆっくり作品を味わいながら、一年を振り返られた方もいらしたかもしれませんね。
さて、その話題を戻して申し訳ないのですが、今月は「月と狸」を選びました!

お話はお正月に似つかわしくなく、ちょっと暗い事件がらみなのですが、ともかく冒頭の「狸」と「お吉さん」が可愛くて。
暮れにS.ファロウに登場した紫陽花さんのイラストも頭をかすめました〜。

さあ、今月はどんな五七五になりましたでしょう。
(平成二十年一月)

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
今月のはいくりんぐですが、欠席いたします。
む、難しい、いつにも増して難しい…
考えても考えてもさっぱり出来ないので、あきらめる事にしました。
今年初めてのはいくりんぐなのでなんとか参加したかったのですが…
来月は参加できるようがんばりたいです。
(麦わらぼうしさん)
うう、昨年末のアンケートで、
今年はもっと作品数を増やしたいと思ったばかりなのに、
今月からさっそく欠席届をお送りすることに…(涙)。
どうも今年も結局このペースで終始しそうな予感がしますが、
たまに何か詠める月がありましたら、また参加させて頂けると嬉しいです。
…と殊勝に言っていますが、本心は、
「あ〜!参加したかった〜!悔しい〜!!」(苦笑)。
どうも仕事が押せ押せだと心全体の余裕がなくなるようです。
せめてROMだけでもして、英気を養わせて頂きますね。
(じゃからんださん)
「月と狸」の入ってる本はうち単行本で持ってるんだけど
どこにしまったのか行方知れずになってしまって、
発掘できてない〜。
今月おやすみってことですんません(T-T)
(のばらさん)
今月お休みさせてください。ごめんなさい!
(花みずきさん)
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



 たまこさんの五七五 

タイトルの「月」から、「秋の話では?それに、もうすでに出たような気がする…」と思い見てみたら、「名月や」と勘違いしていたのでした。人間と狸のほのぼのとした交流と、人間どうしの化かし合い騙し合いとが対比されたお話ですが、江戸らしい気風のよい台詞をいろんな人が言っているのが嬉しいです。
(UP後に)
実は密かに毎月、独占ポイントを狙っています(わはは)なかなか独占できないですけど、今回はちょっとラッキーだったかな♪なるべく現場検証に寄りかからずに、句は句で作りたいと思ってはいるのですが、今回は昨年のワダチ話題の「おたぬきさん」に続いてまたまた狸塚、私も本筋はどこへやら狸ばっかりになってしまい(汗)
(たまこさんの談)

「一番狸にくわしい板前」という紹介のしかたが笑えますが、「そこらあたりは変幻自在」という、この板前さんの説明も面白いですね。この人、出身が上総と書かれているのに今回初めて気づきましたが、そういえば、「證誠寺の狸囃子」の證誠寺は木更津。大正8年、野口雨情が地元の教育委員会の招きで木更津へ講演会に訪れ、そこで證誠寺の狸の逸話を聞いて詩を作り、中山晋平の作曲で出来た歌だそうですが、平岩先生もそれをイメージして上総と書かれたのかもしれませんね。
   
ふるさとの上総も初春か(遥か)狸山
   

新年一句めは「初春か」と「遥か」のおめでたい掛け言葉ですね。ありがとうございます。「上総」への考察もさすがの展開ですね。今年も期待しています。
(こでまり)



たしかに、「かわせみ」の狸は毎夜、餌を与えられていても、決してお吉になつかないばかりでなく、人間への警戒はおさおさ怠りなく、どこかで人の声がすればさっと姿をかくす。
「月と狸」より
「なつかなくたってようございます」「元気な姿をそっとみるだけで充分でございますよ」というお吉さんの潔い台詞は、「いよっ江戸っ子」と声をかけたくなってしまいます。ヨメ母の弁当と私の作った弁当と、孫がどっちに先に手を出すか等と、せこいババ根性が出たら、このお吉さんの言葉を思い出すようにしたいです。
   
窓越しに霜夜の子狸孫狸
   

わはははは、弁当をめぐる「ババ根性」まで披露してくれちゃって、恐れ入りますです。今でも「動物もの」の番組は視聴率を取れるそうですが、気持がわかりますね。
(こでまり)



その狸の話を、神林東吾は、たまたま町奉行所へ出仕する途中の畝源三郎に告げた。
東吾のほうは講武所へ行くところで、八丁堀から御堀端まで肩を並べた。
「月と狸」より
大の男ふたりが狸の話をしながら肩を並べて行くというのがちょっと可愛い。
   
巻羽織狸談義の年始め
   




「今からだと夜道になる。なんなら泊って行かないか、どっちみち、部屋はあいているそうだ」
と東吾はいったが、
「なあに、馴れて居りますんで。岡っ引が夜道を怖れてはお上の御用がつとまりませんや」
番頭の嘉助から余分の蝋燭をもらい、新しい草鞋の紐を結んで、仙五郎は飯倉へ帰って行った。
「月と狸」より
「岡っ引きが夜道を怖れては…」という仙五郎さんの台詞も「いよっ親分」 と声をかけたくなります。狸塚の逸話に出てくる毘沙門天ですが、Gacktさんの「我は毘沙門天なり〜」が、年が明けても耳に残っていて、ついつい…
   
夜道行く我は桶持つ毘沙門天
   




東吾さんに「お吉大明神」と言われて相好をくずすお吉さんの様子が目に見えるようです。
   
川霧や耳をすませば腹鼓
   

感謝していても人に馴れることはなく、遠くで腹鼓を打っている…狸流のお礼かもしれませんね。毎回、現場検証は楽しみに拝見していますが、先月からの狸づくしはホント素晴らしい〜♪
(はなはなさん)



【たまこさんの現場検証】 さてさて、新年早々今月も、現場検証があるようですよ!
こちらからどうぞ → 
おたま姐さんの現場検証もダブルでお楽しみ〜。今年は新年早々豪勢なアップで嬉しいです。
(はなはなさん)
句のほうはサボってしまいました「おたぬきさん」も、現場検証だけ、こそっと一緒にUPしましたので、目次よりご覧下さい。
(たまこさん)
現場検証もダブルで楽しめましたたまこさんこんなに歩かれるって矢張り都会の人のほうが歩いている田舎の人間はダメですチョット遠いともう車で時間がないから車でですもん見習わないといけません
(ぐりさん)
現場検証は、今回のは何日かに分けて、用事のついでに足を伸ばしただけで、電車で移動してますのでほとんど歩いてないですよ〜。多聞寺のついでに三囲神社まで歩けばよかったんだけど、夕方になっていたのでここだけにしてしまい残念でした。隅田川の七福神は、2,3年前に行きましたが、三が日だったんですごい混雑でした。今度行くなら4日以降の平日がいいですね。
(たまこさん)
今月の青山方面の検証レポートをじっくりと読んできました。おたま姐さんの健脚とますますの充実ぶりに、一緒に歩いているみたいな気分になりました♪でも、ぐりさんが↑言われている様に、日頃すぐ車を使ってしまうので、 途中で付いて行けなくなるでしょうね。
(すみれさん)
たまこさん、七草が終わってから東京も寒さが厳しくなりましたのに現場検証お疲れさまでした。その健脚ぶりは源さんそのものですね。
(春霞さん)



 浅黄裏さんの五七五 

今月の句(?)をお送りしますので、宜しくお願いします。今月は「ワダチ」が頭を離れず…。
(浅黄裏さんの談)

【寒狸】
 [読み] かんだぬき
 [解説] 晩冬に見られる狸を指す。晩秋のころに里山で飽食した狸がまるまると太り、冬季には脂がのって美味となるため葱と合わせて鍋仕立てで賞味されることが多い。
 一般に寒狸は飽食の結果、特に腹部が肥大化するため、二足歩行時には肥大部分が後ろ足よりも下垂し、通り道に轍をなすことがある。

 尚、名称に「寒」の字がつくため冬の季語と誤解されることもあるが、2008年1月現在、冬の季語とはなっていない。「寒」の付く冬の季語としては、他に「寒鯉」「寒雀」などがあるが、いずれも冬季になると動きがにぶくなり、その寒に耐える姿に一層冬の厳しさが見出されるところから、多くの俳人の好むところとなっている。
 反して、寒狸は身に蓄えたエネルギーを活かして、諸処に深い轍を残す習性があり、轍の痕跡も多く報告されている。寒狸自体は季語としては認定されていないが、諧謔味のある句風を出す字句として他の季語と合わせて使う俳人も少なくない。
 [参考資料]  紫陽花絵師による「寒狸山月歩行之図」
          たまこ姐師による「月次現場検証:福壽たぬき尊像」
   
凍つる地にいよよ轍の深まれり
   
身の肥えて葱汁に佳し寒狸
   

うひゃひゃひゃ、途中まで「どの歳時記から引用されたのかしら」と思っていたら、歳時記@浅黄裏版だったんですね!話題を振ったお千ちゃんも姐さん・紫陽花さんも、さぞかしお喜びでしょう。
(こでまり)
今月も素晴らしいオマケ付きで「はいくりんぐ」がアップされておりました〜。この、じわ〜っと来る笑いがたまりませんです♪「ワダチ騒動」その後がまだまだありました!!(爆爆)
(はなはなさん)
それにしても浅黄裏さんにはすっかり騙されました!おっと「狸」だけにダマしはお手のもの?寝る前にPCの前で大爆でした(笑)
(あっちの管理人さん)
もうしっかり笑わせていただきました&「◇◇の新・○○シリーズ」目次作成に取りかかっております!
「寒狸」は最高!!ずっと前、巻羽織の看板句で「寒肥」が話題になったのも思い出してしまいました(^^)
(たまこさん)
わだち話題も引きずって新シリーズになるんですか?楽しみ!本当だと思って読んでいました
(ぐりさん)
浅黄裏さんの「寒狸」は、私は宗匠のコメント読むまで気がつきませんでしたよ。オマケも凄い!豪華なふろく付き雑誌を買った気分です(^_^)
(コシキブさん)
浅黄裏さんの新解釈歳時記には、もう脱帽しかありません\(~o~)/ 宗匠のコメントがなかったなら、本当に気付かなかったかも…
(すみれさん)
話題の「寒狸」大真面目に読んでしまいました。大真面目に読んで大笑いです。浅黄裏さんは遠い異国の地でこんなことを考えているのかぁすごい人だな〜と思いました(笑)
(紫陽花さん)
過分なお褒めをいただいて恐縮です、と言いながらかなり嬉しゅうございます。ありがとうございます。でも句作の方は本当に難しかった…。で、轍と狸ばかりになってしまったのでした。皆様のお句もじっくり楽しませていただきますね。
(浅黄裏さん)
たまこさんの句から「やっぱ、現場検証しているだけあって視点が違うわ」と読み始めて浅黄裏さんの「寒狸」も普通に真剣に読んでました!読み終わってからです、じわじわ、ふつふつと「やられたん?これってもしかして、やられたんや〜」ってひとりで声を出して笑っていました。挿絵も参考資料も、その題名も涙が出るほど笑い感激しましたー!何度、読んでも可笑しいです!「歳時記@浅黄裏版」もこれから定着する(さされる?)予感がします。by 於千占い
(千姫さん)
お千さんの「やられたん?これってもしかして、やられたんや〜」はほんと、よくわかりますよ〜全くそういう感じでしたよね。
(たまこさん)
「寒狸」には恐れ入りましてございます(笑) 大真面目な解説を思わずうなづきながら読んでしまいました。 「凍つる地に」も「身の肥えて」しっかり季語が入っていておまけにそこはかとなく哀愁も感じられて、秀逸です♪
(はなはなさん)
みなさんは行間を詠むことに長けていらっしゃるなぁフムフムという感じで拝見しました。浅黄裏さんの「寒狸」解説まことしやかで本当のことかと信じそうになりました〜。
轍話題にちょっと参加、写真の花は春先に咲く野草で「おおいぬのふぐり」です。雑草とはいえない可憐な花ですが名前がねぇ… 種の形が犬の○○にそっくりなのでこんなネーミングになったとか。
(春霞さん)



「あいつ、人を信じなくなっていたんだよ。養子にとのぞまれて行った先が、こすからい真似をしやがって……おまけに忠実な子飼いの奉公人が店を乗っとるどころか、なにか悪事を働いて、主人一家を焼き殺したに違いないとなると、そりゃあ人を信じられなくなるだろうな」
「月と狸」より
周りの者たちのことが信じられずに一人で事に当たろうとした気持ちには霜の冷たさが一層沁みたことと思います。
   
寄るべなく総身に浴びぬ夜半の霜
   

好きです〜。芳太郎の悲壮な気持ちが 現われていて。情景が眼に浮かぶようです。
(はなはなさん)



 千姫さんの五七五 

こんにちはー。いいお正月が出来ましたか。去年は暮れまでアンケートの集計でお疲れさまでした。「狸の☆玉のわだち」が盛り上がり、私自身も、巻羽織句が高得点になっているコトが、かすんでしまうくらいでした。新年の看板句に採用してもらって、漸く喜びがふつふつと全身に広がっていく、という感じでした。
私が今日まで、五七五作りが続いているのも、上達した(石を投げないでぇ〜)のも、み〜んな、宗匠の決め細やかな心配り(イガも!)と、仲間の温かい励ましのお陰だなぁ、と思っています。今年は、私も感動した句に感想が書けるよう努めたいと思います。
(千姫さんの談)

一月なかばの江戸は五日ばかり前に降った雪が、まだ北側の屋根や道のすみに残っていたが、陽光は春の気配を感じさせるほど温かであった。
「月と狸」より
読み終えて直ぐに出来た句です。すんなりと十七文字にまとまっていたので\(-o-)/ 名句のコピーかしら(石を持たないで〜)と思ったほどですが、冬陽と雪の季語重なりに「んな訳ないな」と妙な納得をしましたです。分かっていながら直せない、これが私の力量さ…
   
冬陽さす軒のしずくや雪のあと
   

お千ちゃん、暮れには盛り上がる話題を提供してくださって、ありがとうございました♪
「冬陽」って、字を見ているだけでも優しい感じがしますね。優しく当って雪をしずくにしていくんでしょうね。
(こでまり)
ストファでの「納得できない〜」談義も嬉しかったです。それを避けてこんなに暖かく優しい御作が出来たのが素晴らしいですね。冷たい空気であっても陽のぬくもりで雪が溶けるのをみるのは、何かしらほっとしますよね。このお話のテーマはもしかして「かわせみファミリーのぬくもり」だったのかななどと、御作を拝見しながら思いました。
(はなはなさん)



「向島なら、長助がくわしいな」
どっちみち用もないから俺も行こうといい、東吾は、驚き恐縮している仙五郎を制して、るいの手から大小を受け取った。
「月と狸」より
東吾といえば「春風駘蕩」が浮かびますが、人、季節、時間を問わず親身になる身の軽さも東吾の魅力だと思って、ひねり出しました。
   
世は情け東吾見送る軒端雪
   

親身&身軽に動いてくれるところ、本当に東吾さんの魅力ですね。
(こでまり)



冬の枯野や山に、陽が差すと金色に輝いてとても綺麗です。私は毎年この風景を目にして、冬と春の訪れの季節を感じています。
   
川上る黄金(こがね)の輝き春の前
   




 あっちの管理人さんの五七五 

2008年最初のお題提出致します。今年一年、皆勤賞を目指して頑張りたいと思いますので、よろしくお願いします!暮れからの狸続き、今月も楽しい句が集りそうですね。
(UP後に)
昨日寝る前にちょっと拝見したのですが、みなさんのお作、おまけ共読み応え見応えたっぷりで、今日今度はゆっくりじっくり味わいながら拝見させて頂きます!
(あっちの管理人さんの談)

「狸って奴は、けっこう餌を探して里へ下りて来るもんですが、江戸にも狸が居るんですねえ」
  (略)
けれども、江戸でもとりわけ繁華な日本橋、京橋界隈で狸をみることはなく、大川端の「かわせみ」でも、よもや狸が庭へ現れるとは誰も思ってもみなかった。
「月と狸」より
「かわせみ」の裏庭に出没した狸に餌を用意して、真夜中眠い目をこすりながらわざわざ観察するなんていかにも好奇心の強いお吉さんらしいですね。
   
初春寒夜 大川端に腹つづみ
   




生家を離れ一人遠く離れた京に行き、欺されたと知った時はあとの祭。家は乗っ取られあげく父親も姉も殺されたと知った芳太郎の胸中はさぞ無念だったろうと思います。けれど何一つ証拠があるわけではなし、どうすることも出来ない。こんな出来事が自分の身に起ったら、おいそれと人を信じることが出来なくなるのは無理もない。また誰かを信じて裏切られたら、そう思うと人を信じることが怖くなる。信じられるのは自分だけ…
   
こころ闇 肌刺す風や 寒月夜
   




しかし、その芳太郎も少しは人間を見直しただろうと東吾は嬉しそうにいった。
「月と狸」より
さすが東吾さんや源さん、自分しか信じられなくなっている芳太郎さんの心の中をしっかり見ていたんですね。寒空の下、みんなが走り回って事件解決、でもそれで終りじゃない。最後は芳太郎さんの身の立つようにして本当の一件落着。心の中に冷たい霜がおりて凍えていただろうけど、霜の降った朝は晴れるんだそうです。陽が出て霜で凍った大地から立ち上る蒸気のように「かわせみ」のあったかい人達に囲まれていたら、きっとまた誰かを信じることが出来るでしょうね。
   
人の世の情け身に染む霜日和
   

「霜の降った朝は晴れる」…いい言葉ですね。前の一句と併せて味わうと、より一層心にしみる気がします。
(こでまり)
「霜の降った朝は晴れる」しみじみと良い言葉ですね。 かわせみファミリーはじめ、江戸の人々のぬくもりが伝わってステキだなぁと思いました。
(はなはなさん)



 すみれさんの五七五 

本年もお世話になります。 三連休(Happy Monday)のおかげで、何とか五七五に取り掛かる時間が持てました。
(すみれさんの談)

「冗談いうなよ。狸が人間のあとをひょこひょこついて来るもんか」
  (略)
「いいえ、昨年死んだシロだって、もとはといえば、うちのお嬢さんにくっついてここへ来ちまって、ずっと居ついていたんです。狸は犬の眷属だっていいますから、あの狸は間違いなく狸穴から来たんです」
「月と狸」より
寒い時期のお話ですが、読み終える頃には心がほっこりと温まりました。かわせみの裏庭の狸一家も何気に可愛くて微笑ましいです。東吾さんとお吉さんの会話がまるで漫才のようですね。万歳は新年の季語、漫才だったら季語にならないのかしら?
   
熱燗や肴はいつもの漫才で
   




まさか狸を飼うわけにもいかないが、ひもじい思いをさせてはかわいそうだと、裏庭の潅木のしげみの下に藁を敷き、その上に残飯や魚の骨などを夜になってからおいてやると朝にはきれいに失くなっている。
「月と狸」より
シロが亡くなっていたのですね。「花世の冒険」の可愛い句(byお千ちゃん)を思い浮かべました。お吉さんの世話好きは人間だけでなく、動物でも一緒ですね。歳時記で「寒施行」(狐や狸の餌が乏しくなる寒中、野道や畦に餌を置いて施す事)の季語を見て、これだ!と使ってみました。どうやら私も、ぐりさんと同じ歳時記を使っているらしいです。(笑い)毎月歳時記に頼って眺めています。
   
寒施行シロの跡継ぎ育ており
   

歳時記を読んで「これだ!」って季語とお話と結びつくと、本当にワクワクしますね。「寒施行」のようなことが一般的だった頃は、人と動物ももっとうまく共存していたのでしょうね。
(こでまり)
狸ちゃんがシロの跡継ぎ、というのが可笑しいです♪ 見返りを求めない「寒施行」、まさに今回のお吉さんの行動を言うのですね。芳太郎やおよねに対してもまた…。平岩先生も「寒施行」ということをご存知で、そこから発想されたのでは?とあらぬ妄想をしてしまいました。
(はなはなさん)



「やれやれ」
東吾が剃り残しの顎鬚を指で探りながら、庭へ目を向けた。
今日はどんよりと曇って、雪になりそうな空模様である。
「月と狸」より
東吾さんが剃り残しの顎をなでる場面が凄くセクシーに思えました。何でだろう?まだ若いって事?(恥)
   
剃り残し柔肌に寄す炬燵かな
   

きゃ〜すみれさん、初春から熱いです!若いです!!ここは何にも感じずに読み過したわ〜。
(こでまり)
きゃ〜すみれ様、「おとなの情念系」ですぅ♪「お髭じょりじょり」は痛くて私苦手です、って誰も聞いちゃいないってば(笑)
(はなはなさん)



人間不信で凝り固まった芳太郎も、これからは明るい気持ちで生きて行けそうで良かったですね。
   
人情が届く心に冬終わる
   




長助や仙五郎、心がけの良いお手先がいるのも、源さんの人柄なればこそ、東吾さんの名推理もあって、何時ものことながら、良い仲間だなぁ。
   
八丁堀チームワークで初手柄
   




 はなはなさんの五七五 

「月と狸」難しかったですね〜。実はギブアップ一歩手前まで考えたのですが…。人情話だし、被害者が犯人という意外性も面白いと思うのですが、詠むには、入り込んでいくポイントが発見できなくて。おまけにいくつか違和感を感じてしまって感情移入しにくくて。でも粘ってみました。
まず最初の違和感は「月と狸」というタイトルでした。清浄な月と人を化かす狸を対比させたかったのかな、と予想はついたのですが、やはりいまだにしっくりとこないのです。
(UP後に)
今回はホント難しかったですが、それでもこんなにステキな御作が集まってくるなんて、やっぱりご常連様はすごいですね♪数が少ない分言葉が研ぎ澄まされているように感じました。私もがんばって作らなければ〜(汗)
(はなはなさんの談)

芳太郎はただならぬ姉の手紙に、どんなに気が逸ったでしょう。正月を前に非情な養家を飛び出して、旅先で眼にしたはずの各地の正月飾りも その珍しさよりも「ウチのはもっとこうだった」とただ里心を募らせるだけの物にすぎなかったのではないでしょうか。
   
無事祈り足急がせる初飾り
   

わ、道中のことには思いも及びませんでした。芳太郎からの返事が江戸に届いたのかどうかわかりませんが、江戸の家族もまた、芳太郎の帰りを頼みに、正月飾りをしていたのでしょうね。
(こでまり)



「娘の聟にするという餌で奉公人を釣って、ろくな給金も払わず、只働きをさせる、芳太郎も次第にそれに気がついて江戸へ帰りたいと思ったが、とにかく金がない。で、姉のお加世にそのことを文でいってやる。備前屋のほうも、それなら悴を呼び戻したいと、金を京へ送ったんだ」
「月と狸」より
焼け落ちた我が家・備前屋をみて、芳太郎は臍を噛んだでしょう。なぜもっと早く帰って来られなかったか、と。
でも、ここでも不思議に思いました。年の離れた姉がいても、またなぜ長男を養子に出そうとしたのか。親として、弟思いのために嫁き遅れになりつつあった姉を不憫に思ったのかも知れませんが、では長男が養子先で苦労するのではないか(現実にそうでした)、とは考えなかったのでしょうか。見込みが甘く、奉公人の性情も見抜けぬほど、子かわいさで、親の目は曇っていたのでしょうか。これが親ゆえの闇なのでしょうか。
   
かけちがい寒風に襟掻き合わす
   
かじかんで指も伸ばせぬ白き闇
   

はなはなさんの深い読みのコメントに、私も読んでいた時に感じた違和感を思い出しました。芳太郎や姉、新兵衛の年齢と事柄を順に並べて考えてみたりしたけれど、どれも納得のいかない事ばかりで結局五七五は事件を外したものばかりになってしまいました。
(千姫さん)
店の跡目相続という問題は、他の話にもありますが、なかなか難しいですよね。芳太郎を婿にするといってしなかった京の奉公先もひどいですが、備前屋のほうも、実の息子が自分の店よりも格上の店の婿になれれば、長く働いた奉公人を娘の婿にする、しかし息子が帰ってくるなら息子のほうに継がせたい・・・とやっぱり実子可愛さというものがありますね。もしも、芳太郎が無事に京の店に婿入り出来ていたなら、新兵衛は悪の道に走らず芳太郎の姉とうまく備前屋をやっていったのか、しかしその場合は、幼馴染のおよねは捨てられることになるわけで、やっぱり100%万々歳とはいかないのが難しいと思いました。
(たまこさん)
千姫さまも「疑問」を感じていらしたのですね〜。「仲間がここにもいた〜」と嬉しいです。 宗匠のコメントにもあったように、この疑問は「平岩先生らしくない、お話のキレの悪さ」だったのね、と改めて思ったりしています。たまこさまの言われるように備前屋の「実子可愛さ」がすべての発端のようにも思えますが、やはり事件の原因のつじつまが合わないような気がして仕方ありません(苦戦した理由をお話のせいにしている〜・汗)
新兵衛に同情するわけではないのですが、芳太郎に対する大和屋の仕打ちと同じように、備前屋も「婿にする」などと言って新兵衛を都合よく持ち上げてはいなかったか、と思います。でも、よく考えてみれば、そもそも芳太郎の姉がさっさと嫁に行っていればこんなややこしい話にはならなかったんじゃないか、と、生涯シングルを押し通すつもりの私は肩身が狭くなるのでありました〜(汗)女一人でも食ってゆくのに苦労しない現代は、つくづく良い時代だなぁ〜と、よくわかんない慨嘆で締めておきますです(笑)
(はなはなさん)



「うちのお狸さんは、そんな悪狸じゃございませんよ」
お吉が庭のむこうの暗闇を眺めて目を細くした。
  (略)
大川端に月はまだ細かった。
「月と狸」より
東吾さんの推理で、事件は真相が明らかになり、解決しました。それにも増して、かわせみファミリーはじめ備前屋の周囲の人々は温かく芳太郎を包み込んで、再起の糸口を作ってやりました。その温情は芳太郎のみならず、罪人の囲い者という日陰の身のおよねにも及びました。
新兵衛は恩ある主人と妻を偽り、またおよねは妾でありながら妹と偽りましたが、きっと不幸な生い立ちゆえに、幼いころから人を偽り、自分を偽り、何とか生きてきた。信じられるものは自分だけ。極限にさらされて生きてきたのでしょう。芳太郎もまた同じ。この3人は立場こそ違え、同じ心の傷を負っていたのかもしれません。新兵衛に同情の余地はありませんが、傷つけられた者が、今度は傷つける側に回る、そのルーティンには心が痛みます。せめて残った芳太郎・およねは、この連鎖を断ち切って、人を信じ、人にすがることのありがたさ、尊さを知ってほしいと思いました。
タイトルの「月と狸」は最後の三日月に由来することはわかるのですが… (まだこだわってる…汗)
   
痩せむじな養つてやる春隣
   
情け享け寒月もまた満ちてゆく
   

タイトルは私も「なんでだろう」って思ってました。それとおよねの上の子も、新兵衛の子だったのかな?
それはさておき、最後の二句は温かさに満ちたお句ですね。「春隣」も効いていると思います。
(こでまり)
タイトルの「月と狸」の月も何故ここで「月」なのかしらとチラと思っていたけど、はなはなさんの予想でなるほどそういう考えもあるのかとふに落ちました、です。
(千姫さん)



 みちころんろんさんの五七五 

今月のお題でございますが、千姫さまの「おたぬき句」を立派に引きずる素晴らしいお題ですね。これは是非とも参加しないことには2008年始まらないということで、とにかく字数だけ整えました。
家族思いの芳太郎さん。人間不信に陥っても最後の最後でまた信じることが出来るようになったのではないかとホッとしています。今月も皆様の御作を楽しみにしております(^-^)
(UP後に)
寝る前に…と来てみたら(#^.^#)来てよかった〜♪
本当に今回のお題は難しくて悪戦苦闘の日々…(−−〆)ようやく字数は合わせたものの提出するのも恥ずかしくて…でもやっぱり!と思い直してえい!やぁ!と出してしまいました。下手の横好きの域を未だに脱出できていないのは重々承知なのですが、とりあえず、末端において下さいませ。それにしても、この難しいお題で皆様本当に言葉の用い方がお上手で、自分の拙さに溜息が…(−−〆) 現場検証におまけの子達…盛り沢山でとても楽しいです。
(みちころんろんさんの談)

「仙五郎どんが青山中に奉加帳を廻して、備前屋のためにって頭を下げて歩いたんです。思いがけないほどの金が集って、なんとか芳太郎さんが商売をやって行ける足がかりくらいになるってことです」
「月と狸」より
狸の親子(家族)はお吉さんに、芳太郎さんは人を信じることができなくなったものの、仙五郎親分や東吾さん達に出会ったことで道がひらけたわけですよね。紆余曲折ありましたが、もう一度、人の優しさを感じることができて第二の人生をしっかり歩んでいくことができそうでよかったです(^o^)
   
住み慣れた場所を追われてさ迷えば優しき人に巡り会うかな
   

狸親子と芳太郎さんをこんな視点で見たことがなかったので、なるほどなあ〜と思いました。特に芳太郎さんはこの出会いがなければ、どうなっていたかなあと思いますね。
(こでまり)
狸と芳太郎…この共通点をここまで掘り下げて詠んでいらっしゃるのがすごいなぁ、と思いました。「優しき人」にめぐり合えて本当に良かったです。
(はなはなさん)



狸に対しても、人に対しても…かわせみの面々は放っておけない性分で…というより、心にゆとりがあったのでしょうね。自分のことだけでいっぱいいっぱいになっている私とは大違い!
   
見捨ててはおけぬ性分江戸っ子だい!
   




 こでまりの五七五 

千姫さんの狸話題がツボにはまり(←まだ言ってる)、勢いでこのお話を選んだものの、メッチャ難しかったですよね。何故かお話(事件)にも入って行きにくくて、新年早々大苦戦でした。
(こでまりの談)

一つの理由は、昨年の暮に長いこと飼っていた犬が老衰のために死んだせいで、
「いくら、図々しい狸公でも、シロがいる間は怖れて出て来られなかったんだろう」
「月と狸」より
「何処からかるいさんにくっついて来た大人しい犬」って印象のシロですが、生きている間は狸が寄り付かなかった(ということは、イタチも狐も)というエピソードに、ちょっと見直した気分です。
   
狐狸などは寄せつけずシロ大往生
   




用心深い狸が、賑やかなお吉さんの気配に逃げもせず、よくまあ見つかったものですね。それにしてもこの寒い季節に窓を開けて待ったというのですから、よほど可愛かったのでしょうね。
   
ひたすらに狸待つ夜や小窓際
   




長話の先に、仙五郎がさし出したのは、風呂敷にくるんだ木箱で、なかには筒茶碗が入っている。
「方斎先生のお手作りです」
「月と狸」より
弟子を思う師の心は温かいですね。作る時は東吾さんにと思ってたわけではなかったようですが、東吾さんにあげると決まって、きっと出来の良いものを選んだのでしょう。
   
頂けば温石のごと師の茶碗
   

これ、いいな〜。私もここは詠んでみたかったのですが、月並みなのしか出来なくて。東吾さんへの師の愛、それをありがたく頂く東吾さんの敬愛が温かく伝わってきました。
(はなはなさん)



「備前屋では藤兵衛がすっかり新兵衛を信用していたが、お加世は女の勘でなにかおかしいと感じていたのだろう。帳面を調べるとかなりの金が不明になっている。娘にいわれて藤兵衛も少しずつ、新兵衛を疑うようになった」
「月と狸」より
昔の主従関係の感覚からすれば、備前屋は新兵衛が感謝こそすれ、裏切るとは思ってもいなかったのかもしれません。吉原に馴染みがいたとしても、職人として修行を始めた者がお店の主となったのですから、新兵衛も張り合いをもって仕事に励んだでしょうに。何がきっかけで道をそれることになったのでしょうね。そんな新兵衛に備前屋一家が抱いた疑い、春に向けて木の中に芽吹いた冬芽のように、戻ることなく大きくなっていったのでしょう。
   
疑ひの冬芽のように育ちゆき
   

新兵衛に対する考察も興味深く拝見しました。ふと萌した疑いが非情にもどんどん育っていくのが「冬芽」という季語から感じられます。備前屋に対する宗匠の視線のぬくもりも感じます。
(はなはなさん)



タイトルの「月と狸」、何で「月」なのかは最後までよくわかりませんでした。事件も捜査も、いつもの平岩先生らしいキレがない気がして、最初から最後までなんだかちょっと狸にばかされた気分でした。
   
再建に狸囃子も花を添え
   

今月は全然出来なくて欠席してしまいましたが、この難しいお題でみなさま見事に詠まれていて、さすが!です。コメントで書かれている「事件も捜査も、いつもの平岩先生らしいキレがない気がして、最初から最後までなんだかちょっと狸にばかされた気分でした」に共感しました。同じように感じた方がいると知って安心しました。でもそれでちゃんと詠める人詠めないの違いは実力の差ですね… またじっくり味わってきま〜す♪
(麦わらぼうしさん)



 コシキブさんの五七五 

一段と寒さが厳しくなってきましたがお元気でしょうか。今月は気がつけばもう締切り直前!もう無理かな〜と思いましたが、なんとか滑り込みで二句提出させていただきます。あわただしくてすみません。
(UP後に)
俳句はもちろんのこと、たまこ姐さまの現場検証も楽しく読ませていただきましたし、紫陽花さんのイラストも今月 も冴えてるわ〜。
(コシキブさんの談)

好奇心の強いお吉のことなので、いったい、いつ食べに来るのだろうと、台所の土間の小窓を一寸ばかり開けてのぞいていると、草むらのほうから一匹の狸が姿を現わし、根気よくあたりを窺い、窺い、見ているお吉がしびれを切らすほど愚図愚図したあげくに、漸く、餌にたどりつく。
「月と狸」より
かわせみの中でも特にお吉が狸の一家を可愛がる様子が微笑ましかったです。女中頭としての愛情や度量の深さを表しているのでしょう。毎晩現れる仔狸の成長ぶりに心癒されていたのかもしれません。 
   
手を休め小窓より見る狸の仔
   

親一匹だけでなく、子狸も奥さんもいたところに、いっそう心癒されたんでしょうね。全然関係ないのですが、「家政婦は見た」の市原さんがドラマの中で「はるみちゃん」という子猫を飼って話しかけたりしている姿を思い出してしまいました!
(こでまり)



事件後、仙五郎親分たちが芳太郎の為に尽力するエピソードに心和みました。へそくりを出してまでおよねを助けた源さんの旦那っぷりもいいですねー。
   
冬名残良き人々のあとしまつ
   

「あとしまつ」という言葉が効いていて大好きです。芳太郎にとってひときわ寒かったであろうこの冬が、周囲の人々の温かい心遣いで終わりを告げるのですね。
(はなはなさん)



 紫陽花さんの五七五 

このお話一月のお話だったんですね。なんとなく秋の話だと思っていました。それにお吉さんが狸を餌付けするところは覚えていたのですが、その後の展開すっかり忘れていました。
(紫陽花さんの談)

焼き物と重さや肌触りの感じっていいですよね。それが知り合いの作だとするとなおさらいとおしい物ではないでしょうか
   
懐かしきぬくもり感じる筒茶碗
   

方月館に通うこともなくなった今、「懐かしきぬくもり」はまさにその通りだと思いました。
(こでまり)
信頼と愛情でかたくつながれた師弟の証のような茶碗。師の心遣いとともに、狸穴での日々が思い出されて懐かしかったのでしょうね。結婚とともに講武所や軍艦操練所への出仕が決まった東吾にさんにとっては、方月館とかわせみとの往復が青春そのものだったのかもしれませんね。
(はなはなさん)



このところ、世情不穏のせいでもあろうか、大名や旗本の家々で、刀の手入れが盛んになったと新兵衛はいった。
「月と狸」より
   
黒船といざまみえんと刀研ぐ
   

時代背景を目立つようには描かない平岩先生ですが、ちょっとしたところに幕末の気配が感じられますよね。そこに目を付けた紫陽花さまはすごいな〜。黒船に刀では、太刀打ちできないのに、苦笑いを禁じえませんね。
(はなはなさん)



どうも最初に出て来る一匹が親狸であとの二匹の中の一匹がその女房、小さいのが夫婦の間に生まれた仔狸ではないかと、お吉は翌朝、得意になって、東吾とるいに話した。
「月と狸」より
オマケ…皆さんが狸の親子を想像しているのではと思うと非常に描きにくかったです。(だれもオマケのことなんて気にしちゃあいないと思うけど…)

皆さん「わだち」で頭がイッパイだったかもしれませんが、オマケは気にしていました。(←キッパリ)
親子をキッチリ描かずに母子は目玉だけというのが、さすがのセンスです♪
(こでまり)
おまけは毎月楽しみにしています⇒きっぱり
(ぐりさん)
例のトリオ達も冬眠せずに活動してくれましたね。アリガタヤアリガタヤ。自分は五七五を並べるだけで、いっぱいいっぱい。(^_^;) 凄い才能の方々とご一緒できる幸せを年の初めからしっかり味わっております♪
(すみれさん)
紫陽花さんもますます冴えておいででオマケなんてとても言えませんわ。毎回楽しみにしています。
(春霞さん)
狸親子だけはなくて「彼ら」もエサをあさっていたとは…。やっぱりもののけにも「寒施行」が必要なのでしょうかね(笑) これこれ、狸ちゃんたちのお食事を横取りしてはいけません(笑)
(はなはなさん)



 ぐりさんの五七五 

このお話は狸話題を引きずっているのかしらお千さんのわだち覚えていますよ今回はお吉さんが狸たちに並々ならぬ愛情を注ぎますね うふふ。。。今にそれ以上大事な存在が出来るのにね〜
(UP後に)
今月ややっぱり難しかったですねでも皆さんの句流石ですね、白は独占かと狙ったんですが やっぱり白って人気があるのね
(ぐりさんの談)

わんこの白あまり描写は出てこなかったようなきがしますが出てくると大好きで東吾さんに吠えて叱られてすまなさそうな(-_-;)をしていたりとか 花世ちゃんと遊んだりお守りをしたりそうそう間男の濡れ衣も〜死んじゃったんですね、せめて
   
白の墓 石蕗の花を たむけたり
   

私は詠めなかったけど、シロちゃんはやっぱり人気ですよね〜
(たまこさん)
白は独占狙いだったけど皆さんと思いはおなじだったということがすごく嬉しくもあります
(ぐりさん)
ぐりさん、私もすごくわかりますそれ〜〜独占ポイントも競作ポイントも、どっちも嬉しいですよね♪
(たまこさん)
シロにも温かい目を注ぐ、さすがですね。 かわせみの庭に眠るシロには、石蕗の黄色い素朴な花がお似合いかもしれませんね。
(はなはなさん)



盃を上げて東吾がいった。
「その中、月夜の晩に腹鼓でも打って、お吉大明神にお礼をいうかも知れないな」
「月と狸」より
狸たちお吉さんに感謝して本当にするかも
   
月の夜に 吉明神へ 腹鼓
   

野生の部分はなくさないそうですが、お吉さんの気持ちが通じているといいなあと思いますね。
(こでまり)



「そうすると、俺について狸穴から来たのが牡狸で、本所のおいてけ堀から女房をみつけて、めでたく仔が出来たってことか」
と東吾は茶化したが、お吉は真剣に毎晩、餌をおいては、夜更けまで小窓の傍にへばりついている。
「月と狸」より
お吉さんの狸たちへの愛情ほほえましいですね このお話は新年早々でだとは分かるのですがあまり寒い冬ではなさそうで そんなところとかけてみました
   
目を細め 小窓眺める 冬ぬくし
   

寒さを忘れるて心を奪われるくらいの可愛さだったんでしょうね。
(こでまり)



人の心を信じなくなっていた芳太郎
   
冬ざれて 頑固な面は かたくなで
   




「長助親分も、御縁だからってへそくりを出したんですよ」
お吉がすっぱ抜いて、賑やかな笑い声が起った。
「芳太郎もだが、源さんはおよねのために随分、骨を折ったそうだな」
「月と狸」より
人々の善意に触れ芳太郎も先が明るそうで
きっと人を信じるようになりますよね
およねも源さんに一肌脱いでもらって
何とか親子で故郷に帰れそうで
人の表情を持たなかったおよねも
春は来ますね
   
春を待つ 人の心の 温かさ
   




 bf109さんの五七五 

私の住んでいるところでも、野生の狸がいるようで、ヘッドライト越しに見たことがあります。
(bf109さんの談)

杉木立に囲まれた中に本堂の屋根がのぞいている。
隅田山多聞寺といい、本尊が毘沙門天なので、正月の七福神まいりには、けっこう賑わうと長助はいった。
  (略)
「狸塚と申しますんで……なんでも、その昔、狸が悪さを致しますんで、毘沙門様が封じ込めたとか、いろいろいわれがあるらしゅうございます」
「月と狸」より
   
狸穴で研ぎ澄まされた剣の腕斬るは多聞と毘沙門天
   

たまこさんではありませんが、昨年の大河のせいで、「毘沙門天」といえばGacktさんを思い出してしまいます。やっぱり「正義の味方」って感じがしますね。
(こでまり)
東吾さんが多聞天・毘沙門天の化身のような勇壮な御作ですね。 狸穴と結びつけるなんてさすがです〜♪ 狸って結構人里に近いところに生息しているんですね〜。
(はなはなさん)