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 花世の冒険
「かくれんぼ」より  (平岩弓枝著:文芸春秋刊)


(春霞さんから)
先月の「三日月紋の印籠」にご参加くださいました皆様、またご覧下さいました皆様、ありがとうございました。作品ばかりでなくオマケも満載のUPになり、感謝しております。
それにしても先月は、読み返しながら「甘納豆」が食べたくなりましたねぇ。
さて今月は、読み返すと稲荷ずしが$Hべたくなる(かもしれない)、
「花世の冒険」を選びました。

お話は麻生家の長男、小太郎くんの誕生から始まります。麻生家は大した喜びようなのですが、生まれた本人のお話ではなく、お姉ちゃんの花世ちゃんのお話なんですよね。(わはは) 彼女のキャラクターがしっかりと印象付けられ、しかもあの人たちとの出会いも描かれた一編。

さあ、今月はどんな五七五になりましたでしょう。
(平成十九年七月)

いつも「はいくりんぐ」の後を追うような形で作品を作っていましたが「花世の冒険」は人形の方が先行していたのですね。チャンス到来!感想の代わりとして写真お送りします。
では、みなさんの力作を拝見するのを楽しみにしております。
(春霞さん)
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
さてさて、もう見当がつかれたと思いますが、私は今月のお題も
白旗振らせて頂きます。調べてみたら、実はこれでもう3ヶ月連続!
えー、 正直に申し上げますと、普段私は電車やバスの中や、待ち時間で
ボーッとしている時に結構歌をひねっていたのですが(なぜかそんな時の方が
作りやすいんです)、最近そんな時間は立っていようが座っていようが、
どんなに短時間であろうが、すっかり居眠りタイムと化しておりまして(汗汗)。
そんなこんなで、すっかり幽霊部員化(??)してしまってい ますが、
毎月楽しみに皆様の作品を拝見させて頂いています。できれば今度いつか
何かひねり出せることがあれば、また参加させて頂きたく、どうぞよろしくお願いいたします。
(じゃからんださん)
宗匠今月お休みしますうう(*--*)
明日まで!と思ったけど、やっぱり無理っす。
また、シャッキリがんばります!!
(のばらさん)
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



 麦わらぼうしさんの五七五 

大好きなお話です!もう、参加出来ただけでうれしい〜(毎度の事かな…)自分のは置いといて(これも毎度の事)、みなさまの作品を拝見するのを楽しみにしています♪
 (UP後に)
一番乗りかな〜? ささっ〜と拝見してきましたが、さすがかわせみの中でも人気のあるお話だけあって、いつにも増して力作ぞろいですね。やっぱりココは競作ポイント、という所や、目からウロコの視点まで本当に読み応えタップリ!
(麦わらぼうしさんの談)

一人目の子って、いい事もいっぱいあるけど、同じ事しても「お姉ちゃん(お兄ちゃん)なんだから」とより多く叱られたり、用事を多く言いつけられたりと損な事もいっぱい。小太郎君の誕生で“お姉ちゃん”になった花世ちゃんへささげます。
   
喜びも重荷もいっぱい一の姫
   

「一の姫」っていう言い方に、麦わらぼうしさんの愛情も感じます♪
(こでまり)
まさに麻生家を背負って立つ惣領娘の花世ちゃんですね。先走ってはいけないと思いながらも、明治編での気丈で男勝りな気性はこの頃からだったのだなぁ、としみじみ。「三つ子の魂百まで」ですね。
(はなはなさん)
麻生家は一姫二太郎でしたね!花世ちゃんはお転婆だけれど、賢くて大人への気遣いもできる鋭い感性も持っている娘さんですものね。でも、これまでは一人っ子だったから、大人の変化に付いていくには時間がかかりますよね。
(すみれさん)
一姫二太郎の麻生家一の姫と言われているところがいいですね、気持ちのこもった言い方ですね
(ぐりさん)



「お嬢ちゃん、目がさめたかね」
髭もじゃもじゃが、優しい声でいった。
「花世の冒険」より
有名な少年マンガのタイトルが入っていますが、言葉を拝借しただけで中身は関係ありません。
愛=人間愛というか弱い庶民らを愛する心、誠=誠実さ、それらが文吾兵衛の髭には詰まっているんじゃないかな。
   
髭の中愛と誠が溢れてる
   

ここの三人の会話をじっくり読むと、花世ちゃんの身になって話しかけてて、本当に優しそうですね。見直しました。
(こでまり)
ひげもじゃもじゃとの初対面し〜ン ひげもじゃもじゃは優しく子供の身になって語りかけているのですね
(ぐりさん)



まあまあ、道ばたでなんですから、と長助がみんなを長寿庵へ案内し、そこで改めて宗太郎と東吾が事情を聞いた。
「花世の冒険」より
この永田町というのは現代の“政界永田町”を指しています。なんだかいつもゴタゴタしていて頼りない平成の“永田町”に比べて、お江戸の長寿庵は、こうやって落ち着いて話す場であったり、身の上相談する場であったり、時には捕り物の段取りをする場であったり…なんと頼りになることでしょう、!
   
永田町よりも頼れる長寿庵
   




ここは競作ポイントでしょうね。私も駄句をひとつ…
   
最高のSP従え花が行く
   

本当今風に言えばSPですよね
(ぐりさん)



 すみれさんの五七五 


 (UP後に)
小太郎ちゃんの誕生に始まり、花世ちゃんの成長ぶりを存分に味わえるお話しでした。お江戸の町の風情も、親分達が仕切っている町の雰囲気も楽しげでしたね。
(すみれさんの談)

長女の花世が生まれた時も、盆と正月が一緒に来たような麻生家の浮かれようだっだか、今度はそれを越える喜びかたで、東吾にいわせると、
「盆と正月と天下祭がころがり込んだような」
大さわぎになった。
「花世の冒険」より
小太郎ちゃん誕生の喜びに沸く麻生家の様子が、微笑ましいですね。でも、明治編が始まってからは、どのお話を読み返しても湧き出てしまう愁いをどうしたものか?人は未来を知らないからこそ、今を生きていらることを実感しています。今後は自分なりに、そのお話の中だけで考える…みたいなルールを作るとしましょうか。
   
鬼おこぜ孫抱く今日の至福かな
   

花世ちゃんが生まれた時は「女で何が悪い」と言っていた麻生様ですが、自分も名乗った「小太郎」を一世代ぶりに書けた喜びは、やっぱりひとしおでしょうね。
(こでまり)
花世ちゃんのときも嬉しかったけど 小太郎君のときは又一倍嬉しかったんでしょうね この句を読んだとき思わずジ〜ンとしてしまいました
(ぐりさん)



花世ちゃんにとって、かわせみの家はお里帰りする実家と同じ感覚ですね。武家の堅い暮らし方と町家の少しくだけた暮らし方、両方の良いところを味わえるなんて、羨ましいなぁ。「かわせみ」の人々は、東吾さんとるいさん夫婦間に未だ子供がない寂しさを、花世ちゃんを可愛がる事で慰めているのでしょう。
   
夏夕べ親子ごっこでなごむ宿
   




「驚いたな。花坊は、稲荷ずしを食ったことがないのか」
旨いぞ、と東吾が食べてみせ、おそるおそる一つを口にした花世が、にっこりした。
「花世の冒険」より
いなり鮨大好き♪いなり鮨って、町方の食べ物で武家では余り食べなかったのかな?箸を使わずに手づかみで食べる方が美味しく感じませんか?(手が油で汚れるけれどね)だから、きちんとした御家では食べなかったのかもね♪
   
町の味冒険の味いなり鮨
   

きゃ〜〜このお句、上五をのぞいてほぼ一緒です!!花世ちゃんにとってのお稲荷さんって「冒険の味」ですよね。私もお稲荷さん、大好きですよ。あげの形は地方や家庭でも違うのかな。で、あげはジューシーな方が好きなので、本当は手で食べたいところだけど、お箸を使うことが多いです。
(こでまり)
宗匠と激似でしたか♪知らぬ間にテレパシー送ってたのかしら、ウヒ♪
(すみれさん)
ぴったり息が合ったのには、びっくりでしたね!
(たまこさん)
上五だけが違っていたのですね すみれさん本当にテレパシーを送っていらっしゃったのではありませんか(笑) 冒険の味がいいですね 確かに花世ちゃんにはそうだったのでしょうね
(ぐりさん)



このお話しの「榊原様」って、先月の「三日月紋」の殿様の下屋敷かしら?現場検証が楽しみだ、わくわく♪
無事に戻った花世ちゃんを抱きしめてからの、宗太郎さんの父親らしいけじめと愛情に感動しました。皆に心配と迷惑をかける行動をしてしまった事への制裁は、時をおかずにその場で行うのが良いのですね。それを感じ取って、素直に謝った花世ちゃんは、やはり宗太郎さんの自慢の娘さんですね。そして、文吾兵衛親分の登場で、かわせみのお話に愛すべき人物が増えました。
   
安堵してお仕置き終えてまた安堵
   
侠客と赤いビロ−ド遊ぶ橋
   

「安堵してお仕置き」をする宗太郎先生。どうしても大人の心配に気持ちが行きました。その気持ちはきっと花世ちゃんにも伝わっていたのですね。ちゃんと手をついて謝る花世ちゃんを「えらいえらい」してあげたいです。
(はなはなさん)



 たまこさんの五七五 

小太郎くんの誕生する冒頭、そして「盆と正月に天下祭がころがり 込んだような」という麻生家の人々の大喜びぶりは、何度読んでも楽しいものでしたが、明治編になってから、涙なくしては読めないものになってしまいました… しかし、花世ちゃんの「女親分」ぶりは、時代が変わってもますます絶好調のようですし、お吉さんや嘉助さんが花世ちゃんに注ぐ心からの愛情も昔と全く同じ。それを支えに今後も読み続けていきたいです。
(たまこさんの談)

「ひょっとすると、お一人でお屋敷を出られたのでは……」
板場から出て来たお吉がいい、嘉助が
「ちょっと、麻生様まで行って参ります」
あたふたと出て行った。
「花世の冒険」より
前回「三日月紋の印籠」で、嘉助さんが下駄を草履に素早く履き替えお客を迎えに行く場面が取り上げられました。しかしこの場面では、さすがの嘉助さんも、履き替えるのを忘れてしまったと思われます。
   
下駄のまま本所へ駆ける夏の朝
   

私も気がついていましたがスルーしてしまいました(汗) 犬のように飛びついていった花世ちゃんに、嘉助も動転したんでしょうね。
(はなはなさん)
先月の拙句につなげてもらってとっても嬉しいです。かわせみから本所まで、嘉助さんはこの後も、何回となく行き来していくのでしょう。いつまでも元気でいて欲しいです。
(すみれさん)
流石にたまこさま見逃しませんね 嘉助さん今回はよほどあわてたのでしょうね
(ぐりさん)



最初は「捕物見守る羅漢たち」としたのですが、見てるだけじゃつまらなくなって、こっそり源さん達に加勢したのではないか?と妄想して、変えてみました。
   
五月闇羅漢も賊に石を投げ
   

こっそりでも、五百も石が飛んできたら、たいした加勢になったでしょうね!
(こでまり)



「一番のお手柄は花世ちゃんだと長助が申しまして、横浜で土産を買って来ました」
  (略)
「こちらへ、花世ちゃんが遊びに来た時にでも、お渡し下さい」
「花世の冒険」より
源さんの横浜出張に長助親分もついていったのかどうか、原作では不明ですが、「横浜慕情」には「畝源三郎の捕物の御用で、何度か横浜に来ている長助だが、ゆっくり見物したのは今日がはじめてだという」とありますので、この時もお供をしたものと勝手に解釈しました。で、この二人が「ビロウドの袋に花飾り」の異国の少女の持つ手提げを選んでいる図を想像すると、なんか笑えてきて…
   
ハマ土産牡蠣と蕎麦とが品選び
   

この二人にしては、上々吉の選択ですね!
(こでまり)
ハマ土産も牡蠣と蕎麦という言い方もいいですね この視点同じような目線で嬉しいです そうなんですよね,源さんが大切そうに渡したというところにとても思いがこもっているとおもって きっと選ぶときも頭をひねったんだろうと思いました でも長助さんも一緒というのが思い至りませんでした そうですね 何時も源さんと一緒だわと思いました
(ぐりさん)



【おたま姐さんの現場検証 五百羅漢寺】
新高橋の先で大横川と交差する。
更に進むと、暫くは大名家の塀ばかりだが、五本松を過ぎると猿江町と深川大島町の町家が見え、その対岸は百姓地になった。
  (略)
その先のほうに五百羅漢寺の森が見える。
「花世の冒険」より
先日の番外編「小名木川散歩」で、「覚えていないけれど何かの話に『新高橋』が出てきた」と書いたのですが、この「花世の冒険」がそうでしたね(他にもあるかと思いますが…)

東吾さんと長助親分が、花世から聞いた話を頼りに、高橋・新高橋と小名木川を西に進んでいきます。大横川、さらに横十間川を越えて、当時は一面の田畑であった深川大島村(現在の江東区大島、都営新宿線の「西大島駅」)の五百羅漢寺の近くに舟をつけ、子供たちが捕われていると思われる廃屋を見つけます。

大横川と横十間川の間で「五本松を過ぎると」とありますが、小名木川散歩にも書いたように、現在『小名木川橋』のある所に「五本松跡」の碑があり、その横に五百羅漢寺への道標もあります。天恩山五百羅漢寺は、元禄8年に徳川綱吉政権のもと建立され、さらに八代吉宗の援助も得て繁栄し、寄進者の記録には、綱吉の母桂昌院・浅野内匠頭・三井越後屋などの名が見られます。
この寺に祀られていた五百羅漢というのは、京から江戸に下った仏師、松雲元慶という人が、十数年の歳月をかけて彫り上げた536体の羅漢の大群像で、江戸期を代表する木彫仏像として、東京都重要文化財に指定されています。若き日の高村光雲が、この羅漢像を手本として修業したというのも有名な話だそうです。




西大島駅を出た所に、今も「羅漢寺」というお寺があるのですが、実はこのお寺には現在、羅漢群像はなく、向かいに「五百羅漢跡」の碑が立っています。
江戸期には「本所のらかんさん」として貴賎を越えて多くの人々に親しまれた五百羅漢寺ですが、明治維新後は寺運が衰退し、明治41年、目黒区に移転となってしまったのです。
【らかん通りとらかん湯】
しかし、西大島駅から亀戸へ向かう明治通りは、今でも「らかん商店街」として賑わっており、「らかん湯」というお風呂屋さんなどもありました。今どきの何とかスパみたいにお洒落でない(ごめんなさい)所が下町のお風呂屋さんらしくてヨイ。
   
【目黒の五百羅漢寺】
それでは、移転先の目黒へと、五百羅漢を訪ねてみましょう。
JR目黒駅を出ると左手に、東京の坂の中でも最も急坂の一つである行人坂があります。この坂を下り、目黒川にかかる太鼓橋を渡って、さらに山手通りを越えると目黒不動尊。その隣に、現在の五百羅漢寺があります。


写真のような近代的な建物の中に羅漢像が安置されています。先に書いた、越後屋などの寄進者名が見られる書類を始めとする、本所時代の資料も展示されていますが、その中の安藤広重の筆になる五百羅漢寺の風景は、原作に書かれた「五百羅漢寺の森」を彷彿とさせます。
移転の際に羅漢像の数もかなり減ってしまい、現在では300体ほどしかないそうですが、それでもずらりと並んだ羅漢像は、かなりの迫力です。そういえば小さい時に聞いた「らかんさんがそろったら回そじゃないか、よいやさのよいやさ」という歌の「らかんさん」がこの「羅漢さん」だったのですね。
羅漢は「民衆と共存する仏者」だそうですが、確かに、他の仏像に比べて、ぐんと親しみやすさを感じさせます。


帰りは上りになるので、勾配の急な行人坂は避け、ちょっと遠回りになりますが、大鳥神社から目黒新橋を渡って、権之助坂から目黒駅に出るのがいいかも。権之助坂は「秘曲」にも出てきましたが、ゆるやかな坂で、現在は広い車道になっています。
目黒区は他にも坂の名所が多いので、坂道散歩に興味のある方は、山野勝さんやタモリさんなど、「日本坂道学会」権威による専門書をご参照ください(^^♪

たまこさん、五百羅漢寺の跡地から現在の展示場までの現場検証を、ありがとうございました。今でも通りに名前が残っているんですね。移転先での五百羅漢の展示風景は、兵馬俑の新しい展示パターンかと思いながら、楽しく拝見しました。
(こでまり)
現場検証はすごく嬉しいです。五百羅漢寺はかわせみにもたくさん登場するお馴染みさんですものね。どうも本所・深川が気になって仕方ないので、興味深く拝見しました。現代と結び付けてくださる視点がとても好きです。
(はなはなさん)
五百羅漢のレポートは圧巻です。元の場所の石碑だけでも充分なのに、引越し先まで探索していただいて、有難いです。室内できちんと安置されていて静謐な雰囲気が感じられます。又一つ、東京の中のお江戸発見できました。
(すみれさん)
たまこさんの現場検証の羅漢さん、ずらっと並んだところは本当に兵馬俑かと見間違うほど、圧巻ですね〜!
(あっちの管理人さん)
現場検証ありがとうございます。今回は移転先にまで行って下さったんですね。羅漢像が並んだところは壮観ですね。
(コシキブさん)
たまこさまの現場検証はもうなくてはならぬものになりましたね 今回は移転先まで〜頭が下がります 暑い中お疲れ様です それにしても羅漢さん近代的な建物に納まっているのですね
(ぐりさん)
たまこさんの現場検証も凄みを増してきたような気がします!もったいないくらい(?)うれしいです。地方に住んでると忘れてしまいそうだけど、江戸からちゃんと続いているんですね。
(のばらさん)



 千姫さんの五七五 

読み終わったら直ぐに「花五つ華も実もあるお年頃」が出来ました。リズムが良くて、ご本家のかわせみ年表で確認したら数えで五歳とありヨシヨシと思っていました。
(千姫さんの談)

東吾を「とうたま」と呼ぶのは、母親が「東吾様」と呼ぶのを真似たものだし、るいは小母様が訛って「ばばたま」になった。
「花世の冒険」より
昨日姪の子供(満3歳)に会ったら、今年から口もとにホクロが出来ていて、よくしゃべる(笑)。しゃべる内容が純粋で、とても可愛いのです。花世ちゃんもこんな感じなのかなぁ〜と、るいの視線からの五七五に替えました。
   
花三つ 可愛いお口で ばばと云う
   

最近身近にこの年代の子がいないのでイメージしにくいのですが、きっとお口もおしゃべりの内容も、可愛いのでしょうね。楽しそう!
(こでまり)
花世ちゃんのかわいらしさがあふれた句ですね 家のも来年の今頃はバーちゃんといってくれるかしたと思います
(ぐりさん)



「かわせみ」の飼犬は、もともと迷い犬だったのを、るいが不愍がって連れて来たもので、もう、かなりの老犬だが、花世にはよくなついて、大川に面した石垣のところへ花世が登ろうとすると、危いというように、しきりに吠えたりして、それがまた、花世には楽しくて仕方がない。
「花世の冒険」より
花世ちゃんはシロを遊んでやっているつもりでしょう。でもシロは…
   
シロのお手 「お利口さん」と 肩にのる
   

このお句、今月一番のお気に入りかも。花世ちゃんよりずっと前からかわせみにいるシロですから、やっぱり嘉助さんやお吉さん目線で花世ちゃんを見ているんでしょうね。
(こでまり)
3つとも個性的で、それでいて花世ちゃんにぴったりで、 大好きです。私も「シロのお手」には拍手喝采です。
(はなはなさん)
「花三つ」「シロのお手」どちらのお句も、可愛さが溢れていてこの花世ちゃんへの愛おしさが伝わってきます。宗匠のコメントで、犬のシロも花世ちゃんの保護者の目線だから優しい雰囲気になると納得がいきました。
(すみれさん)
シロと遊ぶし〜ンが又可愛いですね ここ一番お気に入りです 花世ちゃんが石垣に登ろうとすると吠えているところ 保護者目線ですね 想像すると思わず笑みが漏れます
(ぐりさん)



季語の入った句も詠まなくては。 TV番組の「初めてのおつかい」を観ていると、小さな子供の視線から見える人や町は、随分おっかないものなんですね。にも係わらず、花世ちゃんは立派でした。お母上譲りですね。
   
とことこと 小さな嬢(じょう)や 青嵐
   

「嬢や」と呼びかけるような千姫さまの視点が優しいですね。
(はなはなさん)



 みちころんろんさんの五七五 

今月のお題が発表され、「大好き!花世ちゃんと髭もじゃもじゃの様子を詠みたい!」と読み耽り…いつものことながらできない…(-_-メ)! それでもなんとか…、捻り出しました。
 (UP後に)
今月は、ニコニコしてしまうような楽しい御句が多いですね。現場検証にやじろべえ…御句以外でもたくさん楽しませていただいてます。じゃからんだ様〜!私も同じです!通勤電車の中で本を右手に、左手に携帯…思いついたところでやたらめったら打ち込んで…清書してパソコンから…と思いきや、宗匠には大変申し訳ないのですが携帯電話からの送信となることもたびたび…(ーー;)…電車の揺れでクリアキーを押してしまい涙することもあります。もう1本手があればつり革につかまれるのに〜と思いながら、本をしまい、駄句ではありますが捻り出すことに専念!通勤時間を楽しんでいます。欠席届が目の前にチラツキながらもなんとかギリギリ滑り込みさせていただいてます(^_^;) このお題に集中している時、いなり寿司を何度も買って帰ったことは言うまでもありません。
(みちころんろんさんの談)

「かわせみ」へ好きな時に入って来る花世の背後には、必ず、髭もじゃもじゃの永代の元締の、若親分か、その子分が、
「ええ、元締の申しつけで、花世お嬢さんがお通りになったら、そっとお供をして行くようにと……」
「花世の冒険」より
花世ちゃんのかわいらしさ、気丈さ、文吾兵衛の優しさ、宗太郎パパの思い…他諸々、詠みたい場面は沢山あれど…。読めるけど詠めない…。皆様の御作を楽しみに…(^-^)
   
トットコと歩いて目指すはかわせみだ〜子分引き連れ花世でござる〜!
   
意気揚々ビロードバッグぶらさげて天下御免のかわせみ道中
   

ビロウドの手さげのことは、読み返すまですっかり忘れていました。それを持った花世ちゃんに「天下御免」はピッタリですね。
(こでまり)
「天下御免」山口源さんを思わず思い浮かべてしまいました。 本当に花世ちゃんの天衣無縫ぶりには思わずにっこりしてしまいますね。
(はなはなさん)
通勤の込み合った電車の中で、かわせみのお話しをイメージして短歌を作られているそうですが、なんて柔らか頭なんでしょう!
(すみれさん)
意気揚々、バック下げ、天下御免 凄いぴったりです
(ぐりさん)



 紫陽花さんのおまけ


 (UP後に)
最近は掲示板にもご無沙汰で忘れらているかもと思いとりあえず俳句だけでもとは思ったんですが結局できなかったです。 今日は閉店間際のスーパーで売れ残りの稲荷寿司を半額で買ってきました。3個60円です。
(紫陽花さんの談)
華板までが枇杷の種に穴を開けて竹串を通し、弥次郎兵衛を作ってみせるのを、花世はむいてもらった枇杷を食べながら感心して見ているといった具合で、たのしい一日はあっという間に過ぎてしまう。
「花世の冒険」より
五七五出来ません〜欠席します。
おまけも出来なくて無理やり作りました。最初に作ったものは動きが変で何度も作り直しているうちに目がちかちかしてきたので簡単な物になってしまいました。 すごくシンプルな仕上がりになっています。

紫陽花さん、「目がちかちか」しながらも、おまけを届けてくださってありがとうございました♪
(こでまり)
なんて可愛い弥次郎兵衛でしょう♪ 湯呑み&茶托と戯れているようで…もしかしたら花世ちゃんにも彼らの手足が見えたかしら。
(はなはなさん)
枇杷の種が、やじろべいになって湯のみのふちでゆらゆらしている画像をじっと見つめていました。湯のみの中は熱いお茶?それとも冷やした麦湯?飲んでみたい♪
(すみれさん)
オマケも、実は、ビロードバッグかな?じゃなかったら、久々に風景画(永代橋)かな?とか思っていたのですが、見事にはずれました。花世ちゃんの御供に子分と一緒にこっそりついていく湯飲みと茶托とかも想像したんですが(笑)
(たまこさん)
枇杷のやじろベーが茶碗の縁に止まっている という発想がすてき
(ぐりさん)



 bf109さんの五七五 

この物語を読んで、東吾さん・源さん・宗太郎さん・ほか人々に広く愛されているのが良くわかります。
 (UP後に)
このお話、内容のわりには明るい性格も手伝って暗くならない所がいいですね。花世ちゃん、現代ならやり手の女性社長になれる素質があるかも…。 たまこさんの現場検証…すごいですね。
(bf109さんの談)

「とうたま、花世がまいりまちた」
颯爽と、小さな女親分が子分を従えて「かわせみ」の暖簾をくぐって入って来た。
「花世の冒険」より
この冒険で、大きく成長?したのでしょうか。
   
旅の後 蝶よ花世のおもてなし 共を従え今日も颯爽
   

そっとついて来ている「お供」に気づかず、「私って何でも一人でできるわ」と、ますます強気に成長したりして…わはは。
(こでまり)
蝶よ花よ(世)…まさにぴったり。花世ちゃんはまさにかわせみの女王様ですね。
(はなはなさん)
花世蝶よと、掛けB様(勝手に失礼します)の夏も絶好調…毎月の楽しみの外せない一つです♪
(すみれさん)
少なくとも花世ちゃんは得意気になっていますね
(ぐりさん)



 はなはなさんの五七五 

天真爛漫で大胆、でも利発でおてんばな花世ちゃんをどう読めば良いかなぁ〜とずいぶん迷ってしまいました(涙) 事件も面白かったんですが、やはり花世ちゃんに目が行きました。いろいろ推敲したのですが、いまひとつ満足できなくて時間がかかってしまいました。
 (UP後に)
本当に読んでたのしい、詠んで苦しい(笑)「花世の冒険」でしたが、平岩先生はこういうお話が大好きなんでしょうね。いきいきと情景が浮かぶように、花世ちゃんの活き活きとした性格が際立ってくる、本当にステキなお話でした。詠みどころもいっぱいでしたが、競作ポイントはだいぶ外していたのが痛恨(涙) みなさまの「びろうど」や「お供」、「犬じゃない」「稲荷ずし」etc…堪能させていただきました。どうしても明治編での悲劇が頭をよぎってしまうのをぐっとこらえて、あえて句にはしませんでしたが、皆様の御作を読むときには、どうしても気持ちがそこへいってしまって…ちょっとつらかったです。でも花世ちゃんのように強く、堂々と立ち向かっていけたらなぁ、と思いました。
(はなはなさんの談)

本所の雰囲気と花世の大胆さを詠んでみたかったのですが…できているでしょうか。
   
青柳揺れて冒険さそうやう
   

季語を取り入れながら、お話しの要所を確実に詠まれておられます。当たり前の事のようですが、いつもここで四苦八苦している自分には、憧れてしまうのです。
(すみれさん)



かわせみでの花世ちゃんはきっと競作だろうなぁと思いましたが、こんなのがふっと浮かんだので♪
   
かわせみは花世専用テーマパーク♪
   




麻生家の人は、花世を探して大川のほうから永代橋へ向っていたのに、花世は小名木川の上流、つまり、大川へ流れ込む河口とは逆の方角をさまよい歩いていたものである。
夜になって、花世は流石に途方に暮れた。
「花世の冒険」より
二度目の冒険が大変なことになってしまったのですが…勝気で大胆な花世ちゃんもさぞかし不安だったのでしょうね。よりにもよって小悪人についていってしまったのでした。「花」にかこつけて詠んでみました。
   
堀割の花藻もゆれてひとりぼち
   

深夜、まるでこの世に一人きりにされたような孤独な感じが、良く現れていますね。
(こでまり)
2度目の冒険に挫折して不安でいっぱいの 花世ちゃんの気持ちが良く出ていますね
(ぐりさん)



「お前のおかげでお父様は寿命を縮めたぞ。(略)かわせみのかあすけたんとおおきいたんも、みんなお前のことを心配して……」
「花世の冒険」より
不安だったのは花世ちゃんだけではなくて…大人たちも右往左往していたことでしょう。本所も深川も、水路や堀割、川の多い土地、もしかして水に落ちていないか、と気が気ではなかったでしょうね。暑いだけではなくて、イヤな汗も、東吾や宗太郎、長助の額からしたたったのではないでしょうか。
   
藻刈まだ底に子供を隠さぬか
   
子を探し逢魔が刻の汗ぬぐい
   

夜の川面の鈍い光を眺め、本当に心配したことと思います。
(こでまり)
一夜花世ちゃんを探す間さまざまな不安が 大人たちの胸をよぎったことでしょうね その気持ちをうまく読んで見えると思います
(ぐりさん)



 コシキブさんの五七五 

花世ちゃんは明治篇では堂々の女主人公を張ってますよね。当初から花世ちゃんメインのお話も多く、平岩先生のお気に入りキャラクターとして大切に育てられたのだと思います。このお話も自立心旺盛な性格をよく現していますね。
 (UP後に)
今回は明るいお句が多くて楽しいですね。視点もいろいろ。最近知ったのですが、江戸風のお稲荷さんてかなり甘辛い味付けなんですよ。おあげの色が濃くなるまで煮込んであるのが本来の江戸風で、今食べてるのはほとんどが関西風だそうです。江戸風を受け継いでるのは東京でも何軒かしか無いそうです。花世ちゃんが食べたのも、手におつゆの跡が残るくらいの江戸風お稲荷さんだったのかな?
(コシキブさんの談)

朝の風を頬に受けながら、花世は緊張して歩いた。
時々、後をふり返ってみたが、もう、ひき返せないと思った。
  (略)
背中にぐっしょり汗をかきながら、花世はひたすら歩いた。
「花世の冒険」より
本所から大川端を目指す花世ちゃん。利発な少女ゆえに「かわせみ」の方が自分を大切にしてくれることを感じ取っているのでしょう。親はどちらも可愛いのですが…。
   
柔らかき頬つたう汗夏つばめ
   

ふっくらした可愛らしい花世ちゃんの顔が眼に浮かびます。ツバメの子も夏に巣立つのでしたね。花世ちゃんも小太郎君の誕生とともに「お姉ちゃんへの第一歩」だったのかも。
(はなはなさん)
つばめが巧みに詠み込まれていますね。イメージを広げてはいくを詠むことの素晴らしさですね。
(すみれさん)
もう引き返せないとおもって必死にかわせみを目差したんですね 燕の巣立ちにかけて詠んで見えるのでしょうか
(ぐりさん)



花世の無事を確認した宗太郎パパが思わず声を詰まらせるところがこちらもぐっときます。あれ?と思ったのが、心配かけた人の名前の中に母親の七重さんの名がでてこない事。そうか、産後の体のことを考えて知らせなかったのね、と納得。細かい所にもストーリーが隠されてるんですね!
   
心配をよそに盛夏の大冒険
   

コシキブさんのコメントを読んで、「そうか」と逆に納得しました。七重さんは知らなかったんでしょうね。宗太郎さんの父親としての心情も新鮮でした。
(こでまり)
特にコシキブさまの「産後の体を気遣って七重さんには知らせなかった」には、なるほど〜です。
(麦わらぼうしさん)
七重さんの体を気遣ってのコメントに目からうろこでした
(ぐりさん)



 浅黄裏さんの五七五 

今月のお話は「甘いおにぎり、稲荷ずし」「とうたま、ばばたま、おおきいたん、かあすけたん、わんわんのシロ」そして「赤いビロウドの手提げ」「髭もじゃもじゃ」と楽しいポイントがたくさんあったのですが、結局詠めたのは「手さげ」だけでした。 他のポイントは、皆様のお句で見せていただくことにします。
 (UP後に)
今月の皆様のお句を拝見しました。やっぱりこのお話をお好きな方も多くって、力も入りますよね。
(浅黄裏さんの談)

子さらいの話題が出ていた時にわが子がいなくなれば親はどれほど心配するか。身分やその子がどんなに可愛がられているかは関係なく、さらわれてしまえばお終いだと全身がそそけだつ思いがしたことでしょう。
   
そげおちる頬と頬とに夏の闇
   

男親たちの憔悴が伝わってくるような、不気味な闇ですね。川の多い本所でどれだけ心配したことでしょうね。
(はなはなさん)



るいが敷いた布団に寝かせると、忽ち子供らしい鼾をかいて眠ってしまったところであった。
「屋敷中、大さわぎだったのですよ」
のどかな娘の寝顔を見て、宗太郎が汗を拭きながら、東吾とるいにいった。
「花世の冒険」より
冒険を終えて、花世ちゃんは熟睡してしまったでしょう。その寝息を聞くことのできる幸せと安心感を詠んでみました。
   
熟睡(うまい)せる呼吸(いき)をたしかむ天花粉
   

決して差別したり忘れたりしたわけではないでしょうが、どうしても新しい家族に目が行っていた麻生家にとって、改めて花世ちゃんの存在を思い知らされた出来事だったでしょうね。
(こでまり)
熟睡をうまいと詠むことを学ぶことができました。「天花粉」の季語が効果抜群ですね。花世ちゃんのぷっくりした可愛い寝顔や、それをほっとしてながめている大人達の情景が鮮やかに見えてきます。
(すみれさん)
熟睡を(うまい)というなんて始めて知りました 呼吸を(いき)と詠まれて天花粉の季語でまとめて見えますね なんて言葉をうまく使われて詠み込んで見えると うなりました 毎月字数を合わせるのに苦労している 言葉のまずい私には凄いのひとことです 勉強になりました
(ぐりさん)



以来、花世は大いばりで「かわせみ」へやって来る。
一人で屋敷を出、赤いビロウドの袋を下げ、大川沿いの道を歩いて、永代橋を渡る。
「花世の冒険」より
花世ちゃんは、大きくなってもこのひと夏の冒険の勲章ともいえる手さげを大事に身近に置いていたような気がします。色褪せたビロウドを手に取るたびに幼い日々に一緒にいた大事な人たちのことを思い出しながら…。
   
ひまわりや赤い手さげのあの娘(こ)くる
   

明治編でもどこかにチラリとこの手さげが出てきたら…なんて思ってしまいますね。
(こでまり)
江戸時代にヒマワリがあったかどうかはこのさい別の次元で、赤い手提げとヒマワリの黄色、対比がステキですね。花世ちゃんにもぴったりの夏のお花ですね。
(はなはなさん)
「ひまわり」が果たしてこの時代に有ったかどうか、ですが、きゃー、ごめんなさい!まったく迂闊なことに気にもしていませんでした(←オイオイ!汗)。今は出先で、まだ調べていないのですが、もし無かったとしてもご容赦くださいませ〜。明らかに外来語っぽいカタカナの名前などはさすがに使わないようにしているのですが、今回のひまわりのようにひらがなや漢字で書かれる名称についてはノーチェックでした。
(浅黄裏さん)



 茜雲さんの五七五 

実は先週も考えていたのですが、どうにも上手くまとまらず結局持ち越したら、悲惨な週に当たってしまい、とても満足からは程遠いのですが遅らせていただきます。
(茜雲さんの談)

「……とお父様だけじゃない。東吾の小父様も、長助親分も、昨夜はまるで寝ていないで、お前を探し廻ったんだ」
「花世の冒険」より
このおはなし、花世ちゃんの活躍編としてすごく好きなんですけど、考えれば考えるほど恐ろしい話です。花世ちゃんが助かったのはただ運のおかげだけで腕に覚えありの若先生も名医も、その点に関しては役立たず…やはり一度目にしっかり言い聞かせられなかったのはまわりの大人の落ち度だな…と思ってしまったものでした。
   
長雨に 目利き腕利き 曇り気味
   

「考えれば考えるほど恐ろしいお話」本当にそうですね。一度目に味を占めてしまった花世ちゃんに大人たちは振り回されてしまいました。
(はなはなさん)
そうそう、一度目に上手に来られた事とそれを真剣に戒めなかった事で、花世ちゃんは慢心したし、大人は油断したからこんな大騒ぎになったんですよね。だから、宗太郎さんは、自分への反省もこめて、お尻を二回叩いたのかな?
(すみれさん)
そういえばだれも一人出来てはいけないのよ と言い聞かせなかったのですね 気づかなかった視点です
(ぐりさん)



髭もじゃ一家の方々を従えて花世ちゃんが永代橋を渡る時、この音楽がバックに流れそうな気がして仕方ないんです。
   
夏陽浴び 威風堂々花世来る
   

「天下御免」と詠まれた方もいましたが、「威風堂々」もピッタリですね。「夏陽浴び」も効いていると思いました。
(こでまり)
あのクラシックの名曲がぴったりかも。花世ちゃんの天衣無縫ぶりが大好きです。
(はなはなさん)



長雨の間、花世はずっと考えていた。
お天気になったら、また、一人でとうたまのお家へ行ってみよう。この前、ちゃんと行けたのだから、もう大丈夫。
「花世の冒険」より
その昔、まだ明けやらぬ同じ道をかわせみまでかけてきた七重さんがどこかで重なります。でも季語もいれられず、五七五にもならずがっくりです。
   
思い込めば一途は 母に似て
   

コメントを拝見してなるほどなあと思いました。この二人が似ているなんて思ったことはなかったけど、こうと決めたら動かないような七重さんの一途さは、花世ちゃんに受け継がれていたんでしょうね。
(こでまり)
七重ママと花世ちゃんの相似のご指摘にはっとするものがありました。確かに七重さんも一途で行動的な面がありましたね〜。
(コシキブさん)
思い込んだら一筋にの所は七重さん似だったのですね 大人になっても変わっていませんね
(ぐりさん)



 ぐりさんの五七五 

このお話は何度読んでも楽しくて読むように夢中になってしまって句作りのほうに精神が行きません
ひげもじゃもじゃとの対面や東吾さんと宗太郎さんが必死に一晩探し回ったことなども読みたかったのですが駄句ばかりが浮かんで 東吾さんが一晩中子どもを探し回るのも2回目ですね以前は正吉君 るいさんは東吾さんの顔に親の姿を見てショックを受けるのでしたね 今回もそうだったのでしょうね
で源さんは探したのかしら? 源さんは出てこないのだけど 子さらいの探索でそれど頃ではなかったのかな だから長助さんをこちらによこしたのかな などとうがってみました
花世ちゃんが東吾さんにしがみつくところを読むと 孫を抱いたときの感触が蘇ってきます そこが又以前とは違うところです 今回は季語を入れることにこだわってみました
 (UP後に)
今月は楽しいお話でやはり句も楽しいのが多かったですね 皆さんの花世ちゃんに対する気持ち思い入れがうかがえます 明治篇を知っているからはっとする句もあってしんみりしたり子どものころから個性的な性格は変わらないんだと発見するところもあったり、そういう見方もあったんだと目からうろこのところあったり楽しみました
(ぐりさんの談)

竹の皮のちゅうちゅう甘酸っぱいのが出るのを作ってもらって、稲荷ずしを食べて、それから蛍を見に連れて行く、と、とうたまが約束したから……。
「花世の冒険」より
東吾さんと蛍狩りの約束をしたけれど 雨降りが続いて〜
   
蛍狩り 待ちきれないで おてんばね
   

このお句、「ピンコのつぶやき」風に感じてしまったのは、私だけでしょうか。
(こでまり)
私も「蛍狩」詠んでみたかったのですが、上手くいきませんでした。花世ちゃん発見の知らせを聞いて「おてんばね」と苦笑するうねうね横丁の「あぐりおば様」を思い浮かべてしまいました。
(はなはなさん)



かわせみに行くとみんなに可愛がってもらえる めずらしこともいっぱいで楽しくてしょうがない 様子が伝わってきますね
   
びわとシロ 楽しいことは いっぱいで
   




最後のかわせみへ行くところはどうしても 詠みたかったところです 想像するとかわいくてしょうがないです
   
夏旺 颯爽として てさげ下げ
   

ここは本当に競作ポイントになりましたね。「夏旺」は「なつさかん」と読むのでしょうか?
(こでまり@不勉強)
夏さかんです
(ぐりさん)



ダレからも愛される花世ちゃん だから悲しみも乗り越えられ しんの強い素敵な女性に成長したのですね タチアオイのように天に向かってスクッと立つ そんなところを詠んでみました
   
愛されて 悲劇乗り越え タチアオイ
   

夏空へまっすぐにのびているタチアオイは、花世さんのイメージにぴったり合ってますね。『しっかり愛されて育った人間は、人生を生きる自信を持てる』と、何かできいたことがあります。
(すみれさん)



異国の少女が持つ、手さげだといい、ビロウドの袋に花飾りのついたのを、源三郎は大切そうに、るいに渡した。
「花世の冒険」より
今回は源さんの登場が少ないですね 横浜で手提げを買うとき(どうして手提げだったのか) 何をおもってどんな顔して選んだのでしょうね 無骨な手で選び〜 とってもほほえましいです
   
たいせつに 持ち帰りたる 夏の午
   

横浜土産の所では、ぐりさんと同じイメージを描いていたんだなと嬉しかったです。
(たまこさん)



 あっちの管理人さんの五七五 

すっかり遅くなってしまって、「また欠席届?」が頭の中をかすめたけど、いやいやなんとか頑張ってみようと気を取り直して取り組みました。このお話、麻生家に待望の男児が生まれてちょっと寂しい花世ちゃんが大好きな「かわせみ」のみんなに大事にされて可愛い盛りのお話。そして準レギュラーの永代の元締め一家が初登場した話でもあり、さぞかし競作ポイントが多いのでは?と思います。
 (UP後に)
今月は花世ちゃんの一人旅、稲荷ずし、ひげもじゃもじゃ、そしてビロウドの手提げと競作ポイント満載。宗匠とすみれさんの「冒険の味稲荷ずし」にビックリ!花みずきさんとbf109さんの「蝶よ花世」には思わずニヤリ。今月も読み応えたっぷり、力作揃いでしっかり楽しませて頂きました♪
(あっちの管理人さんの談)

まずは、花世ちゃんのおしゃまな一面がよーく出ていた「初めてのお使い」風「かわせみ」への一人旅
子供の頃の元気いっぱい独立心にとんだ性格は大きくなってもそのままですね。
   
白南風(しろはえ)に本所の道行く一人旅
   

東吾さんは「五十三次」なんて言っていましたが、初めての緊張感も感じさせる「一人旅」が効いていますね。
(こでまり)



正午すぎに目をさました花世は、お吉が作った稲荷ずしを珍しそうに眺めた。
  (略)
るいやお吉が見守っている中で、花世は稲荷ずしを三つ平らげ、海苔巻きにも手をのばした。
「花世の冒険」より
麻生家はざっくばらんとはいってもそこは由緒ある直参旗本の家柄。「かわせみ」のような町民の気安さはなかったでしょうから、「かわせみ」で体験したいろんな出来事は花世ちゃんにとって大切な宝物だったでしょうね。きっと初めて食べた稲荷ずしも美味しい美味しいと沢山食べて、お腹が一杯になってるいさんの居間でお昼寝したんだろうなぁと思います。
   
稲荷ずしくちて昼寝の夏座敷
   




源さんがお手柄の花世ちゃんのお土産にと横浜から買ってきたビロウドの袋。その袋を得意げに振りながらとっとことっとこ「かわせみ」へ向う花世ちゃんの姿が想像できます。その後にはもちろん文吾兵衛一家の若い衆が… すごいですねぇ(笑)
   
ビロウドの袋振り振りはなが行く
   

「ビロウドの袋振り振り」が大好きです。ビロウドという言葉の感じもあの手触りも、やがて来る新しい時代の予感も感じさせて感慨深いですね。花世ちゃんには舶来の手提げが似合うだろうなぁ。
(はなはなさん)
本当に得意気に袋ふりふりして かわせみに行ったのでしょうね ふりふりしてと繰り返されているところが 姿を強調していると思いました
(ぐりさん)



「るい、俺は心配だよ。花坊の奴、どう考えても、本所深川の女親分みてえじゃないか」
「花世の冒険」より
今回は花世ちゃんばっかりになっちゃいました。元締め初登場を詠んでみたいと思ったけど、出来ませんでした。みなさんがどんな風に詠んでくれるかすごーく楽しみです。
   
親分に続く子分の夏半天
   

私も花世ちゃんの句ばかりになってしまったんですよ。でも、このポイントは何故か抜けてました。自分では「一人きりでかわせみに行ってる」気分だったでしょうから、さらに堂々(?)としてたでしょうね。
(こでまり)
この親分は、花世ちゃんとも読めるし、永代の親分とも読めるし、楽しいです。
(すみれさん)



 花みずきさんの五七五 

今月のお題がわかった時少しビックリしてしいました。というのも、花世ちゃんの絡んだお話しが妙に読みたくなって「花世の冒険」に始まって「かくれんぼ」、「源太郎初恋」を読んでいた頃だったのです。しっかりと読んではいたのですが、むずかしかったです。
(花みずきさんの談)

なんにしても、花世は可愛い盛りで、「かわせみ」のみんなによくなついている。
  (略)
帳場の横で、到着する客の様子を眺めていたり、板場をのぞいて、お団子を作ってもらったり、るいと人形遊びをすることもあれば、庭で東吾と剣術のお稽古をする日もある。
「花世の冒険」より
ダジャレになってしまいました…
   
子供好き蝶よ花世ともてはやし
   




宗太郎と東吾が同時に走り出していた。
「花世……」
「花坊……」
「そうたま、とうたま」
「花世の冒険」より
東吾さん、宗太郎さんが青くなって探しているのが目に浮かびます。
   
夜もすがら汗して探す豆台風
   

確かに花世ちゃんの無鉄砲さは「豆台風」と呼ぶにふさわしいですね。
(こでまり)
「豆台風」ホント、そうですね。大人たちをさんざん振り回してけろっとしているあたり、花世ちゃんは大物だなぁ。
(はなはなさん)
豆台風という言い方が花世ちゃんに ぴったりですね 大人たちはてんてこ舞いしましたね
(ぐりさん)



この先どんな女の子になるんだろうってよく思いましたが 大きくなってになっても根っこの部分って変わらないんですね〜
   
夏盛ん侠客供に橋渡る
   

大きくなってからは、侠客の代わりに源ちゃんや麻くんがお供になってるわけですよねぇ。むふふふ。
(こでまり)
やはり花世ちゃにはお供が居ないと〜(笑) 源太郎さんを従えて、明治編でも大活躍ですね。
(はなはなさん)
自分も親分の表現をどうしょうかと、あれこれ思い巡らして「侠客」を選びましたので、花みずき様もそうかな?って、勝手ににやにやしてしまいました♪
(すみれさん)
子どものころは子分衆を大人になってからは 源太郎君 そうか根は一緒だったのですね
(ぐりさん)



 こでまりの五七五 

気がつけば今月は全部花世ちゃんの句になっていました。こんなの、初めてだわ〜。
(こでまりの談)

この時もそうですが、花世ちゃんは自分にとって都合のよい(?)方へよい方へと物事を考えますよね。「かわせみに行けば、きっとまた褒めてくれるだろう」とか、さらわれた時も「自分が勝手に屋敷を抜け出したからこんなことになっちゃった〜メソメソ」なんて思わないで、「そうたまもたあたまも…みんな待っているに違いない!」って、すぐに行動する。この後の彼女の性格の一端をうかがわせます。
   
前だけを見つめて進む夏の朝
   

花世ちゃんの性格がすごくよくわかる御作ですよね。脱帽です。
(はなはなさん)



わあぁ〜すみれさんとほぼ同じ視点でした〜♪以前も全部漢字の句を、同時に詠んだことがありましたね。
   
かむほどに冒険の味稲荷ずし
   

私も稲荷ずしが大好きですが、「冒険の味」はしないですね(笑) 花世ちゃんにとって、稲荷ずしは一生「冒険の味」がするでしょうね。平岩先生は武家と町育ちの違いをこんなところでも表現されていましたね。
(はなはなさん)
えへっ♪違うのは上五だけでしたか!味わいがあるのは、とうぜん宗匠のお句です!
(すみれさん)
稲荷寿司は私も好きですがやはり庶民の味ですね 武家である花世ちゃんには冒険の味だったのですね
(ぐりさん)



暫くは道ばたにしゃがみ込んでいた。そうしていれば、どこからから、とうたまが走って来て、
「花坊」
と抱き上げてくれるように思えたのだが、いくら待っても、とうたまは来なかった。
「花世の冒険」より
小さな女の子が闇の中でゆっくりと現実を悟っていく過程が、よく伝わってきます。どんなに願っても、叶わないことがあることを花世ちゃんは悟るわけですが、ここでもまた、ポジティブ・シンキングで次の一歩を踏み出しましたね。
   
じっと目をこらせど静寂(しじま)月見草
   

東吾さんが迎えに来てくれるかとおもっても 来てくれない ここで花世ちゃんはチョット成長するんですね 私もここは少し気になりました その過程を捉えられてうまく詠んで見えますね
(ぐりさん)



舟が揺れて怖い。
「おい、なにか乗ってるぜ」
「犬じゃねえか」
犬じゃない、と花世は提灯のほうへ顔をのばした。
「花世の冒険」より
「犬」と言われた瞬間に、怖さも忘れて顔を出してしまうというプライドの高さと気の強さが、何度読んでも可笑しいです。
   
犬じゃない!ぬっと顔出す気の強さお江戸の頃も明治の今も
   

「犬じゃない」は私も大好きなシーンでした♪こういう気の強さがあの悲劇に遭っても花世ちゃんを支えてくれるのでしょうね。
(はなはなさん)
花世ちゃんの気性がここにありましたね。ここは見逃していました。並みの女の子だったなら、恐くてじっと隠れたままだったでしょうからね。
(すみれさん)



大きな文吾兵衛に抱かれて見る深川の街並は、きっと花世ちゃんにとって、今までで一番高いポイントから眺めたものだったと思います。
   
偉丈夫の肩で見る街凌霄花
   

髭もじゃもじゃの肩に乗って深川へ行くし〜ン 詠んでみたかったんですが読めませんでした 肩で見る街が花世ちゃん目線になっていますね
(ぐりさん)