今月で拙宅も丸3年が経ちました。これも参加してくださる皆様、ロムしてくださる皆様があってこそ、本当にありがとうございます。
さて、月日が経って振り返ってみると、気になるあの句、あの言葉…。今ならもう少し違った表現ができるのではないかしら…ってことで、添削に挑戦してみました。一人はイヤなので、みんなも巻き込んで、さて、どんな風になりましたでしょうね。
(平成17年10月)


  



 たまこさん
宿題、2つでよかったんですよね?まだまだ直すべきと思うのはいっぱい あるのですが、どう直していいかわからず、2つでも苦労しましたわ〜 でも、大変良い勉強になったと思います。
 日脚のび漬物自慢の厨かな 平成15年4月
ドラマ「幼なじみ」より
 とりどりの春菜漬かりし厨かな
もとの五七五では、春の日と漬物と焦点がどちらかわからなくなっているので、漬物に絞って変えてみました。
この視点は、「山吹句会」のページで学んだことなんです。それまでは17文字の短さの中に、出来るだけ多くの情報を詰め込むのがいいんだと勘違いしていましたので目からウロコでした。俳句は電報や携帯メールとは違うんですもんね〜。
花びらを追うて幼き手の揺れる 平成16年4月
「江戸の子守唄」より
花びらを受けむと伸ばす小さき手
もとの五七五を作ったときは、まだ孫が歩くほどになっておらず、自分の子供が小さかった頃のことはすっかり忘れていたので、ちょっと作り物の言葉になっていました。実際に小さな子供が遊んでいるときって、舞踊のような感じではなく、小さいなりに力いっぱい直線的な動きをしますよね。改作のほうも、あまり良くなったとは思われないのですが、多少、最近の観察結果(?)を入れたつもりで…




 すみれさん
これで添削したことになるのかしら?本当の添削をお願いしたいのですが… 皆様のはいくを読み返して、数の多さと内容の充実さに感動して、時間の経つのも忘れて読みました。改めて管理のご苦労に感謝しました。これからも細々と頭の体操を続けていきたいなぁ…よろしく お願いします。
親と子の思いもつれて明と暗 平成16年2月
「千鳥が啼いた」より
巣立鳥想いみだれて明と暗
「添削」とは、より良くする事、一部分を作り直す?はて?自分に出来るのか?最初に「はいくりんぐ」に掲載してもらったのは16年2月「千鳥が啼いた」でした。(訂正+季語)
腰刀桔梗だんごの似合う奴 平成17年9月
「浮世小路の女」より
爽かに太刀もだんごも似合う奴
そして、今でも青いままの証拠?先月の五七五から(別の季語で)




 朝霧さん
宿題の過去ログ必死の思い。読み返せばすべて直したく、ない知恵を悩ませ四苦八苦顔赤くする句が多い中ほめていただいた句もあり、救われた思いでした。
卯の花の 咲きて梅雨入り 江戸の空 平成15年5月
「卯の花匂う」より
卯の花の 咲きてそぼふる 江戸の雨
季重なりでしたので↑と直してみましたが。あとはかんべんしてください…とほほ…




 こでまり
はぁ〜「自分で自分の首をしめる」とは、このことでした。振り返ると直したいものばかり。とりあえず一年目の中から、特に気になるものに絞って挑戦しました。
正月の 仕度整う 居間広く 平成14年12月
「師走の客」より
正月に設ふ(しつらふ)居間の広さかな
大晦日の夜、来るはずのない東吾さんを思うるいさんの寂しさを「居間の広さ」という視点で詠みたかったのだと思います。原句は「正月の仕度」に焦点が当ってしまう感じがするので、切れ字の「かな」を使って広さを強調してみました。
今日ひと日 愛(お)しみてすごせ 花は野に 平成15年3月
「岸和田の姫」より
野の花で在れるひと日を愛しみつつ
原句は、町娘としての一日を花姫に過ごさせることに心を砕く、父親のような東吾さんの気持ちを詠みました。でもその一日の大切さは東吾さんだけでなく花姫もわかっていたんですね。二人を囲む人々も含め、その一日を大切に過ごしたという視点にしてみました。「花」は季語の「桜」と「花姫」にかけて。




 花みずきさん
どう直そうか迷いに迷った結果がこれです。
抱き寄せる髪にゆるる蝶の舞 平成17年1月
「江戸の初春」より
抱き寄せし髪にゆらめく蝶の舞

舞殿を照らす月光鷺の舞 平成17年2月
「秘曲」より
舞舞台照らす月光鷺の精




 のばらさん
簾戸うちの嬌声はらみ風過ぐる 平成15年8月
「夏の夜ばなし」より
簾戸通りて嬌声ひびく夕べかな
このシーンの賑やかさ、夕方の情景も詠みたかったのですが、欲張りすぎて言葉が煩雑になっていたと思い整理したつもりです…。今回見直して「ゴチャゴチャしてる〜〜」と気になって、どうにかしたくなった句です。でも上五は字余りにしてみました。
朝さみし寒紅さして目を閉じる 平成16年1月
「初春の客」より
朝ひとり寒紅さして目を閉じる
二人で夜を過ごした後の、ひとりの朝の寂しさや身に寄せる寒さを詠みたかったのです、「寒紅」の季語に「寒」という字があることで、寂しい印象もあるし「さみし」といってしまったら、それだけになって、情景がひろがらないように思い「ひとり」を持ってきました。




 紫陽花さん
自分が詠んだものを全然おぼえていません。控えもありません。“はいくりんぐ”を見返すしかないのですが、自分の句が毎月どこにあるのか探すのも大変なので先月五七五を直します。こでまりさんのコメントをそのまま使わせてもらいました。
留守宅の落ち葉がさそうべったら市 平成17年9月
「浮世小路の女」より
空家(あきいえ)の落ち葉がさそうべったら市
アラッ、これは失礼しました。汗が出ますよぅ〜(こでまり)




 はなはなさん
宿題は未消化だったものから選んでみました。作ったときから気になっていたのがかなりあるんですが、直してみて何となく納得いったのがこの二つです。うまく推敲できると良いんですが。
回燈籠提げ幸せを抱きしめて 平成16年7月
「お役者松」より
幸せは回燈籠愛しくて
私はどうもイメージ先行で、17文字にどうしたらすべて盛り込めるのだろう、と考えて言葉を組み立てていくのですが、その組み立てやボキャブラリーの選択をまちがうと理屈っぽい五七五になってしまいます。イメージを的確に伝えて広がる言葉が見つからないと、消化不良になってしまうのです。
ともがらを気遣い気遣われて花御堂 平成17年4月
「花御堂の決闘」より
友想う果報が満ちて花御堂
今回の「宿題」は推敲の大切さを改めて感じました。ほんとうにありがたく勉強させていただきました。「よりはなはならしく」をモットーにこれからも精進したいです。




 ぐりさん
もう送らなくては いろいろとっちらかしては見たけどもうあきらめて送ります
芸者に なるは出世と 親子鷹 平成17年3月
「花冷え」より
春の宵 灯ともし帰る 親子鷹
素の句は芸者になるのが女の出世だと信じて親子でがんばってきた と言うところを詠んだつもりなんですが チョット季語にこだわりわびしさもと思ってみたのですが(弟のことや好きな人のことや心ならずも。。。。)
闇の中 裂ぱくの音 かきつばた 平成17年5月
「幽霊殺し」より
夜半の夏 裂ぱくの音 火花ちる
東吾さんの戦うシーン詠んでみたいとずーと思い 詠んでみたのですが季語にこだわったところが気に入らずにいました 宿題が出たときまずこの句をとひとつは決まっていました 少しはよくなったでしょうか 推こするのは難しいです




 千姫さん
「あの頃私は青かった!」そして、今もなお青いままである…千姫 ただ、UPされてみると「あの五七五はいらんかったなぁ〜」とか「17文字の説明文やなぁ」「ひとりよがりすぎるなぁ」等と思うのは多々あって、振り返ってみれば、数の少ない五七五ながら、まだ半分くらいには減らせそうです。 …って、そういう趣旨じゃなかったでしたね。
今回の宿題のお陰で以前より、自分の五七五をまとめなければ、という考えを漸く実行出来たから、そういう意味では「宿題」といえども感謝しています。
三年間(34ヶ月)の合計は92句です。(作った巻羽織句は3句、その内から看板に採用されたのは2句。看板への登場は4回、結構成績いいやん〜と自画自賛・笑) 一年目も二年目も思いついたまま17文字にして「五七五」の投句をしていましたが、三年目には自分なりの目標を決めていました。「必ず参加する事」はもちろんですが、 1)東吾を君として一句 2)季語を入れて一句 3)私が物語を思い出せる為の一句 毎月最低3句作ろうというものですが…目標は達成されませんでした。ふぅ〜(-_-;) それで、季語が入った句を数えてみようとした所、「季語」がどれかさえ解らないんです。まぁ「かわせみの物語=季語」と考えているから、いいよね〜と…(自分には甘い!) だから「添削する句は無いなぁ」と考えた次第でございます、あはは。 あー、冗談なんだか、本気なんだか、解らなくなっちゃいました。これならちょっと深くなるかなって思うものを送ります。ご笑納下さい。
卯の花を 匂ってみたい 見てみたい 平成15年5月
「卯の花匂う」より
我知らず 卯の花の香り その姿
今は春霞さんの写真のお陰で卯の花は知りました〜。でも、何となく子供の言葉が大人の言葉になった様でしょう?
紅の とんぼにうるし 秋深し 平成16年10月
「錦秋中仙道」より
秋深し とんぼにうるし 紅の色
季語重なりはそのままになりましたが、おしまの新助への恋心と、奈良井への幸せな旅も詠めたかしら…と。




 TERAIさん
1句しかできませんでした〜。すいませんです。
琴とても 弾いてみなけりゃわからねえ
          情けが仇と なりにけるかな
平成16年6月
「白藤検校の娘」より
琴とても 弾いてみなけりゃわからない
          情けが仇と なりにけるかな
「わからねえ」などと「べらんめえ」調?(田村通之進さまの影響?)にしてしまいましたが、今思うとごく普通の表現でもよかったのではないかと…。