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 玉菊燈籠の女
「新装版 酸漿は殺しの口笛」より  (平岩弓枝著:文芸春秋刊)
先月の「人は見かけに」に、たくさんご参加くださいましてありがとうございました。新しいお仲間を迎え、五七五にも感想にも、一段と厚みを増すこととなりました。

さて今月は、「玉菊燈籠の女」を選びました。
お話は、今のドラマでは何故か生きている「橋場の久三さん」の新盆から始まります。
そして場面は吉原へ。
以前、のばらさんが紹介してくださった「つらつら椿」(別所真紀子著:新人物往来社)でもおなじみの「角町中萬字屋」。ここの抱えだった華魁・玉菊を供養する「玉菊燈籠」の並ぶ通りへと移ります。そこでおこった小さな事件では、当時の(今も?)男性の「奥様観」も垣間見えてきます。

さあ、今月はどんな五七五になりましたでしょう。
(平成十七年七月)


たまこさんから写真が
届きました〜。(感謝)
【おたま姐さんの現場検証 1】
先日、浅草まで歩いてみました。途中に「玉菊花魁の墓」があることがわかったので、寄ってみたのです。「永見寺」という、なんの変哲もない小さなお寺で墓の説明も何もないのですが、寺の入り口を入った左側が小さな社になっており、そこに古びた墓があります。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
三種のトリオ、ひとりは見付けましたが・・・あとはどこ〜!?
今回も競作ポイントも、そうでないとこも、その方その方のお人柄が偲ばれるような、
ああこういう言い方あるんやな〜と、いつも感心して拝見しています。
(ゆいさん)
「玉菊燈籠の女」拝見しました。今月もまたすごい大盛況ですね。
しかも過去最高の19名もの方が参加されて、益々パワーアップしてますね。
管理人はぎりぎりまであがいたのですが
結局白旗で今月は欠席させて頂きました。
皆さんの素敵なお句の他に、たまこさんの現場検証あり、
にこにこ忍者さんの長寿庵スケッチあり、
最後はちゃんと紫陽花さんの大門イラストまでがおまけとして拝見出来るなんて、
はいくりんぐ贅沢過ぎます!
(あっちの管理人さん)
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



 TERAIさんの五七五 

唐木屋平八と紅葉野の関係が、私には今一つよく分かりませんでした。
 (UP後に)
拝見しました。質量ともに素晴らしいですね。「玉菊燈籠の女」今回はちょっと前に読んでいたのでわりと入りやすかったのですが、気付いていなかった視点が多くありました。ところで拙句の「白河夜船」ですが、吉本ばななさんの本はそうなっていますが、拙宅の国語辞典でみてみると「白河夜舟」となっていました。どうしたものかと思いましたが「広辞苑」では「船」でした。
(TERAIさんの談)

廊下をるいが近づいて来た。
結いたての髪に、朝陽が当っているのが初々しい。
「東吾様の御存知の華魁衆がどうかなさったと、お吉が申しましたけれど……」
「玉菊燈籠の女」
   
結いたての 髪に朝陽に 悋気の手
   

東京はかわせみの近くで発句されたのですね。るいさん、東吾さんの気持ちにいつもよりも寄り添っておられるような雰囲気がします。(*^_^*) 狸穴辺り、汗を拭き拭き散策されているお姿が浮かぶようです。
(すみれさん)



通之進さまの「笑い声」とありますので「大雷」というほどではなかったのかも知れませんが、字数を合わせてみました。
   
朝顔に 話咲かせて大雷
   

確かに東吾さんにとっては大雷だったでしょうね〜
(麦わらぼうしさん)



酒を一本つけてもらって手酌でやりながら、東吾はちょっといかめしい文面の手紙を書いた。
不審のことがあるから、明朝、奉行所へ出頭するようにというもので、差出人は畝源三郎にした。
「玉菊燈籠の女」
   
東吾様 粋な代筆 巻羽織
   




「仮にも、人をあやめようとしたのだから、おそのはお召捕りになって遠島になるのだろうと、おいせは考えていたらしいが、なにも知らない平八が金を使って内聞におさめた。それで、とうとう、おそのを倉の中におびき出して、吉五郎にやったのと同じ方法で鴨居からつり下げた」
「玉菊燈籠の女」
おそのさんがもし遠島か何かになっていたら、おいせさんは恐ろしい罪を犯さずに済んだでしょうか?
   
焼餅が 十重に二十重に 重なりて
   

おそのが遠島になるように仕組んだことじたい、すでに大きな罪ですから、上手くいったらこれにアジをしめて、自分の思い通りにならない相手に対しては、同じようなことをしたのではないでしょうか。
女の恨みは怖い!!…!。奥方にもこのようなことの無いように、焼餅はすぐ食べることにします。
(bf109さん)
こでまりさまの感想になるほどです。一つ罪を犯すとその罪を隠す為にまた罪を重ねてしまうのでしょうね…
(麦わらぼうしさん)



   
秋の風 白河夜船に るいの愛
   




 あるみさんの五七五 

入院中に五七五がうかばなかったお話のひとつでした。(T_T)
 (UP後に)
先月は入院騒動で送りっぱなしになってしまって… たくさんの方々にコメントいただいてありがとうございました。とってもうれしくてまた、今月もがんばってみました。…だといいなぁ〜と思ってたお話ではなくて入院中に五七五がうかばなかったお話でしたのでとっても難しかったです。でも五七五がこんなに楽しいとはおもいませんでした。
(あるみさんの談)

玉菊燈籠というのは、享保十一年三月に病死した、角町中萬字屋の抱え、玉菊を供養するために七月中、吉原に燈籠を飾るもので、色も形もさまざまな切子燈籠を見物するために、普段は廓に縁のない女子供までが大門をくぐり、大層な人出であった。
「玉菊燈籠の女」
   
灯篭の明かりに誘われ門はいる
   

女子どもが大門をくぐるというこのポイント、私も面白いと思い詠みました。ご一緒でしたね♪
きゃ〜!宗匠と同じポイントでうれしいです。
(あるみさん)
吉原遊郭の年に一度の賑わいを巧みに句作されてますね。ここも今月の競作ポイント、皆様それぞれに風情があって素敵です。わたしはちょっと哀愁度がありすぎたなぁーと反省。(ため息)
(すみれさん)



「冗談いうなよ、遊ぶもなにも、宵の口に玉菊燈籠を見物して帰ったんだ。なんなら源さんにきいてみろ」
「殿方は、そういうお話になるとお口が固とうございますから……」
「玉菊燈籠の女」
う〜ん 私にはまだ情念系は無理のようです。
   
こんがりと焦げたお餅もまたおいし
   

このお二人にとっては「焼餅」もおいしく食べることができる「愛」があるのでしょう。うらやましい。と思わせるお句です。
(bf109さん)
無理だなんて、さりげないけど、実はすごく情念系ですよね?…
(麦わらぼうしさん)



おいせも女中の子ということで、同じ唐木屋の血をひく身ながら、姉のおそのとは主従のように差別され、小間使のような立場で大きくなった。
「玉菊燈籠の女」
おそのとおいせのことを何かと思ったのですが…
   
恐ろしい悋気焼き餅人殺し
   

声に出して詠んでみると響きのいいお句ですね。
(TERAIさん)
TERAIさまおっしゃるように、テンポがよくて、おいせのコワさもよく表れていて、いいですね。
(麦わらぼうしさん)



   
残されて一人手枕ちょっと寂しい
   

私はラストシーンが面白かったのに詠みそびれたので、とくに、あるみさんの詠まれた「…ちょっと寂しい」、ユーモラスで可愛げがあって大好きです。
(たまこさん)
たまこ様 私の五七五好きと言って下さってありがとうございます。とってもうれしいです♪
(あるみさん)



 bf109さんの五七五 


 (UP後に)
同じ物語を、ほとんど同じ時期に読んだり読みかえし たり、それぞれ感じるところが微妙に違うんですね。 人の感じ方とは違う、自分の感じ方でこれからも詠ん でいきます。皆同じ感じ方、詠み方じゃつまらないで すよね。自己満足、自己満足・・・。
(bf109さんの談)

「悴夫婦の口真似をするわけじゃございませんが、久三爺さんは、さぞ喜んで居りましょう。こんなにまで、旦那に面倒をみて頂いたんですから……」
「玉菊燈籠の女」
人を使うよりも、使われる人が喜んで働いてくれる「源さん」はいいですね。
   
朴念仁 お手先からも 慕われて
   

私も源さん(朴念仁)を読んでみましたが、この御句は優しい趣のあるものになっていて人柄が(源さんとそしてbf109様の)あらわれていてとても素敵です。
(みちころんろんさん)
源さんの野暮だけど良い人、それがこの言葉にぴったりはまるのですね。競作いろいろで興味深いです。自分は久三さんの立場で詠みました。
(すみれさん)



いきなり、背後で神林通之進の笑い声がきこえて、 東吾はとび上った。
「兄上、いつ、お帰りで……」
「玉菊燈籠の女」
   
講釈師 笑いひとつで とび上がり
   

私もここ詠みました。同じような視点で嬉しいです。
(TERAIさん)
飛び上がっている東吾さんが目に浮かぶようなお句ですね。
(麦わらぼうしさん)



嫉妬もする私です。『今夜は一人でおやすみになってくださいませ、でも後から行きますから』と「るい」 さんの心を詠んだつもりです。
   
恋もする 嫉妬をもする私なら 今宵一人ね(寝) 寝たら二人ね(寝)
   

このお歌、好きです!るいさんのおきゃんないたずら心を、とても上手に詠まれていると思いました。



 みちころんろんさんの五七五 

前回はいろいろとありがとうございました。皆様からいただいたコメントの数々とてもうれしく励みになりました。ご常連の皆様の御句はいずれも素晴らしく堪能させていただきました。一つのお話から広がる言葉の世界を目の当たりにし、奥の深さを感じました。さて、今回のお話の『玉菊燈龍の女』、とても難儀しました。現代にも通じる考えさせられるお話と感じました。ただ、男心、女心様々な心の機微を感じとることが苦手で、お話の本質を句にあらわすことが難しかったので、まわりから入ってしまいました。
 (UP後に)
前回、皆様からいただいたコメントの数々とてもうれしく、次もまた!という気持ちになりました。皆様の御句はいずれも素晴らしく、一つのお話から広がる言葉の世界に奥の深さを感 じております。短い言葉の中に自分の思いを詠み込むのって難しいけれど、楽しいものですね。《はいくりんぐ》なのに三十一文字だらけの私は、十七文字の世界をもっと学ばなけ れば!と…思っています。 がんばりま〜す(^o^)
(みちころんろんさんの談)

自分の身内のように大切にしている小者達を捕り物の最中に亡くし源さんの心中はいかばかりかと…察するに余りあるものがございます。新盆のときは巻き羽織ではございませんでしたが敢えて日々のお姿で詠んでみました
   
お手先の 死を悔やみける 巻羽織 その思い出に 我が身切られる
   

源さんの思いが伝わってきますね。同じように思ってはいるんですが、私は「お手先に慕われて」となってしまいました。読み手が違うと詠みも違うか、と思いました。
(bf109さん)
巻羽織句、というか巻羽織歌ですよね。ご参加後間もないのに短歌に挑戦されており素晴らしいです。
(TERAIさん)



長助の前を通り越して東吾の脇へ来てすわった。
「忠義者がつまらねえいいつけ口をするもんだぜ。知っているっていったって、つい、先だって通りすがりにみただけの話だ」
「いつ、あちらへお遊びにいらっしゃいましたの」
「玉菊燈籠の女」
二人の忠義者の歌。長助が吉原での騒動を東吾に話しているのを聞きかじったお吉が、大切な女主人・るいに話したことから、それぞれの主人の人柄がでてきておもしろうございました。
   
御注進 するも逃げ出す 忠義者 頃合いはかる 巻羽織かな
   
御注進 するも裏目に 出てしまい 嫉妬(ヤキモチ)焼かす 忠義者かな
   

言われてみれば、二人の忠義者がいましたね。二人の忠義の結果は…この対比が面白かったです。



「これから佐野槌へ行こうと思いますが、東吾さんは、どうされますか」
「一緒に行って、都合の悪いことでもあるのか」
「手前はむしろ好都合ですが、あとで、おるいさんにしぼられませんか」
「なにを馬鹿な……」
「玉菊燈籠の女」
言わずもがな…吉原のことはやはり源さんよりは…
   
朴念人 友の知恵借る 吉原(ナカ)のもめ事
   




「おそのは、自分よりも器量のいい、腹違いの妹が、なにかにつけて忌々しかったのだろう。いい縁談があっても片っぱしからことわってしまう。で、おいせはこのままだと自分は一生、唐木屋で只奉公をさせられると思いつめたようだ」
「玉菊燈籠の女」
   
生まれきて 日々刻まれし 傷跡は 悋気と化して 夜叉になりけり
   

傷つきながら悪の道へと堕ちていく女の生きざまがピタリと三十一文字にはまっていて、リズムも良くてお見事!
(すみれさん)
誰しも生まれながら悪いヤツなんていないのに、境遇が夜叉にも変えてしまうと。おいせは悪い女だったけど、おいせだけが悪いんじゃないだろ!と考えさせられました。
(麦わらぼうしさん)



 こでまりの五七五 

先月から参加して下さったお三人の勢いを頂いて、珍しく今月は早く出来ました〜\(^o^)/
今月のコミカルな箇所は何とか詠みたかったのですが、“冗談系”お得意の方にお任せすることにして断念。「玉菊燈籠」見物の場面では女や子どもまでが見物に来たとありますが、華魁たちにしてみれば興がさめたり感傷的になったりしたんじゃないかなあと思ったけど、詠まずに却下。ということで、こういう↓ことになりましたが、お久しぶりの方、デビューの方もお迎えできて嬉しい今月です。
(こでまりの談)

おまいりをすませて、寺を出ると道は左へ行くと浅草鳥越、まっすぐ行くと山谷堀にかかっている橋を渡って、吉原の大門であった。まだ陽が高いのに、人がぞろぞろと吉原のほうへ向っている。男ばかりでなく、女子供の姿もまじっていた。
「玉菊燈籠を見物に行く連中でございますよ」
「玉菊燈籠の女」
この日ばかりは、素人のご新造や子どもまでが吉原へ足を運んだというのは意外でした。
   
丸髷も大門くぐる盆会かな
   

「丸髷も――」「仲の町――」 お江戸情緒が見事に五七五で表現されていてさすが宗匠!脱帽です。わたしもなんとか色里の風情を…と、試みたけど作れなくて(泣き)丸髷の言葉であの時代の身分が判るのでしたね♪…お手本を見せていただきました。
(すみれさん)
この場面はこういう風に詠む、という見本のようなお句ですね。シンプルなのに情景がすごくよく伝わってきます。
(麦わらぼうしさん)
吉原の跡のどこやらに、こんな句碑でもありそうな気がします。「玉菊燈籠復活願い」と一緒に石原都知事に送ってみたらどうかな〜。
(たまこさん)



玉菊燈籠に火が入ると、その切子柄の影が街中に揺れて、いっそう幻想的なのでしょうね。
   
仲の町寄せる人影切籠(きりこ)
   

情景が目に見えるようなお句ですね。のばらさまおっしゃるように、このお話、ぜひ映像で見てみたいと思いました。
(麦わらぼうしさん)



るいさんの可愛い焼きもちをなだめるには、こうするのが一番、ということを知っている東吾さんでした!情念系にかすってる?(←自己申告)
   
結ひたての髪であるのを忘れさせ
   

当時の日本髪は、結うのは大変だったろうと思います。その大変さを忘れさせることはいったいなんでしょうか??・・・・!。
(bf109さん)
今でも結いたての髪は、くずれないかしらと気になるものですが、それも忘れてしまうくらい…と、ここから先は申せませんわ〜(赤面)
(こでまり)
きゃ〜!いったい何が…赤面(^^ゞ でも、やっぱり東吾さまとおるい様にはこれがないと…(^・^)
(みちころんろんさん)
情念系しっかり入っていると思いますけど(笑い)この頃の二人は寄ると触ると直ぐにこうなるのですもの…若かったですね。
(すみれさん)
かすっているどころか、タップリ情念系ですよ!
(麦わらぼうしさん)



「義姉上が、俺を探しているというのは嘘だろう」
大川へ眩しそうな目をむけて東吾がいい、源三郎が笑った。
「玉菊燈籠の女」
律儀な源さんには、毎度お気の毒なことです。
   
朝曇「お熱いですな」をかみ殺し
   




同じ娘の立場でありながら、虐げられて育ったおいせ。倉の中で姉をくびり殺した時、これで何もかも自分の思い通りになると思ったことでしょう。その夢は、同じ倉の中で散ってしまいました。
   
わくら葉の夢見て散りぬ倉の中
   

コメントの「同じ倉の中で散った」という視点にうなずきました。
(TERAIさん)



 ななかまどさんの五七五 

夫の転勤が決まりまして、詠む時間が取れなくなりました。でも、一句だけできていたので、お送りします。真っ先に「かわせみ」を箱詰めにしないと、ついつい読んでしまって、引越作業がお留守になってしまいます(^-^)。転勤先は道内ですが、今後二、三ヶ月、欠席になりそうです。
(ななかまどさんの談)

久三の悴夫婦は、同じ橋場で一膳飯屋を営んで居り、又、死んだ久三自身、岡っ引にしてはいやみなところのない人柄だったので、香華をたむけに集った近所の者も少くなかった。
「玉菊燈籠の女」
久三親分を悼んで
   
星飛ぶや お江戸を駆けた 日のままに
   

お忙しい中、ご参加くださってありがとうございました。久三さんといえば、すぐに非業の死を思い浮かべますが、その何百倍もいいことのあった人生だったことを「お江戸を駆けた日のままに」という言葉が思い出せてくれて、ホッとします。
ななかまどさん、またお遊びに来てくださるのを、お待ちしていますね。
久三親分が岡っ引が大変好きで悔いが無く働けたのが良くわかるお句です。それも「源さん」の下だから良かったのかな、と思います。
(bf109さん)
在りし日の久三に視点を置かれたのは私もなるほどと思いました。
(TERAIさん)
引越しの忙しい中、作られた一句、すごい光っていますね!ながれ星に久三さんの魂が込められていてとても素敵なお句だと思いました。落ち着かれてネット環境がそろってからの復帰をお待ちしております。
(すみれさん)
非業の死ではあったけど、せいいっぱい生きた久三親分にぴったりのお句ですね。
(麦わらぼうしさん)



 たまこさんの五七五 

「玉菊燈籠の女」は、東吾さんも源さんもまだ独身時代の、初期の雰囲気がいっぱいですね。本編のストーリーもミステリーとしての魅力がありますが、その他にも、亡くなった久三親分を偲んで息子夫婦や長助が情のこもった言葉を交し合う場面、がらっと変わって玉菊燈籠を見物しながらのイキのよいやりとり、そしてラストの、東吾さんが柄にもない講釈をたれて浮いてしまう場面など、よくよく知っているのに何度も読み返したくなる所が満載の、中身の濃いお話で…それだけに、五七五にまとめるのが難しく感じました。
 (UP後に)
長いっ!そろそろ終わりに近いかと思って見ると、まだスクロールバーが真中よりも上にある…七歩さま、新しいパソコンからでしょうか?それに、にこ忍さまのお蕎麦屋さんと、紫陽花さまの吉原大門、すごいです贅沢です!ちなみに、吉原にいる例の連中もちゃんと見つけました〜〜 今回も名作ぞろい、一つ一つ感想を書きたいものばかりですが、時間が… 場面や季語が一緒になった方のは、とりわけ親しみを覚えて嬉しいですし、自分の詠めなかったシーンも、興味がつきないですね。
(たまこさんの談)

久三の家を出てから、源三郎と東吾が鏡ヶ池のふちを通って山谷の寺へ寄ったのは、そこに久三の墓があったからである。
「玉菊燈籠の女」
人柄の良いベテランのお手先を死なせてしまう結果となり、源さんの無念さはいかばかりであったかと思います。「忠三郎転生」で、ようやく仇を討てて良かった…もし私が脚本家だったら、原作にはないけれど「門前捕り」シーンに、負傷をおして源さんがあらわれ、久三の仇といって忠三郎に十手をふるうシーンを作りたかった(もっとも第三章では久三は死んでなかったけど)。
   
仇は討つ誓い新たに夏の墓
   

久々にたまこさんから「ト書き風」の秀作が届きました!ドラマ「忠三郎転生」のラストが物足りない〜という声に応えての一編です。
こちらからどうぞ



「藻の花」というのは夏の季語だそうで、風生の句に「ひけば寄る玉藻のあはれ花つくる」というのがあります。何の関係もないのですが、なんとなく「おたま」が「玉藻」と「玉菊」を一緒にしたくなったというだけの、訳のわからない五七五です。「…の」で終わるのは、はなはな調をちょっと真似てみたもの。
   
仇し名も玉藻玉菊遠き日の
   

     
【おたま姐さんの現場検証 2】
よくよく目をこらしてみると「享保」「玉きく」などの文字が見える程度で、説明板も何もなくネット検索でこの寺に玉菊の墓があるとわかって来てみても、「本当にこれか?」と思ってしまうくらい地味でした(もっとも、このお墓は、あの玉菊燈籠の玉菊とは別人?という説もあるそうです。)
上野から浅草の通りは、仏壇屋さんがずらりと並んでおり、お盆シーズンをひかえてしきりに呼び込みをしていました。せっかくなら、玉菊燈籠の催しも復活させれば賑やかになっていいのにと思いましたが、フェミニズムが盛んになったとき、下町の花魁系のイベントはとりやめられたものが多いそうで…吉原とか花魁とかいっても、今の若い男の子にはウケないでしょうしねぇ。
現場検証、ありがとうございました。おかげでお墓まで拝見できました。このさっぱりした感じが、いっそ玉菊らしいのかもしれませんね。
いつもながら綿密な取材をされており観察眼もたまこさまならではです。勉強になります。
(TERAIさん)
お忙しい中、フットワークも軽く、現場検証写真ありがとうございました。実物を見ることができてうれしいです。
(みちころんろんさん)
軽い足腰で玉菊さんのお墓まで、私達にも墓参気分を味あわせて下さる姐さん気風、ありがとござんす♪
(すみれさん)
たまこさま、現場検証ありがとうございました。玉菊のお墓、そんなに地味なんですか。私が玉菊の気持ちを詠んだ句も、あながち的はずれではないのかな。盛大に燈籠飾って供養してもらうよりも、そっと葬ってもらえるだけでいいと。
(麦わらぼうしさん)
玉菊さんのお墓は実在するんですねぇ。お墓参りにいくなんておたま姐さんらしいです(もしかしてお参りじゃなくてただ単に見にいっただけでしょうか?)お墓の中の玉菊さんも突然のお墓まいりに驚いたり喜んだりしたことと思います。
(紫陽花さん)



初秋の日が漸く暮れて来て、燈籠には火が入り、軒を並べた娼家には、脂粉をこらした女たちが見世を張っている。
「玉菊燈籠の女」
「ほかげ」を変換すると「火影」なんですが、燈籠(灯篭)なので「灯」のほうを使ってみました。「酸漿は殺しの口笛」の中にも「灯影⇒ほかげ」と振り仮名のあるところがありましたからOKですよね?
   
短夜に遊女を偲ぶ灯影かな
   

灯影はきれいな言葉ですね。おいせが取り押えられた時にも「女の顔が灯影に浮かんだ」とありました。
きれいに詠まれているお句だと思います。風景が頭の中に出てきて、自分がそこにいたことがあるように思えてきます。行ったことは無いですけど。そういった経験が無いもので。
(bf109さん)
はかなさを感じてしまったのは私だけでしょうか?遊女の影の部分が灯影と重な りました
(みちころんろんさん)
競作どころ、風情たっぷりに詠まれるあたり、やはりすごいです。「灯影」もいいなぁ。
(すみれさん)



橋場の吉五郎は、ちゃんと植木屋を営んでいる実家もありながらどうして、やすやすとおいせにだまされ、大変な悪事の片棒をかつぐ結果になってしまったのかが不思議です。久三親分に急死されて心のつっかい棒がはずれたような状態だったのでしょうか。最初に一歩踏み外して、後はずるずると蟻地獄にはまっていってしまったのか…
   
煩悩や色と金との蟻地獄
   

蟻地獄という言葉、七歩さまもお使いですが、まさに今回のお話にぴったりの言葉ですね。七歩さまはおいせにあてはめてらっしゃいますが、そうか言われてみれば吉五郎も…
(麦わらぼうしさん)



「そいつは、お取調べでわかったことだが、おいせの母親は唐木屋の女中で、先妻が死んだあとに先代の旦那のお手がついて、おいせが生まれた。で、後妻に直したんだが、それは、世間体のためで、内実は女中の時とたいしてかわらない扱いを受けて来たんだ」
「玉菊燈籠の女」
異母姉妹の修羅というのは、「かわせみ」の中でも何度もテーマになっていますね。本妻の娘からすれば、母親の気持ちを苦しめた女もその娘も憎いでしょうし、逆に母親が後妻や日陰の立場であるために同じ娘なのに差別をされた恨みというのもわかる気がします。それも結局は男性のエゴ・身勝手が一番の原因ですよね〜。
   
花氷母娘の恨み閉じ込めて
   

おそのとおいせを詠まれた方が多かった中、母娘に渡る恨みという視点には、ハッとしました。いかにも「人工的な」花氷は、おいせの父の女性に対する、身勝手なエゴの象徴のようですね。
おいせとその母親が女中扱いされてきた恨みが年月を経て、心をも凍りつかせた…深い読みですね。それを「花氷」冷たい夏の季語できれいに一句、脱帽するしかないです!
(すみれさん)



 すみれさんの五七五 

今月のお話が一応できましたので送ります。ひねっても良くなるあても無いので 「えいっ!、送っちゃえ!」です。どうぞよろしくお願いします。(~_~;)
 (UP後に)
吉原遊郭の賑わいがそのまま移ったように今月は大勢が集いましたね(^^♪ご本家にも書いたけど、夏祭り♪夏祭り♪手土産持参の方も何人もおいでになって、楽しみが何倍にも膨らみました。勝手な亭主に腹を立てているのにその五七五は作れず、しっかり皆様におんぶしていました(汗)
(すみれさんの談)

「こうしてお出で下すっただけでも、おそれ多いことだと存じます。お父つぁんもどんなに草葉のかげから喜んで居りましょう」
「玉菊燈籠の女」
非業に死んだ久三さんを想う二人、源三郎さん、東吾さんの人柄が良く書き込まれています。家族はもちろん、周りの奉公人やお手先人を大事に扱うのを日頃から当たり前にしているのは心が温まります。それが読者を惹きつけて離れない一因かもしれません。
   
身にあまる供養にむせぶ酸漿や
   




このお話の中で一番嫌な人物は唐木屋平八に思えてなりません。外遊びをした張本人なのに事件の外側にいて傷も負わず、最後は邪魔な妻も怖い妹も居なくなり、自分はこれから唐木屋を思いのままにできることになったわけで…妬きもちをやきすぎのおそのも悪いし、妬み恨みから姉を陥れた上に殺してしまうおいせもたしかに悪いし短慮すぎますが… 自分も女のせいでか、いかに時代とはいえ、男の身勝手には嫌な思いが先にでてきます。
   
色里の脂粉に惑う夏の宵
   

誓います、私は、このようなところへは行きません!!。
(bf109さん)



吉原の花魁になる女性はこの種の中では上の部になるのでしょうか?現代、あっけらかんと自ら躰を売る女達とは違い、それなりの訳があってこの世界に来るしかなかった時代のほうが、風情があったような気がします。玉菊燈篭は華やかな仕立てのものを想像していますが、格子の中の女達ひとりひとりに物語があるように思われます。歳のせいかな(笑い)
   
燈篭は涙かくしてゆらゆらと
   

この玉菊燈籠の日々に、女子どもまでが吉原に出入することを、華魁たちはどんな思いで眺めたかと、私も少し思いました。
華魁たちの気持ちは全然思いがいかなかったのですが、すみれさま、こでまりさまのコメントを読んで考えてしまいました。普段は男たちに買われるためだけに装う華魁、しかし玉菊燈籠の日々は、普通の女たちまでもがやって来る。苦界に身を沈めてはいるけれど、同じ女である普通の女たちから、あわれな女たち、とは思われたくない…普段とは違う、女の目も意識して、よりいっそう着飾ったのではないかなと。
(麦わらぼうしさん)



それにしても女は怖いと東吾が苦笑し、源三郎が顔をしかめたのは、たけり狂ったおいせが源三郎の腕に噛みついて、そこはまだ紫色に歯型が残っているからである。
「玉菊燈籠の女」
源三郎さん、八丁堀勤めの第六感で妬きもちがらみの事件に胡散臭さを嗅ぎ取って見事に解決したのに、犯人のおいせに噛みつかれてしまいました。東吾さんも大概一緒に居るのに傷を負うのはいつも源さんだなぁ。
   
また俺か躰はります巻羽織
   

あはは〜、「また俺か」が効いていますね!
「また俺か〜」はいいですね。「忠三郎転生」でも負傷したのは源さんでしたし…。「躰」という字も私なら「体」とか「身体」とかいってしまうはずです。
(TERAIさん)
すみれさまも冗談系、いいですね〜(^^♪ 確かに、源さん、いろいろ怪我したり、鯖にあたったり(←これはお役目ではないですね)、苦労してます!
(麦わらぼうしさん)
すみれさまの「また俺か」も爆笑♪そういえばお千さまの「見えねえ前から石が」の時も「忠三郎」でも源さんが体張ってました!
(のばらさん)



 麦わらぼうしさんの五七五 

詠みたい所はいっぱいあるのですけど〜燈籠見物に行って、東吾さんと長助が憎まれ口たたきあっている場面とか、ラストの、東吾さんがよけいなひとこと言って、墓穴を掘るところとか…肝心の唐木屋の事件の事も全然詠めませんでした。これ以上考えても無理なので、送っちゃいます。みなさまが、どこをどういう風に詠まれているか楽しみです♪
 (UP後に)
冒頭の久三さんの場面、みなさまがしんみり詠んでらっしゃるのに一人冗談系ではずかしい…無謀にも挑戦した情念系もあっさり玉砕…まあ、自分のは置いといて、盛りだくさんの今月、何度でも楽しみま〜す♪
(麦わらぼうしさんの談)

「どうか、もう親父のことは、お気づかい下さいませんように。お上の御用を承ることは親父の生甲斐でございました。きっと、あの世へ行って、死んだお袋に自慢話をしているに違いございません」
「玉菊燈籠の女」
このセリフを読んで、あの世で、まわりの人たちに捕物の自慢話をしている久三さんの姿が浮かんできました。その横でお袋さんが、「まったく、何度聞かされたかわかりゃしない!」とぼやいている姿も…しんみりしたシーンなのに、冗談系ですみません…
   
あの世から 耳にタコが、と 声がする
   

私的に一番ウケたのは、麦さんの「あの世からシリーズ」で、天国に行った久三とっつぁんが、思わず玉菊花魁の色気にひかれて近づいていったところを、古女房にぐいっとつねられた図を想像して笑ってしまいました。そういえば、ヒデとロザンナ(古い話だなぁ)のヒデさんが若くして亡くなった後で、ロザンナさんが「天国にはマリリン・モンローも○○○も◇◇◇(名前忘れちゃったのだけど、とにかく古い女優さん)もいるから、彼も楽しくやっているだろうし、私もすぐには行かないで、もうしばらくこっちで楽しんでからゆっくり天国に行くことにするわ」と言っていたのが印象に残っています。
(たまこさん)



「年々歳々、玉菊は客を呼ぶ、っていう川柳を知らねえのか。客寄せに決ってらあな」
「玉菊燈籠の女」
華魁の死までも、客寄せの道具に使うところはさすが吉原ですねぇ〜廓の商売魂を感じました。当の玉菊が、一番びっくりしているかも…↑の句に続き、あの世からシリーズ(?)でした。
   
見下ろせば 玉菊燈籠、あら、わたし?
   

この「あの世からシリーズ」は両方とも、全く思いがけない視点だったのですが、「言えてる〜」と納得。それにすごく面白くて、麦ちゃんらしい〜。特別に書かれていない二人の人柄ですが、きっとこう言ってるだろうと思いました!
玉菊自体は私は詠まなかった、というか詠めなかったです。思いがけない視点に目からウロコです。
(TERAIさん)
まさに玉菊!このように詠めるなんて!目の付け所が素晴らしいです。
(みちころんろんさん)
えぇー!とすごく驚いた詠みかたです。こんな見方があるなんて!とすごく新鮮な感じがしました。
(紫陽花さん)



「よせやい、長助がいったろうが、悋気は女の慎むところ……」
「いえ、手前は、左様なことは申しません」
そそくさと長助は逃げ出して、かわせみの居間は東吾とるいの二人きりになった。
「玉菊燈籠の女」
捕物のお役目はもちろんですけど、るいさんの焼きもちに火をつけるのも源さんや長助の大事なお役 目ではないかなと。あくまで火をつけるまでがお役目なので、火がついたらさっさと退散しないとね♪
   
お役目は 済みやした、それ! 退散だぁ〜!
   

まさに長助親分!この御句、大好きです\(^o^)/
(みちころんろんさん)
冗談系はおまかせしました♪ 麦さま、冴えてます!このお句は今月に限らずあちこちで使えますね。
(すみれさん)
私も同感です。このお役目が無いと、お二人もつまらないんじゃないかと思いますね。
(bf109さん)



で、火がついた後の、るいさんの部屋は……こ、これが、私にすれば精一杯の情念系です…う〜む、 まだまだ、道のりは遠い…
   
青簾 再びおろす 昼下がり…
   

「青簾」という言葉が素敵です。
(TERAIさん)
(冗談系はおまかせ)かと、思ったら、情念系もイケてます。すだれってほんとに便利な道具、暑さしのぎに使えるし、目隠しにも使えるし♪
(すみれさん)



 七歩さんの五七五 

さて、今月は久しぶりのせいもあり、大変苦労しました。三ヶ月ほどスペインで暮している間、短歌や俳句を作ろうと苦心したのですが、全くできませんでした。やはり日本語を話す、聞くという環境がないと短歌や俳句を作るのは非常に難しいものだと感じました。その後遺症がまだ残っているようでもあります。まあ、もともとヘタなのはどうしようもありませんが…
(七歩さんの談)

「源さんは、玉菊華魁の話を知っているのかい」
なんとなく、そっちの道へ歩き出しながら、東吾が源三郎をからかった。
「玉菊燈籠の女」
まずは、久しぶりのたまこさんに敬意を表して、滅多に見ない源さんの姿(?)
   
盆帰り大門くぐる巻羽織
   

七歩さん、お帰りなさい!帰る早々おたま姐さんに一句献上とは、心掛けのよいことです(おほほ)
そろそろ以前のように詠むことに、慣れてこられましたか。ご参加くださって、ありがとうございます。
こんなことでもないと、大門はくぐらないんでしょう ね源さんは。わかります。
(bf109さん)



仲のよいふたりの見せ場から
   
悋気せるるいの上気や夜の秋
   




二、三日、東吾は屋敷にいた。
兄嫁の香苗が丹精して夏中、見事な花を咲かせた朝顔が種子を結んで、その種子をわけてもらいに、本所から香苗の妹の七重がやって来た。
「玉菊燈籠の女」
そんな話の中で、一服の清涼剤的存在は
   
白百合の寄り添うごとき香苗かな
   

香苗さんを白百合に例えられたのは素敵ですね。
(TERAIさん)
七歩様、スペインからお帰りなさい。ご自分達の気持ちのままに暮らしを選んでおいでになるのは、将来のお手本です。今月、香苗さまは七歩様が独占されました?(^^♪ホームページも再開されることでしょうね。楽しみにしております。
(すみれさん)
七歩さま、お帰りなさいませ!久しぶりに詠まれたなんて思えない程、冴えたお句ばかりですね!
「白百合の〜」白百合、まさに香苗さまのイメージ、ぴったりですね!
(麦わらぼうしさん)



不意に女が吉五郎を木戸の中へ入れた。庭を横切って倉の方へ出る。おそのが首をくくったほうの倉であった。
倉の戸には鍵がかかって居らず、女がその戸を引いた。
「玉菊燈籠の女」
今回の話、なんともドロドロした情が渦巻いてますね
   
蔵の闇恨みかさなり蟻地獄
   

読めば読むほど、そういう気持ちになりますね。
恨みが積もり積もったおいせの暗い心の内を、とてもうまく表していますね。
(麦わらぼうしさん)



最後は、例によって落着く所へ落着くふたりの影
   
悋気さり静かに見上ぐ百日紅
   




 コシキブさんの五七五 

今月のお話は、吉原が出てくるし、犯人が女性だしということで妙に肩に力が入ってしまいました。情念系に挑戦してみようかな、と思ってはみたものの、やはりまだ無理。なんとか詠める所を探し出すのが精一杯でした。」
(コシキブさんの談)

「朴念仁には縁のない世界のことだからな」
「大酒をくらって死んだ女郎のために、何故、仰々しく供養をするのかわかりませんな」
「玉菊燈籠の女」
久三さんの死をいまだ無念に思う源さん。裏に悪巧みがあるとも知らず親友を誘う東吾さん。全くもう、とるいさんならずとも膝をつねりたくなりますよね。でも源さんもあっさりついていく ところを見ると華やかな燈籠に思わず心惹かれたのかな。恐るべし、玉菊花魁!
   
朴念仁お遊びなさいと呼ぶ燈籠
   

吉原なのでこのような観点ももたないといけなかったのですね〜
(みちころんろんさん)
「朴念仁」日頃は吉原へ近づかない人々も大門をくぐりたくなる様子が浮かんできます。玉菊燈篭はそのために揺れているのですものね。
(すみれさん)
源さんにまで声をかけてしまう! やはりすごい場所なんですね。近づかないようにします。
(bf109さん)



丁の紋日で賑わう吉原の街。この日ばかりは女も子供も見物に来たという事ですから、さぞ飾りつけも豪奢で綺麗だったんでしょうね。夢の如き夏の一夜、遊ぶ方も商う方も憂世を忘れて短い夜を楽しんだのでしょう。そんな人間の姿をなんとなく空蝉と表してみました。
   
たれ偲ぶ脂粉の街の空蝉や
   

「空蝉や」遊郭の雰囲気がこの言葉でしっくり腑におちる気がします。コシキブ様の言葉選び、毎回すてきだなぁ…
(すみれさん)



やんわりとるいの手が膝にのびて来て、東吾は慌てて、その手を掴んだ。
「玉菊燈籠の女」
はは、ここは笑えますよね。源さんが呼びに来たのはやっぱり長助親分の男の情けじゃないかな。心配ご無用だったわけですが…。
   
言い訳もやがて静かに夏座敷
   

静かな情念系ですね…いいなぁ〜
(麦わらぼうしさん)



暗闇が、全く女の動作をみせなかったが、この時、吉五郎の首には細帯が蛇のように絡みついていた。その細帯の先端には麻紐がくくりつけられて、それは鴨居を通って女の手許にたぐりよせられている。
「玉菊燈籠の女」
東吾さんも源さんも見こみ違いだったとは…。やっぱり綺麗な女の子には甘いのかなあ。それにしてもおいせの倉の中での犯行シーンは凄惨で怖いです。
   
麻紐が蛇(くちなは)になり倉の中
   

おいせの冷静な動作は、かえって恐ろしいですね。その計算された動きを、よく表したお句だと思いました。
蛇を「くちなは」と詠まれたのはさすがですね。それにしても倉の中ではいろんな事件が起きますね。「倉の中」でも殺したのは倉の中だったし、千手観音を取り落としたのも倉の中でしたね。
(TERAIさん)
倉の中、という言葉って、なんか陰湿な感じがしますよね。「倉の中」のお話もそうだったし、犯罪が似合う(?)というか。「千手観音」は犯罪ではないけど、隠し事というか…どっちにしろ、明るいイメージではないですね。
(麦わらぼうしさん)
蛇は“くちなは”と読むんですね。辞書引いちゃいましたよ。少し賢くなった気分です。でもきっとすぐ忘れそう…(紫陽花さん)



熱弁を奮った後ににぽつねんと取り残される東吾さん。事件も人も結構濃い話だっただけに、この静かな終わり方が印象に残ります。ちょっと可哀想な気がしても、そこはおるいさんが夏掛けをそっとかけてくれてホッと救われるんですねー。
   
捕り物が終われば閑日昼寝かな
   

コシキブさんの「…閑日昼寝かな」、このお話に限らず初期のものは、東吾さんもまだ海軍操練所などに就職していなかったのでヒマだったのが懐かしいですね。
(たまこさん)
「捕り物が」の閑日は“ひまひ”って読んでいいのかな?それとも“かんび”?日本語を知らない紫陽花です。
(紫陽花さん)
私は“かんじつ”と読んでいました。
(こでまり)
閑日の読み方につい てですが、「かんじつ」です。どこかで読んでメモしておいた言葉のひとつです(^^ゞ。閑日、昼寝とつなげてしまったので、わかりにくくなってしまいましたね。すみません!
(コシキブさん)



 にこにこ忍者さんの五七五 

日曜日、またもお江戸散歩に出掛けました。今回は数寄屋橋から八丁堀を通って永代橋まで、「かわせみ」の舞台を歩いてみました。実はこの道、毎日の通勤路と完全に一致しているのですが、初めて歩いてみると、車からは気づかない風景に出会ったりして思いのほか楽しむことができました。その散歩の間も苦しんだ蒸し風呂のような暑さのこの季節に、秋のお題とは、毬門を敲いたばかりの初心者にはかなりの難題。…と、言い訳をさせて頂いて、次回がんばります!のにこにんでした。
(にこにこ忍者さんの談)

その日、神林東吾が畝源三郎と共に橋場へ出かけたのは、先月の捕物で非業に死んだ久三の新盆のためであった。
「玉菊燈籠の女」
   
灯明に 語りかけるや 新盆会
   

にこにこ忍者様、ようこそ「はいくりんぐ」へ!
初投句の今月は、お話の冒頭と、のどかなラストシーンを詠んで下さいました。灯明に語りかけているのは誰なのか…、いろんな人を思い浮かべることができますね。これからも、どうぞよろしくお願いいたします。



おかしそうに源三郎が出て行ったあと、東吾はいささか憮然として、縁側から大川を眺めていた。
  (略)
赤とんぼが、縁側をかすめて、すいすいと飛んでいる。
「玉菊燈籠の女」
   
大川の 風切って飛べ 赤蜻蛉
   

この部分は私は読み飛ばしてしまいました。絵の方も江戸情緒たっぷりで素敵ですね。
(TERAIさん)
スィーっと気持ち良くとんでいるとんぼがほんとに見えるようです。
(すみれさん)
人物と違うものを詠みながら、その場面がよくわかるようで、発想の豊かさと趣を感じてしまいます。
(bf109さん)
とてもさわやかなお句ですね。
(麦わらぼうしさん)



ご笑覧いただくスケッチは、八丁堀にあったそば屋です。あいにく日曜のため暖簾が出ていなかったので、少々忍法を使いました。

お句と一緒に届いたこのスケッチ、一瞬、長寿庵を思い浮かべてしまいました。せっかくの素敵な一枚、にこにんさんのお許しを頂いてUPさせて頂きました。(誰だ〜、いつもの油断も隙もないが出たと笑ったのは!)
暖簾につられて入ってみたら…いろいろな場面を想像してしまいました〜!
(みちころんろんさん)
水彩スケッチ、色使いも絵筆のタッチも、お江戸の風情を感じさせてくれます。中から長助さんが出てきそうに思えます♪これからも期待しています?
(すみれさん)
す、すばらしい〜!まさしく長寿庵!才能のある方がたくさんいらして、たまらないですね!こでまりさま(^o^)
(麦わらぼうしさん)
にこ忍さんのイラスト素敵ですねぇ。とうとうプロの絵描きさんの作品まで手に入れましたね。さすがこでまりさんです。
(紫陽花さん)
私、にこにんさんは「寺子屋のお師匠さん」だと思ってたんですけど…。
(こでまり)



 朝霧さんの五七五 

「玉菊燈籠の女」悲しいお話ですね。新装版は買ってないのと読み比べていませんので、内容が違っているなんてことありませんよね。おいせさんの身の上からこんな結末になるのも不思議ないかなーー。女心が悲しい方向に出てしまってそんな女心を読みたいと頑張ったのですがダメでした。
 (UP後に)
それにしてもいつもの事ながら皆様の心模様が感じられてうーーんとうなるばかりです。たまこ様のフットワークのよさ。現場検証写真まで入手され、bf109様のだんだら短歌風、ニコニコ忍者様のスケッチ、紫陽花さまのいつもながらの素敵な吉原大門のイラスト。頭がくらくらするほど何度も読ませて頂きました。そして巻羽織句が多いこと。どうしてすらすらいろんな巻羽織が出来てくるのでしょう。感心ばかりしていないで考えねば!!
(朝霧さんの談)

久三の通夜では、悴夫婦を前にして
「すまぬ」
と両手を突いた源三郎でもあった。その痛恨の想いは、今日の源三郎の横顔にもある。
「玉菊燈籠の女」
   
初盆や 供養すれども なお無念
   

朝霧さん、お久しぶりです、お帰りなさい!
この場面の源さんの気持ちは「なお無念」に尽きるでしょうね。
「初盆や〜」「無念!」という言葉から、源さんの気持ちがすごく伝わってきます。
(麦わらぼうしさん)
源さんの無念良くわかります。源さんがあまりに無念そうなので、TVでは久三親分がご存命なのかとも思ったり。
(bf109さん)



   
嬌声と 玉菊燈籠 夏盛り
   

遊郭のいつにない賑わいがみえてくるようで、すてきですね。
(すみれさん)



「深川から長助親分がおみえんなりました」
梅干と煎茶をのせたのを両手に持ったお吉が、声をかけながら案内して来た。
「玉菊燈籠の女」
   
梅干と 熱き煎茶で 暑気払い
   

時々見かけるこの場面ですが、今度やってみようかな〜。



待っても待っても、るいの声は帳場のほうで聞えるだけで、座敷にはやって来ず、やがて、東吾は手枕をして、うつらうつらしはじめた。
「玉菊燈籠の女」
   
うとうとと 失言悔やむ 秋枕
   
わが君に しのび掛けるか 夏蒲団
   

「秋枕」という表現が素敵ですね。
(TERAIさん)
「うとうとと〜」「わが君に〜」東吾さんの、しまった!という気持ちと、そんな東吾さんをさりげなく気遣うるいさんが感じられて、ほっとするお句です。
(麦わらぼうしさん)
朝霧さんの「秋」と「夏」の並んだ二作も「なるほど〜」と納得でした。
(たまこさん)



 のばらさんの五七五 

今月の「玉菊燈籠の女」誰が「玉菊燈籠の女」なんでしょう?やっぱり玉菊、紅葉野、おその、おいせ、みんななんでしょうか。冒頭の吉原の風景、映像で見てみたいです。NHKさん、ドラマにしてください(^-^) 句の方はすいません、推敲したのですが…六句お願いしますm(_ _)m 。
 (UP後に)
何人もの方が「灯」の付く言葉をいろいろ使われてて、それぞれ素敵でした〜。わたしも「灯の涼し」を使ったのですが、初め「灯涼し」と言う季語見つけて、振り仮名が無く、なんて読むのか分からなくて、宗匠に甘えて教えて頂きました(♯^-^♯)「
(のばらさんの談)

深川からやって来て、源三郎について来た長助が線香に火をつけながら、鼻をすすり上げた。
「玉菊燈籠の女」
久三さんが命がけでお上の御用をつとめてくれた。そして、長助さんもいざというときはそうする覚悟でいるだろう、そのことをきっと怖いくらい実感している源さんだと思います。それだけに辛い場面に感じました。
   
「あっしも」の心の声聞く巻羽織
   

コメントの「怖いくらい実感して」を拝見して、源さんの思いの深さを改めて感じました。そしてその心に届くのは「あっしも」の声、私たちの心にも響くようです。
「心の声」という観点が素晴らしい巻羽織句ですね。
(TERAIさん)



仲の町の茶屋には、俗にいう「仲の町張り」と呼ばれる一流の華魁が、新造や禿をひき連れて縁台に腰をかけ、優雅な手つきで煙草を吸っている。それを又、見立てようという者がひしめいていて、なんとも華やかで騒々しい世界であった。
「玉菊燈籠の女」
燈籠と見世の明かりの向こう、昔の江戸のことですから通りから外れれば真っ暗闇、通りの先のほうも真っ暗闇だったと思います。光と闇の夜、普段は入ることのない吉原に見物に来た女子供、いつもとは違う吉原を行く男。今の世にはない光景を、ぼんやりと空想しました。
   
とおりゃんせ短夜の華揺るる路
   
かりそめの恋散りばめて灯の涼し
   

この時代なので、光と闇は私も少し意識して詠んでみました。(私は影にしたけど)
「とおりゃんせ」「かりそめの」毎度ながら、のばら様のすてきな言い廻し、情景や雰囲気の描写が巧みですばらしいです。絵を描かれる方は他の方もですが、感性がやはり違うなぁーー遊郭の場面、すごい競作になって、まさに夏祭り状態でしたね♪色々な五七五がゆらゆらしていて楽しみです♪
(すみれさん)



今日は町廻りではないから、越後縮の帷子に絽の羽織という、いささか野暮ったい恰好で、源三郎は苦笑している。
「玉菊燈籠の女」
   
巻羽織着ても脱いでも野暮が付き
   

誰が「玉菊燈籠の女」なのか?な〜るほど、言われてみれば…そんな深い意味があったのですね!そんな事を気にもしないで読んでいる私、またまた読みの浅さを実感…
「巻羽織〜」まさしく源さん!というお句ですね。
(麦わらぼうしさん)
うまい!。これが源さんですね。こういう男のよさはなかなかわからないだろうな〜。かっこ悪いかっこ良さ。
(bf109さん)



ずばりかかれてない場面、でもいろいろ想像しちゃうのよ〜。句は控えめにしました♪
   
時盗みくちづけの数恋告げる
   




倉から逃げ出そうとした女は、源三郎がひきすえた。
若く、美しいが、目も眉も釣り上った女の顔が灯影に浮んだ。
「おいせ……」
「玉菊燈籠の女」
おいせは自分の居場所を探し損ねたのか。姉からの不当な扱い、長年の不遇に狂ったのか。多少美人でもね〜(--;)。 他に道もあっただろうに、自分で自分を憐れに思い込み、そのくせ欲は人一倍の挙句の凶行、な印象も。家の中という狭い空間で行き詰った感じがしました。
   
熱帯夜水槽の中の阿鼻叫喚
   

そうか〜おいせは水槽の中で狂ってしまった魚なのか〜うまい表現ですね。
(麦わらぼうしさん)



 浅黄裏さんの五七五 

このお話は実はあまり印象深くはありませんでした。題名からすぐに玉菊燈籠の由来などを思い出したのですが、さて肝心の事件そのものが思い出せず。ところが今回改めて読んでみて思いました。これは真夏の怪談ですね。もののけなんかより生きてる人間のほうがよっぽど怖いという怪談です。
(浅黄裏さんの談)

ところが、お上のお調べが進んで、どうも平八に疑いがかかっているのに気がついたおいせは、悪事露見を怖れて、金をもらって高飛びをしようとした吉五郎を、倉へ招いて殺害しようとした。
「その犯人も、多分、平八になると思ったのだろう」
おそのが死に、平八がお仕置になれば、唐木屋はおいせの思うままになる。
「玉菊燈籠の女」
おそのはしごきに麻紐つけて、吉五郎は細帯に麻紐つけて…。おそのと吉五郎の二人を手にかけたおいせでしたが、いずれ平八にも怪しまれたら平八もその手にかけたかもしれない、そのうち奉公人の誰かに気付かれたと知ったらその奉公人をも手にかけて…と思いました。そうしてだんだんと人の数も減ったお店の奥でひとりじいっと座り込んでるおいせ。手には麻紐。若くて器量よしと言われたおいせだけになんとも凄惨な感じがします。
   
麻紐で縊るまぼろし夏果てる
   

お浅ちゃん、コメント、怖すぎ〜〜。若いがゆえに、何のためらいもなくしてのけたんでしょうね〜(ぶるぶる)
「まぼろし夏果てる」という表現素晴らしいです。麻紐は漆芸では大切な材料なんです(麻紐をずっと巻いていく技法は縄胎(じょうたい)というそうです。実際にやったことはありませんが…)。それを悪事に利用するなんてとんでもないですね。
(TERAIさん)
夏の怪談話の雰囲気で、おいせの狂気が見事に詠み込まれていますね。私はおいせのした事は許せないけど、あまり責める気がでませんでした。つらい境遇を上手に抜けられずに堕ちてしまった可哀そうな女だなぁ…と、こう思ったけど、それを俳句には作れなかったです(泣き)
(すみれさん)
(生きている人間のほうがよっぽど怖い)というコメントに納得!です。「麻紐で〜」こでまりさまに同じく、怖すぎ〜。浅黄裏さまのコメントを読んで、「春色大川端」を連想しました。主人を殺して、そして次々と家の者を殺していく…「人を殺すと胸の中が、すっとする」とか言ってましたよね。殺人を重ねていくと、そういう心理になるのでしょうか…恐ろしい…
(麦わらぼうしさん)



「親分、こっちですよ」
女の手が吉五郎の手を取った。一段一段、階段を上って行く。上り切ったところで、吉五郎が女に抱きついた。女は逃げもせず、のしかかってくる男に自分をまかせながら、男の首に手を廻した。
「玉菊燈籠の女」
「まったく久三親分ともあろうお人がどうしたんでございましょうねぇ」とお吉さんなら言うかもしれません。吉五郎のような若い衆をどうして手元に置いておいたのか不思議です。植木屋だという父親に腰の座らぬ息子をなんとか一人前にしてくれと頼まれでもしたものでしょうか。久三親分が亡くなって、少しタガがゆるんだ吉五郎においせが目を付けたのかもしれませんね。
   
夏虫や二匹めとなる倉の中
   

カマキリのメスみたいですね。夏虫と表現されたのがさらに怖いですね〜〜。
(bf109さん)



内にはお吉さん、外には長助親分。今回はるいさんへの忠義の者が二人もいて、東吾さんもやり込められていましたね。枕にした手がしびれる頃にはちゃんとるいさんが夏掛けを持って来てくれたのですし、その後はちゃんとるいさんの膝で寝なおすことも出来ただろうと思います。
   
夕涼や膝に替えての手の枕
   




 千姫さんの五七五 


畝源三郎が訪ねて来たのは午近くで、お吉に声をかけられて帳場へ出て来たるいは、ひどく上気した顔をしている。
「玉菊燈籠の女」
どーしても、長助が逃げ出してから源さんが訪ねて来るまでの間に何があったのだろう…と気になってしまって(笑) 東吾とるいには、焼餅も悋気も媚薬になるんですね〜
   
君燃えて 心と頬に 満ちる愛
   

気になったのは、お千ちゃんだけじゃありませんでしたね。(あはは〜私も)今月も続く「君」シリーズですね。
ここは完全に盲点でした〜。
(TERAIさん)
このての御句は私にはまだまだ…(^_^;)
(みちころんろんさん)
愛しいひとを君と呼ぶ・・奥ゆかしくて素敵ですね。ロマンチックな言葉になるのですね。
(すみれさん)
は〜い!私も気になりましたよ〜おかげで私まで情念系もどき作ってしまいました(^_^;)
(麦わらぼうしさん)
文字と文字の行間を読みなさいと学校で学んだのは、このような読み方のことだったんですね。子供のころは難しくて良くわからなかったです。
(bf109さん)



あの〜、まっ昼間なんですけど…
   
あヽ仲の 良いこと熱い 暑い夏   byかわせみ従業員&於千
   

同感〜!by&麦、もまぜて下さ〜い!
(麦わらぼうしさん)



 はなはなさんの五七五 

「玉菊」もきちんと読もうと思ってソファに転がるとついつい前後の話を読み、一冊まるごと読み通したり、そのまま眠ったり…。しっかり読んで、というよりは全体の印象で行きました〜。でも作り始めたらすんなりできたのでちょっと嬉しい〜。
 (UP後に)
史上最高が重なってすごいなぁ…おまけも見甲斐がありました♪ うふふ、もののけ君たちも相変わらずでホッとしました。にこにんさまのスケッチもさすが〜。感想も早々と皆様送られていてすごいですね。最初こっそり宗匠に提出したふたりだけの「はいくりんぐ」思い返すと万感です〜。また今月もゆっくり拝見してきますね。皆様もお疲れ様でした。
(はななはさんの談)

たぶん冒頭は競作ポイントだからな〜。頑張ってみましたが思うようなのができなくて。いっそ吉原の中で亡き人を偲ぶか、と。ちょうど紋日の今晩は玉菊の弔いでもあるわけですから。
   
玉菊は微笑んで立つ燈籠の翳
   

私は冗談系で詠んでしまったけど、さすがはなはなさま、正統派でびしっ!っとキメてくださいました!
(麦わらぼうしさん)
麦さんので驚いたのにもう一つあってもっとびっくり。燈籠の翳にいる玉菊はすごい美人な感じがする。
(紫陽花さん)



「そういう若先生だって、そうそう丁の紋日を御存じとは思いませんがね」
長助も負けてはいないで、
「まさか、お馴染みがあるたあ……」
「あったら、どうする」
「大川端へ御注進でさあ」
「なにを、この野郎」
「玉菊燈籠の女」
なんだかんだ言いながら、この頃の東吾さんが浮気モノなんですよね。七重ちゃんにちょっと気持ちが動いているんだもん。吉原を歩いている時だって悪い気はしないわけでしょう?長助、もっと突っ込めー、とか思いつつ、あのやり取り「あったらどうする」「大川端へご注進でさぁ」は好きです〜♪
   
悋気呼ぶ男心や夏のちょう(丁・蝶)
   

ここは私も詠みたかったけど、はなちゃんの独占ポイントでした。(丁・蝶)が上手い!
私もここのやりとり大好きです!お句もさすが、うまい!
(麦わらぼうしさん)
ここの会話おもしろいですね。最初、何とか詠もうと したんですが思いつきませんでした。こんな会話ができる関係もいいですね。
(bf109さん)



うふふ、情念系にご支援ありがとうございますm(__)m(えへ) 昼間っからおアツいことで。色っぽくってあだっぽくって、このへんのおるいさん、大好き♪悋気も愛しいんでしょうね〜東吾さん。前夜の濃厚なのをあえて外してみました♪
   
閉めきりて崩るる髷や簾戸のうち
   

しっかり情念系、期待どうりです。ありがとうございます。日本髪の髷、るいさんはよく昼間から崩していたようですが、自分で直していたんでしょうかね?器用だなぁ(笑い)
(すみれさん)
や〜っぱり、はなはなさまの情念系はさすが〜!私の情念系もどきとはワケが違います(←あたりまえ!)いいですね〜!
(麦わらぼうしさん)



「東吾さんは、吉五郎が一役買っていると思われますか」
源三郎がいい、東吾が道の辺の尾花の穂を抜いた。
  (略)
「源さんも気がついただろう。女房が死んで、その妹を後妻にするというのは、よくある話だ」
久三の墓のある寺の前で、二人が顔を見合わせた。
「玉菊燈籠の女」
ここは競作ポイントからははずれるだろう、と読んで(でもな〜ご常連は皆様手練の皆様だからなぁ…) 久三への思いをここで詠みました。こう考えると平岩先生はさまざまな仕掛けをちりばめて雰囲気を作り出していらっしゃるんだなぁと改めて感動♪
   
久三の導きや良し寺の前
   

こちらは、狙いどおりに競作から外れたポイントでした!



最後も好きだなぁ。悋気悋気というけれどこんなに好きなのよ〜と女心がいいのです〜。
   
夏掛けを不貞寝の夫にさらり掛け
   

ここは競作ポイントだったようですね。私も同じ箇所を詠みましたが、十人十色ですね。
(TERAIさん)



 紫陽花さんの五七五 

メールも五七五が締め切りまじかということでたくさん届いているのではないかと思います。私もこでまりさんは忙しいだろうと想像しつつもどさくさまぎれに送ちゃいます。まさか最後ではないですよね。
 (UP後に)
読み応えたっぷりの五七五とそれに続く感想を読むのに時間と体力がたくさん必要です(笑)これをまとめるこでまりさんのご苦労はかなりのものでしょう。お疲れ様でした&ありがとうございます。このお話でちょっとした疑問があります。朝顔の種がとれるのが早いなぁと思うのです。今の暦でみると8月の半ばくらいのお話になり、種もとれるのかもしれないけど、家の朝顔はまだ蕾もない状態です。種は9月頃かななんて思っているので、最初は旧暦ということを忘れ「7月半ばでもう種〜」って驚きました。
(紫陽花さんの談)

「申しわけありませんが、お屋敷の方で東吾さんを探して居られる様子なので……」
その東吾は照れくさそうに、帳場から草履をはいた。
「玉菊燈籠の女」
俳句も出来なきゃ、オマケもできない、困ったなといったところなんですが、俳句は強引につくりました。全然五七五になっていません。これでは俳句ではありません。季語もなかった(今ごろ気づく)
源さんが「かわせみ」に東吾さんを訪ねてきたら、るいさんは上気した顔で出てくる し、東吾さんは照れくさそうにあらわれるし。何してたのかな(笑)
   
いいところなのに… 野暮天源さん迎えにくる
   

あはは〜、「いいところなのに」が可笑しいですぅ。
五七五らしくみえますよ。変に作るよりも素直で良い と思います。でも昼間からですか……。
(bf109さん)



吉原には、たった一つの出入口である大門をくぐると、入ったところが待合の辻で、そこから正面の秋葉常燈明までが、いわゆる仲の町であった。
「玉菊燈籠の女」

オマケは最初に吉原の風景が思いついたのですが、「絶対描きたくない」ので他でどこかと探したのですが、あいらの姿がとうとう見つかりませんでした。のばらさんにどこかで見かけなかった聞こうかと思ちゃった(笑)吉原の風景を図書館で探したのですが、出来上がったオマケは「吉原・玉菊燈籠」とはなんだかかけ離れてしまったようです。その割に一生懸命描かないと仕上がらないという厄介なものでした。なぜこいつらにこんなに時間をかける羽目になったのか… 2連休があってよかった。疑問質問反論あることでしょうが、大きな心で見て笑ってやってください。
うわあぁぁ〜力作〜〜!ありがとうございます!「見つけたけど描きたくない」とメールで伺ったので、「いったいどこで見つけたの?」と思っていました。うっ、2連休を潰させてしまったのでしょうか…すみません。でも素晴らしいです!大門に誘われる人の気持ちがわかりますぅ〜。 ご自身書いておられる通り、本当に緻密な絵ですね。カラフルで雰囲気がよく出ています。
(TERAIさん)
素晴らしいです!色鮮やかでこの先の吉原の世界が目に浮かぶようです。
(みちころんろんさん)
力作のイラストで、眼福しております。(^^♪細かな作業、例のトリオ、私は二つまでは何とか見つけたけど、後の一つが見つけられません…吉原遊郭の燈篭に目がくらんでしまっているようです。今しか入れない所だからしっかりと見て歩かねば…
(すみれさん)
す、すばらしい〜! こりゃ〜、東吾さんでなくとも行ってみたくなりますね〜結局トリオくんたちは入れたのかな?
(麦わらぼうしさん)
「この大門のシーン見たいなあ、NHKさんドラマにして〜」なんて思ってましたが、NHKさんより紫陽花サマサマ(^▽^)パッと華やかで、もののけ君たちも〜〜。すっごいうれしいです!!
(のばらさん)



 ぐりさんの五七五 

7月のお題『玉菊燈籠の女』をお願いいたします 全然思うのが出来ません このお話は橋場の久三親分の墓参りから始まりますね、そこを一句と行きたかったのですが出来ませんでした。無念な東吾さんや源さんの思いが伝わってくるところですね
 (UP後に)
とまとドレッシングを作ろうと思ってPCを開いたらUPされていました、我慢できずに先にさっと拝見しました 今月は凄いですね おまけがいっぱい 楽しみです 其れに新人さんもニコ忍様いらっしゃいませ 落ち着いたらゆっくり拝見します
(ぐりさんの談)

   
新盆に 玉菊燈籠 見物す
   




普段は素人女のくる場所ではないが、燈籠見物にかこつけて、亭主の熱くなっている女の顔をみに来たものだろうと、長助は面白そうに首をのばしている。
  (略)
「どこのおかみさんか知らねえが、あんまりみっともない真似をすると、亭主の沽券にかかりまさあね」
「玉菊燈籠の女」
   
身勝手な 亭主の沽券で 女房泣き
   

「奥様側」の気持ちを、ストレートに詠んでくださいましたね。そういえば私の身近では、「亭主の沽券」という言葉は聞かないです。なくなったのかな?
女性の側からの視点にはっとしました。
(TERAIさん)
そう、わたしも主人の平八に一番腹が立ったのです。ぐり様が私の気持ちをちゃんと詠みこんでくださいました。平八が花魁の紅葉野のこと、そんなに好きで通っていたふうじゃないらしいから、なおさらです。
(すみれさん)
そ〜ですよね、結局は男の身勝手で、女たちが不幸になり、犯罪に走ったわけで…すみれさまもおっしゃってますが、実は唐木屋平八が一番悪いヤツかも。
(麦わらぼうしさん)



あっという間に吉五郎の体は宙に浮き、鴨居の下にきりきりとぶら下がった。女は麻紐の先端を階下の長持の引手へしっかり結びつける。
倉の戸が開いたのは、その時で、いくつかの提灯の光があたりを照らし出した。
「玉菊燈籠の女」
   
夏芝居 仕掛け手繰れば 狂い花
   

芝居にたとえて、仕掛けとか、手繰ればとか、言葉ひとつひとつもいいし、全体のまとまりもいいですね。
(麦わらぼうしさん)



「それもこれも、元はといえば焼餅のなせるわざだ。自分よりも若くてきれいな妹へのおそのの焼餅、自分を奉公人のように使って主人面をするおそのへのおいせの焼餅、憎むべきは女の悋気と焼餅だとは思わぬか」
「玉菊燈籠の女」
うっかりと言った一言のため みんなに無視されてしまった東吾さん 憮然とふて寝しているところを想像すると可笑しいですね
   
チョット待て その一言が 早まった
   
三尺寝 東吾にかける 肌布団
   

東吾さんのうっかり言ったひと言を聞き逃さず、みんなを巻き込んで無視しちゃうるいさんも、その後夏布団を掛けに来るるいさんも、どちらも可愛いですね。
「チョット待て〜」おもしろい!。男にはいい標語になると思います。「東吾」さんは時々、口がすべることがありますね。女の人の前では、影でも注意したいと思います。
(bf109さん)
「三尺寝」も面白い季語ですよね。職人さんたちがちょっと休憩で昼寝するのに、日陰が三尺動く間だけ、というのから来ているそうで、いかにも江戸の風情を感じさせる言葉ですね。
(たまこさん)
三尺寝って季語なんですか?はじめての言葉です。辞書引いたけど出ていませんでした。季語辞典や歳時記なら載っているのかな?たまこさんの説明がなければわからない言葉でした。勉強になります。
(紫陽花さん)
キャハハ、「三尺寝」は昼寝の別の言い方だろうと勝手に解釈して、季語だとは思いもしませんでした。
(こでまり)