朝夕に秋の気配が感じられる8月下旬、今月は珍しく五七五を欠席された蛍さんから「宿題」と題したメールを頂戴しました。その中には、この春拙宅で話題になった「もう一つの江戸の子守唄」の姉妹編ともいうべきお話が入っていました。
それでは再び「蛍ワールド」へ、ご一緒にどうぞ。
(平成16年8月)



もう一つの「江戸の子守唄」
源さんは何故話題を変えたのか



(「女がひとり」の中の)東吾さんの言ったことが引っかかってしまい、五七五が上の空になってしまいました。きっといつまでも何かにつけて感じてしまうと思いますので、思い切ってこれを機会にまとめてみました。
(蛍さん)

「もうひとつの江戸の子守唄」を仕立てるには二つの軸がありました。
ひとつは、『るいさんはきっと行かなかったのでは』と思ったことです。
行っても行かなくても結果的には『東吾さんは「かわせみ」のるいさんのところにやってくる』のですから、その展開には納得しています。
もうひとつは、『源さんは何故話題を変えたのだろう』でした。
おぼろげにはわかっていたのですが、こだわりを残したまま、消化不良のようにいつまでも引っかかっていました。肝心な何かが足りない…。
「人間誰しも苦しいものが心にある時は、なにかに夢中になることで、憂さを忘れようとするものです」(江戸の子守唄より)

源さんはこう言ってその話題を打ち切ってしまいました。当初、その言葉は『るいさんが辛さを忘れるためにおふみちゃんに夢中になっている』ことを指しているものと思っていました。
それもひとつなのでしょうが、源さんのるいさんへの配慮、七重さんに対する思いやりなどに思いを巡らしているうちに、何の脈絡もなく突然に思い浮かんでしまいました。
『るいさんのことも言っているのだろうが、その前に源さん自身のことなのではないのだろうか。源さんもかつて、何かに夢中になって憂さを忘れようとしたことがあった』からなのではと思ったのです。
東吾さんは何があってもるいさんとは別れないでしょう。早朝、源さんを訪ねてやって来た七重さんの健気さ、それでも東吾さんを諦めなければならない哀しい胸の内、るいさんの微妙な立場、いろいろなことが混ざり合い、当時の自分の想いと重なって、我知らずにその言葉が口に出てしまったのではと思ったのです。
源さんの想い、それは……。
『源さんはずっと以前、少年の頃るいさんに淡い恋心を感じていたのではないだろうか』でした。
るいさんと源さんは共に同心の父親を持ち、(初期の頃のるいさんは与力の娘となってはいますが)与力の家柄の東吾さん以上に、近い存在ですね。三人は幼馴染、源さんがるいさんに淡い感情を持ったとしても、自然だと思います。
でも、恋心を抱いていたとしても、るいさんが東吾さんしか見えていないのは傍にいる自分がだれよりも良くわかっています。その上、るいさんが想いを寄せている相手は、自分が一番の親友として認めている東吾さんですから、自分の気持ちにブレーキを掛けたのだと思います。
そして、その気持ちを表に出すことさえも封印してしまったのでしょうね。
もしわかってしまったなら三人の大事な関係さえも壊れてしまいます。
源さんは少年の頃には、同心見習いとして出仕していたと思いますから、たとえば、その気持ちを捕り物に身を費やすことで忘れようとしたのかも知れません。
東吾さんは、るいさんが自分に惚れているという自信とか安心もあって、時々邪険なときがあります。源さんはいつも優しいですね。
「るいさんはそんな人ではありません…」や「放っておくと誰かに取られてしまいますよ。」とか「るいさんを好きな男はいっぱいいましたよ。知らなかったのですか…」など源さんの心が表れているように感じました。
東吾さんがいないときには絶対に「かわせみ」に上がらないというのも、そう考えるともっと深い意味を感じました。
人の気持ちは儘ならないものですね。
七重さんの、身が切られるほどに辛い気持ちも、源さんには自分のことのようにわかったのだと思います。なのに、何も感じていないような東吾さんに苛立ちを感じたのではないでしょうか。

るいさんの父上が失脚したとき、東吾さんは遠く長崎に離れていました。
源さんのことですから、傍にいてるいさんのことをきっとそれとなく見守っていたでしょう。「かわせみ」を始める時にも、陰になり日向になって力添えをしてくれたと思います。でも、それは決してやましい気持ちからではなく、淡いとは言え、かつては想いを寄せたるいさんですから、幸せになって欲しいという気持ちからだと思います。
ですが、そのるいさんは東吾さんと、この先結ばれるのかどうかもわからずに、闇の中を手探りしているような不安定な日々を過ごしていますから、自分の心の奥深いところにあるものと重なって、「……苦しいものが心にあるときは、何かに夢中になることで……」と思わず口をついて出てしまったのではないでしょうか。
でも、その心の内を東吾さんに知られては拙いですね。
幸いにして東吾さんは源さんの言葉をそのままに受け取り、その奥にあるものには気がついていないようですから、あわてて話題を変えたのではないのでしょうか。その部分を読めば読むほどに、源さんが心に鍵を掛けた想いが感じられてならなくなりました。
『「人間誰しも苦しいものが心にある時は、なにかに夢中になることで、憂さを忘れようとするものです」(江戸の子守唄より)源三郎は、自分のその言葉に内心驚き、戸惑っていた。』

これは源さんの心の動きを「もうひとつの江戸の子守唄」で表した場面の一部でした。源さんの回想や、それによって悲しいほどによくわかる七重さんの東吾さんへの思慕、それゆえに七重さんに対する思いやりなどを書き綴ってありました。
ですが、迷いました。迷って迷って、この源さんの心の部分は源さんが封印したように、やはり封印することにしました。
源さんの心の奥深い繊細な部分をどのような形であれ、詮索してよいものかどうか、あまりにも突拍子もないために躊躇われました。
「もうひとつの江戸の子守唄」を、こでまりさまにUPしていただいた後に、「本当のもうひとつの江戸の子守唄」と言うことで、お伝えしました。 その後、再三再四公開をお勧めしてくださったのですが、源さんがいくら架空の人物とは言ってもどうにも心が決まりませんでした。
源さんの心の中を、泥の付いた手でかき回し、汚してしまうように感じたからです。
それを敢えてこのように表すことに決めたのには、こでまりさまが八月のお題に「女がひとり」を取り上げて下さったからなのです。
これはもう、こでまりさまの『策略だ〜』(笑)いえ『後押し』なのだと感じ、そして、その源さんの心の部分をもしかして平岩先生も……と思い、そう感じた部分をお伝えしました。
本音を言えば、いつまでも引きずって拘っていることに疲れた…と言うことなのですが…。
八月の五七五のお題、「女がひとり」にあったその部分は…。

「女には、わかるんですよ。おかつさんの気持ちが……。」
「それじゃきくが、もし、るいは源さんのような男が、るいに惚れたといってかきくどいたら、いうことを聞いてやるのか」
「そんな馬鹿なこと、あたしがすると思っているのですか。畝様だってそんなことなさるわけがありません。」

るいさんと東吾さんは、ずっと以前のことではあっても、源さんがそう思っていたとは針の先ほどにも感じていないでしょうね。
源さんにしても、口に出してしまっては二人を苦しめるだけですから絶対に悟られないようにするはずです。口にしてしまえば心が軽くなることもあります。自分の心を楽にすることよりも、大事な二人のためにあえて隠し通す源さんに、海のように大きな心を感じました。
それなのに……。

東吾さんもよりによってなんて馬鹿なことを言い出したものでしょうね。 鈍感なのかちょっとずれた感の良さなのか、東吾さんの一面でもありますが、あるいは、意識の外で感じていたのかも知れないです。
それが、「女がひとり」での意味深な言葉となってるいさんを困らせた……。
そう思うと、誰よりも源さんをかっている東吾さんですから、ますますそう思わずにはいられませんでした。

女性は、好きな男性がいると他の男の人の気持ちには無頓着ですから、るいさんは源さんの気持ちにはまったく気がついていないと思います。
『源さんはそんなことは絶対に言わない』とるいさんは言っています。
確かに、るいさんが好いている相手が東吾さんだからこそ、絶対に言わないでしょうね。何も気がついていないるいさんが、『言わない』と言い切るところにも、不思議なものを感じてしまいました。
るいさんも持っている『女』としての部分と『絶対に言わない』と源さんに感じている部分が、るいさんの言う『それとこれとは違う』となったのだと思いました。
お神酒徳利のような東吾さんと源さんの関係も、口には出さずにお互いを思いやる深い心に支えられていると思いました。


蛍さんから初めて「実は『もう一つの江戸の子守唄』には、元になった本当に書きたかったお話があったんです」との告白(?)を伺ってから、ふた月以上が経ちました。
あの「もう一つの〜」以外のお話?それは源さんが遠い過去にるいさんに想いを寄せていたというもので、かなり衝撃的な内容のはずながら、なぜか妙に納得してしまうお話でした。
当初、自称&他称「油断も隙もないこでまり」としては、当然のようにUPをお勧めしたのですが、源さんファンの皆さんに不快な思いをさせるかもしれないと心配する蛍さんのお気持ちはなかなか口説けず、いえいえ、傾かず、こればかりはご本人のお気持を無視するわけにはいかないので、残念に思いながらもあきらめていたのです。
ところが、思いがけなく「女がひとり」の東吾さんの言葉がきっかけとなり、しかも、蛍さんの思いを知っているかのような「たまこさん」の今月の五七五もあり、ついに蛍さんの心が動いたというわけです。
本来これはたまこさんのところの「こころ模様」にUPすべきかとも迷いましたが、「たまこさまが感じられた場面が私の気持ちにケリをつけたと言うのも何かの縁なのかと思います。」という蛍さんのお気持ちもあって、こちらでUPさせていただきました。

それにしても皆様、蛍さんからは「源さんはかつてるいさんが好きだったのでは…」、たまこさんからは「東吾さんも本当は源さんをライバル視しているのかも」とのお句が寄せられた時の、私の味わった不思議さを想像してみてください。
はああ〜これで、秘密がひとつなくなった。。。(うひひ)
(ここの管理人)
実は昼頃、蛍さんからもすごく丁寧なメールを頂きまして…、蛍さんは「源さんファンには不快では?」「とっぴな思いつきでは?」と心配してらっしゃるようですが、今まで話題にならなかったのが不思議なくらいの、堂々たる仮説だと思います。たぶん源さんファンの半分は賛同すると思いますし、賛同しなくても、気分を害するなんてとんでもない事です。
実は私は、この仮説は取らない立場なんですが(詳しくはまた、皆さんがお読みになってから後ほど)でもとても納得ですし、興味深いです。
それにしても「これでようやくヒミツが一つ減った」って、こでまり師匠はまだいろいろ抱え込んでいるんだろうか…?
(たまこさん)
「女がひとり」の東吾さんのひとことには、私もエッ、と思って巻羽織句を一句作ってしまったのですが…源さんがるいさんを好いていたかどうかについては、そうであるといえばそういう気もするし、いやいやそんな根拠はないといえばそれも正しいような…封印していたといえばそれまでですが。
すいません元祖「かわせみ」の山口源さんからは想像もつかないのですが、何といっても私はまだ原作を十分読んでいませんし…。あとでもう一度熟読させていただきます。
蛍さん、大作をお疲れさまでした。とても興味深いです。
(TERAIさん)
私も思っていました、あんまり書くとまだ読んでいない方々にネタばれしてしまうのですが、あえて言うとしたら賛同派、あとはみなさまの意見にぶらさがろ〜っと。
(花みずきさん)
私はぜんぜん思っていませんでした、私は単純なもんで、でもそうかもしれないと思いました。源さんは本当に朴訥でいい人ですね。
あるとすればやはり少年の頃の淡い思いだと思います、だからるいさんも気づかなかったのではないでしょうか。たまこ様がおしゃるように事件がシリアスなうえに東吾サンたちもシリアスでは読み手はちょっとかなわない気がしてしまうのですが、どうでしょうか?
でもひとつの話にこんなに議論奮闘するなんてすばらしいと思います、いろいろな意見が聞けて嬉しいです。やはり「かわせみ」を愛してみえる皆さんならではですよね、周りの人にいっても分かってもらえないしいえませんもの。
(ぐりさん)
拝見いたしました♪なぜか、というか当然、というか…そうですよね、ああいうセリフはそうでもなければ出てこないかもしれませんね。ことん、と音を立ててパズルの1ピースがはまった感じです。今までとは違った絵柄が見えてきたみたいです。蛍さま、ステキな仮説をありがとうございました。
邪推ではない、と思いますよ。幼馴染だったんだし、そういう思いを抱いていても決して口には出さないのは源さんの性格としては当然だと思いました。
こういう「遊び」は「かわせみバミューダトライアングル」ならではの高度な楽しみ方ですよね。こういう世界の広がり方が可能、というのも「かわせみ」の魅力なんですね♪
こでまりさまも永の「お口チャーック」とアップ作業お疲れ様でした。こんなステキな仮説、黙っていらっしゃるのもつらくて楽しい、ワクワクなヒミツでしたね〜。
(はなはなさん)
やっぱり、だいたい半々に分かれるんでは?という私の予測は当たりかな? (あ、もちろん皆さんわかっていらっしゃると思いますが、「否定」サイドであっても、そういう仮説を立てるということを否定するのではないですよ!!はなはなさんがおっしゃってるように、こういう事まで話し合えるということがすごくエキサイティングなんですよね)。
それで、私自身も、昨夜書いたように、この仮説はとらない立場なんですが、それは根拠があるというよりはまぁ「好み」の問題だと思います。
東吾・るい・源三郎の「トライアングル」は、非常に興味をそそられるトライアングルであることは確かですね。(これも、源さんファイルにいつかまとめなきゃいけないんですが…)ただ、物語の当初では東吾を中心として、るいさんと七重さんのトライアングルがテーマになっていましたから、これにまた、るいさんを巡って2人の男が…になっちゃうと、あまりにもヘビー、というのが、たぶん作者がそういう方向を取らなかった原因ではと思います。私も、趣味的にヘビーなのはあんまり好きじゃないというか、かわせみの周囲の事件は、相当に深刻・陰惨なのもあるので、かわせみ自体の物語というのは、基本的にコメディであってほしいというのがあります。ですので、東吾さんが密かに「ライバル視」しているのは事実なんですが(といっても、潜在的な意識で、自分では気づいていないと思いますが…)、実際にそういう事実があって「封印」されているということになるとシリアス、全くそういうことはなくて源さんはクシャミしてるだけ、となればコメディで、個人的には後者のほうが好み、というわけです。
もう一つは、蛍さん仮説になると、もう源さんが主役になっちゃって(だからこそ、源さんファンの半分は支持するだろうと思ったのですが)、俳優も源さんのほうばっかりやりたがるだろうし、あまりにも東吾さんが影が薄くなっちゃうかなという懸念が。これも好みですが、私は「脇役としての源さん」がやっぱり好みなんですよね〜。
「東吾の留守中は部屋にあがらない」これは確かに、蛍さん仮説の大きな根拠ですが、私はこの理由は(アサミミツヒコと同じく)「女性(とくに女っぽい美人)と二人きりになること恐怖症」のせいだと思っています。源さんが二人きりになっても恐怖を感じなかったのが紫香尼とお千絵さん、ふたりともいわゆる「女ぽい美人」ではなく男性的な部分をどこかに持っているタイプ(花見堂のお栄さんは女ぽいタイプですが、お役目だったのでしょうがなくガマンしてたみたいですね)
実は、私は源さんに関してこの仮説はとらないのですが、もっとずっとヒンシュクな仮説(というか今後の要望)をちらっと考えているんです(きゃ〜)。たぶん、唯一はなはなさんならわかってもらえるかも〜と思ってますが(あの作家さんのファンということなんで) すいません気を持たせた終わり方で。続きはいずれまた。
(たまこさん)
もともと「パロディ」とか「パスティーシュ」に親近感を持っているので(というかそこからいろいろな興味や創作が発生してくると思っているので)小説だけじゃなくて絵でも何でも何かひとつの作品から別の「展開」を考える、のが大好きなんですよ。
だから蛍さまの「もうひとつの…」シリーズ(?勝手にシリーズにしちゃった。ゴメンなさい。でも期待しています)はとっても好きだし「うねうね横丁」も書いちゃうのですが。こういうふうに掲示板でみなさまとわいわいやるのもある意味そういう「遊び」のひとつだと思うんですね。
たまこさまの「お説」は想像つきますよ〜。それも多大な可能性あり、ですね。江戸時代はそういうのはかなり盛んだったんで…あからさまじゃなくても、行為に及ばなくても(きゃ)あっても全然おかしくないです。いやいや、おかしな意味じゃなくても「同期の桜」とかそういう感覚でしょうか〜(爆)失礼、そういう系統のお話大好きなんで。ある意味「新選組」なんてそういうのが絶対根底になけりゃ成立しない集団ですしね。…ありゃりゃ、このままいくとちょっと「オタク」に入っていきそうなんでこの辺で自粛。
蛍さまの仮説にもたまこさまの仮説にも心情的には惹かれます〜。そういう多面性が「かわせみ」なのよね〜、と嬉しいんです、はなはなは。
(はなはなさん)
蛍さまのお説、拝見しました。すごいですね、ちゃんと根拠(数々の源さんの言葉・行動など)を挙げての説には納得させられるものがありました。私は特に源さんファンというわけではないのですが、別に不快とかは思わないですよ。ひたすら感心して、すごいなあと思うばかりです。こでまり師匠のところの五七五でもそうですが、自分の思いも寄らなかった考え・見方を目にすることが出来るのは「幸せ」というものです。
ただ、個人的にはたまこ様と同じでその立場はとらないかなぁ…・。 理由は至極簡単なものです。それは〜〜〜、
      ☆☆☆るいさんが気づかないはずはない!!☆☆☆
からです。
笑ってやってくださいまし。根拠はなにもないんですが・・。
子供の頃から身近にいた人の気持ちにそこまで鈍いものかなぁと思うんです。思春期の多感な時期から大人になってからの時間のなかでは当然のように気づいたのではないかと思います。どんなに東吾さんひとりを思っていたとしても。源さんがどんなに想いを隠していたとしても。上には絶対にあがらなかったとしても。東吾さんの親友という立場をくずさなかったとしても。
自分に苦しい恋の想いがあるのなら逆に源さんの苦しい想いに気づかぬはずはないという考えです。一瞬でも気づいたことは確かにあったと思うからです。そうなったら東吾・るい・源さんというかわせみにおける三人の形は成り立たないわけで…。
ひとつだけ可能性があるとしたら、源さんの想いを知って、るいさん自身がそのことを「封印」していた場合です。自分と東吾さんの関係よりも東吾さんと源さんの友情を壊さぬようにと考えてです。苦しいでしょうね。自分の想いを出せない苦しさよりも人の想いに気がついていないふりをする苦しさ。源さんにも東吾さんにも知られてはならない苦しさ。るいさんの隠しても零れ落ちる色っぽさというのは、そういう長い日々の中で醸成されたものかもしれないと思ったりしたのですが…。
(浅黄裏さん)
昨日夜中に考え込んでしまいました。やっぱり私はたまこさん同様、幼馴染としての友情はあっても、源さんには微塵もそういう気持はなかったと思います。
子供の頃から東吾さんとるいさんは相思相愛、源さんはそんな2人を常に暖かく見守って来た。もしそんな気持が少しでもあったとしたら、いくら鈍感な東吾さんでも自然と気づいたように思います。それほど人の気持のわからない人ではないと思うんです。
源さんの気性からすると自分の気持を押し殺し、心の奥深く秘めて、なんて器用な真似の出来る柄じゃない。もっと気持のまっすぐな男性だと思うので、東吾さんのるいさんに対する気持も、るいさんの東吾さんを想う気持もよ〜くわかって、理解してきた一人だったのでは。
それに源さんの好みはちょっと上背があって勝ち気そうな女性。まさにお千絵さんはそうなんですが、とするとるいさんはちょっと違うかなぁって感じがします。でもこの女性の好み源太郎ちゃんにしっかり受け継がれているようですね(笑)
源さんが東吾さんがいない時に決して奥へ通らないのは、単に女性に対するけじめではないでしょうか。東吾さんだって、源さんのいない時は奥へ通っていないですよね。
そんなことを気にしないのは宗太郎さんだけ?
以上、私の勝手な源さん評でした。
(あっちの管理人さん)
蛍さまのお話、読みました〜。すでにみなさまからいろんな意見が出てますね。私は賛同派です〜漠然とですが、私も思った事あります。
今回、改めて考えてみたのですが、蛍さまもおっしゃっているように、それは淡い恋心だったと思います。その気持ちがピークだったのが、東吾さん、源さん、五井兵馬と、岡田道場で同門だった頃…「宵節句」で源さんが東吾さんに、五井がるいさんを好きだったのを知らなかったのか?自分は気づいていた、と言いますが、自分も好きだったからこそ、五井の気持ちに気づいたのでは?…な〜んて、いろいろ考えてしまいました。
ついでに「人間誰しも〜」のセリフを言った頃は、すでに、お千絵さんが意識の中にあったのでは?(お話には登場していませんが、畝家と江原屋さんは、すでに、つきあいがあったはず…)
否定派のみなさまの意見にも納得しちゃいます。はなはなさまのおっしゃるように、そういう多面性というか、いろんなお話うかがえるのが楽しいです♪
(麦わらぼうしさん)
「はいくりんぐ」もそうですが、一つのお話を読んで私はこう感じたっていうことを、時に熱く語りたくなることってありますよね。(私も覚えありです)それは「かわせみ」を知らない人にはたとえ家族や友人であっても語れないことで、ファン同士でもある程度気心が知れていないと、言い出すことはできませんよね。今回の蛍さんの一説に、みんなが夜中から朝から「共感〜」「否定の立場〜」と言い合える関係自体が代えがたいものに感じられます。(管理人さんなんて、昨夜の書き込みの時間を見て、ビックリしましたよ!)
私はどちらかというと「あってもいい」と思っています。ただそれは蛍さんもお書きのように少年の日の淡い想いで、私としてはヘビーな感じになる前に源さんの中で消化できる程度の想いではなかったかと思っています。そうでないと、現在の三人の関係はやはり成り立ちにくいですよね。大人になるまで引きずったり、東吾さんとの間がギクシャクするほどではないけれど、かつて好きだった分るいさんの立場にたって物事を考えられるような。その点東吾さんは鈍感ですよね。「宵節句」の兵馬がるいさんを好きだったことは、源さんを含めてその当時まわりにいた人は皆気づいていたのに、東吾さんだけがわかっていなかった。そんな東吾さんに、ちょっと苛々したことはあるかもしれませんね。ともかく、朴訥に見えて陰影を少し含んでいるような源さんが、私のイメージかもしれません。
ところで、たまこさんとはなはなさんにしかわからない「仮説」は何でしょう。ううぅ〜気になるなぁ。
(麦わらぼうしさんと同時位に送信した こでまり)
こんにちは。話題の話題(笑)、拝読いたしました。
私はどっちかなぁ…深く読み込んでないからなんとも…。すこし前のドリカム状態なわけですが、ドリカム自体、メンバー減って、他人と結婚してしまったんで、参考にもならないし(爆)。
私があえて疑問というか、これはもう平安からのパターンだなぁ、と思うのは、女が1人ぼっちになってしまっても、女主人公の貞操は守られるということです。たとえば光る君は都落ちして須磨・明石に行ってる間、二条院の家には紫上と忠実な乳母少納言など、多くが女性であるというのに、家が襲われることもなく、仕える女たちも、誰も手引きしないんですよね…そこが女三宮との違いなんですが…。光る君が明石とええ仲になってる間に、あんたも誰かと楽しみぃな!と若い頃は思っていました(笑)。
おるい様も、父親が亡くなったとき、親戚筋からいろいろあったようですが、結局おるいさまの貞操は守られる、というパターンなので、「ああ、ここにも源氏の亡霊が〜!」となんとなくがっくり(でも今となってはホっ)した覚えがあります。
(ゆいさん)
皆様のご意見それぞれに深い…。かわせみをより深く読んでいらっしゃってすごいですね。
私はさらりと読みたいほうなので(というか、想像力がないのです。トホホ…)あまり深くは探求せず、いつも飄々とした「源さん」そのままがいいなぁ〜。
色恋に疎く、親友の恋の成就を心底願う無骨者の源三郎さんが私のイメージです。
(moeさん)
ほんとうにこういう形で「かわせみ」のお話で盛りあがれることってファン同士ならではですね。なんだかうれしいです♪基本的にわたしも「もしかして…」というお話が好きなんだと思います。
わたしも昨日からボンヤリ「思春期の源さん像」について空想してしまいました(^-^;)
わたしは源さん&るいさん&東吾さんのトライアングルは今まで考えた事もなかったんですが、すんごくビックリしつつあり得るかも。。。あってもいいかも、と思い、あり得たとしても、すでにこでまりさまたちがお書きのように、本当に子どもの頃の「あわい想い」かなと思います〜。思春期の頃には自然消滅(?)してたというか思春期頃にもおくてで女の子に恋したりすることのない男の子もいますよね、源さんてそういうタイプだったんじゃないかなって思えて。なので少年の日、るいさんに淡い思いを持ったとしても葛藤するほどではなかったんじゃないかなあと。
(で、忘れちゃうわけじゃなく「子どもの頃そういう気持ちもありましたな」とフト思い出して自分で「かわいい頃もありましたな」って照れたりしている、ヤッパリ少しオトボケ源さん、そういう方が好みなのかも〜。)
少年、青年期に恋で葛藤するんじゃなく、東吾さんとるいさんのそばで見守り、応援しつつも、恋する二人を「ふむふむ(^m^)」と観察(言い方はわるいんですけど)している、宵節句のお話もなんですけど、「常に周囲のひとも見守りつつ、ちゃっかり人間観察している源さん」もありかなと空想してしまいました。長々語ってしまいました。すいません〜。 昔の名作をもとに、後世の人が続編を書いたり、大幅に脚色して映画化したりってありますよね。そういう広がりを持たせる事が出来るのって登場人物や舞台にパワーや魅力、深みのある原作であるからこそだとおもうし「かわせみ」もそういう深みがあるお話だなあと改めて思います〜。
たまこさまとはなはなさまの「もしかして話」も、すんごい気になります〜。
(のばらさん)
皆様、有難う御座います。何はともかく、安心しました〜。
東吾さんの時には、東吾さん自身に申し訳ないって思わなかったのですが、今回は、源さんに失礼なのでは(架空の源さんにおかしいのですが)と言う思いが強く、それもUPを躊躇していた理由です。
納得して欲しいとか共感して欲しいとかは全然思っていないです。あっ、もちろん共感して下さったのは凄く嬉しいです。自分ひりとではなかった〜って。
あっちの管理人さまがおっしゃっていますが、思いついてから私自身が言葉の裏を考えてしまうようになって、呪縛にあったようにいつも頭の隅にこびりついていて、開放するにはもうこうするしかなかったです。
今まで源さんのことをそれほど深く読んでいたことがなくて、(済みません)でも思いついたお陰で、源さんの存在を改めて確認しました。
私ものばらさんがおっしゃるように、引きずってはいないと思います。思い出として心に残っているという感じかな〜。
ゆいさま それいいですね〜。紫の上は自分ばかり貞操を守らなくてもね〜、当時はふしだらとかの観念は今ほどはなかったらしいですし。女三の宮の時は、柏木さんエライ!って思ってしまいましたよ〜。(^^ゞ そりゃ〜東吾さん意外の男性には関心もなかったのでしょうが、るいさんの心の隙間に入ってくるような男性はいなかったのかな〜。
るいさんは気がつきますか…。私はぼんやりだったから気がつかなかったのかな〜。(^^ゞ
はなはなさま、邪推ではないって言っていただいて気持ちが軽くなりました。
それにしても、たまこさまやはなはなさまの、もっと凄い仮説って気になります〜。
(蛍さん)
さすが〜はなはな様すぐお察しのご様子。なんか皆さんにこんなに期待されちゃうと言いにくいんですが、源さんって女性にはその良さがなかなかわからない(と、作者は書かれていますが、何の何の、こちらの賑わいぶりを見る限りその心配はないようですが…)、基本的に「男が惚れる男」ですよね。
長助も仙五郎も仕事の域を越えて「畝の旦那のためなら」という所がありますし。まぁ、長助たちのようなとっつぁん連中に惚れられてるぶんにはともかく、相手がヒラメ顔の天才少年剣士だったりする場合は、そこはそれ、なんとなく「禁断の情念系」が…(すぐに新選組を連想されたはなはなさん、さすがというもの)。いえ、実際に誰を相手にとか、そういう事を想像している訳ではないのですが、少年時代の源三郎は両親も早世し、およね婆様の愛情はあったといえ、兄弟姉妹もなく寂しい環境で育っていたわけですよね。そういう中で今いち女性には奥手の源三郎が、剣や学問の先輩として慕っていた兄のような存在があったのでは?と思ったりするわけです。いわば現在の源太郎が東吾に対して持っているような気持ちが、源太郎ほど家庭環境に恵まれていなかった場合、より凝縮されるのでは?と… 
まぁ相手が全然特定されてないので、思いつきが突飛なわりに全然インパクトないんですけど。
あと「女難剣難」の裏バージョンみたいな形で源さんが若女形にストーカーされるみたいなドタバタコメディがあっても面白いな〜とか思うんです(@_@)
(たまこさん)
たまこさまの「もしかして話」。。。実はすんごい妄想が先ばしちゃって「尼さん」→「女女してない女の人が好み」→少年の頃のフトした想い人…実は源さんは東吾さんをにくからずおもっていたのでは?!というお話?!と思って、ちょっとびびってました〜。ああ良かった(?!)子弟愛というか、架空の人物のお話だったんですか〜(^-^;)ひとりであせってました〜〜。読みが浅かったです。若手女形ドタバタコメディー楽しそう(^-^)
(のばらさん)
こっちもびっくりした〜(でも、そういえば東吾さんが「源さんも早く嫁さんを貰わないと、俺たち怪しい噂がたつかもしれないぜ」みたいなことを言ってる話がありましたよね)もしかして、のばら仮説(!???)を楽しみにしてる方も多かった?
(たまこさん)
え?たまこさま、ちがうの〜??はなはなはしっかりのばら様系妄想を繰り広げていましたよ〜。だって東吾さん・源さん、ちょっと遅れて宗太郎さん、と役者が揃っているし(新選組は近藤・土方・沖田、アルフィーは桜井・坂崎・高見沢…ってちょっと違いましたね)…なんちゃって、「かわせみ」でそんなことしたら「お出入り禁止」になっちゃいますね♪でも、男同士だからわかる男のよさ、ってありますものね。
(はなはなさん)

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このあと「源氏話」「妄想系話」はつきなかったのですが、管理人の権限でここまでとさせていただきます。危ない危ない…
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