梅雨入りの話題が出始めた五月の末、蛍さんから「わかれ橋」の感想メールを頂戴しました。いつも時間をかけて丁寧な感想を送ってくださって、嬉しく思っているんです。
ところが今月はその感想の後に、素敵な物語がついて来ました!皆さんにもぜひ読んでいただきたくて、UPをおねだりした(おどした?)のは、言うまでもありません。
それでは「蛍ワールド」へ、ご一緒にどうぞ。
(平成16年5月)



もう一つの「江戸の子守唄」



実は、一ヶ月遅れなのですが「江戸の子守り唄」には、随分と思うところがありました。
例えば、七重さんは何故るいさんを呼び出したのだろうか。これは、若い頃はわからなかったのですが、自分の年とともにおよそわかったように思います。
もう一つは、源さんが話題を変える場面です。たまこさまの掲示板で皆様に伺ったのですが、どなたもお返事がなくて…。(笑)

一番気になったのは、『るいさんは何故行ってしまったのだろう』と言う事です。それに、るいさんが行くから東吾さんが付け上がるのよ〜とも。(笑) 冗談です〜。
るいさんが「行かなかった」としてどうなったのかな〜と。
それを仕立ててみました。(蛍さん)


るいの耳に、七重の言葉がいつまでも残っていた。
「…お出で下さらねば、七重が東吾様を頂戴致します…。」
重く鉛のような言葉が、るいの胸を塞いでいた。
約束の場所へ行くことは出来なかった。東吾のためにどうあろうとも…。


一度は諦めた人であった。武家を離れたとき、縁なき人と心に言い聞かせた。
だが、その東吾の愛を知り、東吾との愛を育んできた今、るいの心の中は東吾のことで占められていた。
たとえ日陰の身であっても、東吾さえいてくれたらそれで良かった。
東吾の優しさに甘え、暖かな胸に抱きしめられるとき、添われぬ恋とわかってはいても、離したくなかった。いつまでも東吾と一緒にいたかった。
東吾と過ごすその日、その時だけ、他には何もいらなかった。
だが、いつかこのような日が来ることも心のどこかで覚悟もしていた。
どんなにどんなに辛くとも、東吾の妻にはなれないのだ。我が身さえ側に居なければ、東吾は神林家の後継ぎとして兄通之進の期待に応えることが出来る。自分のために東吾の将来を閉ざすことは、るいには出来なかった。
東吾を愛しているから…。
これからの長い孤独な夜に耐えていかなければならなかった。東吾の笑顔、その仕草、耳元で囁く声、東吾の温もり、るいの全身に愛しい人の名残があった。
その名残が今のるいにとって、尚のこと辛かった。
二度と戻らぬ幸せな日々、失ったものがあまりにも大きく、この命と引き換えにしてもいいほどに愛しい東吾との別れが、氷のように冷たくるいの心を凍らせていた。
肌に心地よい大川の川風さえも、るいの胸の中を冷たく暗く吹き抜けて行くようだった。
声を押し殺して泣くるいの背中が辛く辛く震え、哀しみの涙がるいの心を濡らしていた。


一方…。
「『お出で下さらねば東吾様はわたくしが頂戴いたします』とるい様に申し上げました。」
哀しげな声で、東吾を見ずに一息に言う七重であった。
「七重どの…」
思いもかけない七重の言葉に東吾は動揺した。
「るい様…、るい様お出でになっていらっしゃるのでしょう?何処にいらっしゃるのですか?るい様…。」
七重はるいの姿を探した。来ているはずであった。
東吾も七重の前にも憚らず、るいの姿を求めて廻りを見渡した。
東吾の引き結んだ口元。そこには口を開けば胸の中の面影さえも消えてしまうような、つらい蔭を漂わせていた。


だが、闇は音もなく、冷え冷えと二人を包んでいた。るいのその懐かしい声は東吾の耳に返ってはこなかった。
戸惑ったように七重は、
「何故…、何故なのです…。」
と、東吾にではなく自分に問うようにつぶやいた。るいの気持ちが分からなかった。
そんな七重が東吾にはいたわしかった。出来ることなら七重の気持ちに応えてやりたかった。
だが、
「るいは…、そういう女です…。」
るいの心のなかは痛いほど分かっていた東吾であった。
「そういう…。」
その東吾の言葉に何故るいが現れないのか、七重にもわかった。
「東吾さま…、るいさまのところに行って上げて下さいませ。わたくしはるいさまを傷つけてしまいました。」
「済まない、七重どの…。」
「わたくしは、大丈夫で御座います。」
「ごめん…」
七重を残し、東吾は走った。


身を翻して走り去る東吾を、七重は見つめていた。
るいがこの場に現れなかったことが、七重の心を打ちのめした。
姉の香苗から聞かされたるいの存在は、七重にとって考えても見ない相手であった。東吾には愛する人がいる…。
それは、東吾を慕う七重には、辛く苦しすぎる出来事であった。
幼い頃から東吾に嫁ぐ日を夢に見ていた七重である。
それを知っている姉が、七重が東吾を諦めなければ通之進のもとを去ると言う。
姉も七重と同じように通之進の妻になることを夢にみ、全身で通之進に尽くしている。その通之進を諦めると言うのだ。
香苗のその悲痛な決意を聞いたときの衝撃は、七重の心に重く響いた。
姉にそのような思いをさせてはならない…。
ならば、自分が東吾を諦めるのか…。
二つの心の間で揺れる七重は、るいに、るいと言う女性に会いたくなった。
「かわせみ」と言う旅籠の女将と聞いた。
わずかな風に揺れる暖簾、落ち着いた雰囲気の「かわせみ」の前に立ったとき、それまで昂ぶっていた気持ちが、不思議と落ち着いてきた。
東吾の愛する女性と会うことで、自分の気持ちにけじめをつけたかった。
『………東吾さまを頂戴致します…。』
東吾に愛され、東吾を愛しているそのるいに向かっていった言葉は、東吾を諦めなければならない七重の意地でもあった。
自分もどれほど東吾を愛しているのか、わかって欲しかった。
だが、この場にるいは現れなかった。
『るいはそういう女です…。』
東吾の言葉が七重の心を重く重く沈ませていた。
七重の心は、まるで茨の棘が刺さったように痛く深く傷ついていた。
何という愚かなことをしてしまったのだろう。七重は今更ながらに香苗の言葉を思い出していた。
『傷つくのは、東吾さまとるいさま…。』
本当だった。七重の存在を知り、るいは身を引く覚悟をしたのだろう。
そのるいに東吾は心を痛めている。
自分が傷つくよりも辛かった。だが、東吾のその言葉に七重は、東吾とるいが育んで来た絆の深さを感じてもいた。
東吾への愛を諦める時が来たようだった。


東吾は走った。るいのもとへ向かって走った。
七重を責める気持ちは微塵も無かった。ただただ傷ついたるいが、いとおしかった。
己のために七重も傷つけてしまった。東吾は自分を責めていた。
迂闊だった。兄妹のようにして育ち、いつの間にか七重のそれは東吾への愛に変わっていたとは、気がつかなかった。
麻生源右衛門が七重との縁談を進めるのは、兄夫婦に子が無く、神林の血を絶やしてはならないと言う思い…、ただそれだけと思っていた。
気がつかない自分がどうかしていたのだ。
七重を手塩にかけ、愛情をそそぐ源右衛門が、七重の想いを叶えてやりたい…、そう思って進めた縁談であったのだ。
七重の好いていない相手との縁談を、進めるような源右衛門ではなかった。
それに気がつかなかった自分を責めていた。
あの時…。
麻生の家に、泊まってもいない東吾を泊まったと七重が偽りを言った時、俺は…。
『女の小利口なのは好かん』と源三郎に言った。
余計なことをと、出すぎた真似としか思えなかった。
だが、源三郎は七重の東吾に寄せる想いに気がついていたのだろう。七重の想いに気がつき、るいとのことは自重しろと助言をしてくれた。
七重との縁談を進めることは出来なかった。それでも、七重の心に気がついていてやれば、これほどに七重を追い詰めることもなかったろう。
七重がいつまでもひとり身でいるのを知っている、るいであった。おそらくるいも七重の心に気がついていたのではないだろうか。
るいとのことを公にしたいと思った。それは、公にすると同時にるいも傷つけることになる。源三郎は、東吾にそのことを気がつかせたかった。
源三郎の配慮に迂闊にも気がつかなかった自分を、東吾は責めていた。
自分の愚かさのために、七重を傷つけ、かけがえのないるいを傷つけた。
今、るいがどんな想いでいるのかと思う。東吾の胸が錐で刺されたような鋭い痛みを感じていた。
大川端がこれほど遠く感じられたことは無かった。


「かわせみ」は何事もなかったかのように、静かに夜を迎えていた。
いつもと変わらぬ「かわせみ」のたたずまいが其処にあった。


東吾がるいの居間に入って行くと、るいは既に東吾の気配を察したのか立ち上がっていた。
東吾を見て立ちすくむるい。
東吾との繋がれた糸を自分で断ち切ったるいであった。消したくても消せない東吾の面影、その、二度と遭えないと思っていた東吾を其処に見たとき、暗く濡れたるいの瞳が揺れた。
「…………。」
るいは無言のまま東吾を見つめた。何を言えば良いのか、わからなかった。
「るい…。」
聞きなれた東吾の声に、るいの体がわずかに動いた。
「東吾様…、私は…。」
「何も言うな、るい。わかっている…。」
東吾の深く愛情のこもった眼差しに出会い、るいの緊張は春の日差しを浴びたように次第に融けていった。
一歩、ニ歩…。東吾に近づくるい。
東吾はるいの肩をその逞しい胸に抱きしめた。強く強く、そうしなければまるで両の手の間からるいが消えてしまうかのように強く抱きしめた。
るいを失いたくなかった。何よりも大事なるいであった。
るいもまた、温かな東吾の胸に抱きしめられ、自分がどれほど東吾を愛していたのか、東吾と別れては生きて行けない自分を思い知らされていた。
涙が東吾の胸を濡らした。とめどなく濡らしていた。
「るいは幾つになっても泣き虫だな。」
言いながら、東吾はるいの涙に口を寄せ、その唇を重ねていった。
「済まなかった、るい…。だが、るいが来なくても俺がこうしてやって来る。つまらないことを考えるな。」
「東吾さま…。」


これ以上は野暮ですね。 ちょっとは東吾さん、反省してくれたでしょうか。(笑)
これを書いて何なのだ…といわれても困るのですが、自分の疑問が少しは解けたように思います。入れ込みすぎて冷静に書けていないところが恥ずかしいです。皆様からも色々なご意見をいただけるとも思いますから、もっと深く理解出来ると思います。
るいさんはいつも受身ですよね。でも、その受身の中にも凛としたしっかりした物もあると思います。いざとなったら、強いるいさん。だからるいさんがたまらなく好きです。
でも、本当は大勢の方に読んでいただくつもりは全くなかったもので凄〜く恥ずかしいです。
(蛍さん)

頂いてまずは、私などが一番最初に見せていただいてよいのかしらと思いました。それほど、心に染みる「江戸の子守唄」でした。
先月UPしてから、私もいろいろと「江戸の子守唄」については思うところがありました。積極的に考えるということではないのですが、気がつくとるいさんや七重さんを思っている自分に気づいたりしました。私が「江戸の〜」中で一番気になったのは、何故香苗さんは自分が神林を出ると言って七重さんを思いとどまらせようとしたのかということでした。で、結局私としては最後の短歌になったわけですが。
先月読んでみて、七重さんてすごく賢くて、自分をコントロールできる人だと感じました。それでも抑えきれない東吾さんへの思いを、あえて断つために、るいさんを呼び出すという行動に出たのではないかと。それは七重さんにとっては恥ずかしい事、でも、そうしてあえて、東吾さんへこれ以上心が走られない状況に自分を追い込んだのではないかと思い、いっそう切なく感じました。
るいさんが深川行ったことについては、私はあまり疑問に思わず、単純にそのまま受け取っていました。(笑) それにしても、蛍さんの書かれた「江戸の〜」は、七重さん、るいさん、東吾さん、源さんのそれぞれの心の動きが本当に手にとるように感じられ、一気に読んでしまいました。全く違う展開をさせてみながら、ちゃんと原作のセリフが生きるというか、納得できる内容になっていて、 現在のドラマに消化不良気味のご常連にも、きっと喜んでいただけるのではないかと思います。
お話の内容にちなみ、壁紙には「八重桜」を使いました。ありがとうございました。
(ここの管理人)

蛍さんには、いつも五七五に感想を頂いて、言葉が柔らかく、まるで傍にいて勇気づけてくれているようで、いつも、感謝しています。
このもう一つの物語のるいの気持ちには、切なく惹かれました。きっと、私なら行かない方を選んだかなぁ・・・。今までそうやって人生を過ごしてきたけど、東吾のような人に出会えなかったのは、残念・・・でした(です、の間違いかも)。
(千姫さん)

蛍さんのお話読ませていただきました。
るいさんが行かなければ、結局余計に七重さんもるいさんも傷ついてしまうのですね。
特に七重さんが倍以上に。切ないですね。
私だったら…・ 考えた事も無かったのですが、そういう面倒な恋は最初から近づかない? 結構慎重派かも。
(zmzmさん)

ちょっと出かけておりまして帰ってみたら、「はいくりんぐ」にまたまた素敵なワールドが展開されていたんですね!
源さんの「お気持はわかりますが、かわせみのおるいさんのことは、くれぐれも自重なさったほうがいいでしょう。昨夜のことは、折角の七重様の志を無にしないほうが…」という言葉、また東吾さんの「お前が来なくったって、俺はここに来る」という言葉、キーワードだとは感じていたのですが、そこからあのような場面が紡ぎ出されてくる素晴らしさ。
それにひきかえ、こちらで話題を投げてくださっていたのに気づきもしない鈍さ(汗)でも本当に、自分ひとりで読んでいた頃に比べると、かわせみの世界が百倍千倍豊かなものになっています。とっても嬉しいです。

「江戸の子守唄」の源さん、確かに地味ですが重要な役どころを演じていたのですよね。
蛍さんの新作をもう一度読ませていただいて、今まで読み逃していた所をいろいろ考えさせられました。
一番重要なのはやっぱり、夜明けに七重さんが源さんの所にきて「口裏を合わせてくれ」と言ったことですよね。東吾さんはこれを伝聞でしか知らない訳ですから、そのときの七重さんの表情も様子も源さんしか知らない。また、この時まで源さんは、るいさんの事はよく知っていたけれど、七重さんという女性については、この時初めてその人となりを理解したと考えていいでしょうね。
源さんはすごく悩んだと思います。平岩さんも書いていらっしゃった「当時の常識」からは、やっぱりちょっとでも年上で先に社会を見ている親友としては、るいをあきらめて七重さんと結婚するように言うべきだと思ったかもしれません。でも七重さんという人を見て、表面だけの解決では誰もが傷つくばかりだという事もわかったでしょう。また、るいとの事が公になれば、どんなに東吾がかばっても、るいの方が「身分違いの男を惑わす性悪女」と、世間の非難を浴びるという事が源さんはよくわかっていただろうし、自分と同じ身分であり恩ある先輩の娘をそういう立場にしたくない、という思いも強かったと思います。
いろいろ考えて「ともかく事を急いで表面的な決着をつけるのだけはやめよう」というのが、その時の源さんの気持ちだったんでしょうね。
そして、この二人の女性ならば、時間をかければきっと何らかの解決があるだろうと。当時の常識としては、みんないい歳なんだし、できるだけ早く決着をつけるべきで、当人の気持ちを大事に時間をかけて、というのは非常識だったと思うのです。
東吾・るい・七重・源三郎すべてが、現代では失われてしまった江戸の人間の義理人情や抑制を深く身につけていながら、ほんのちょっとだけ、当時の枠からははみ出して現代に通ずる部分も持ち合わせている…ここの所の微妙な呼吸が何ともいえないのですよね〜。それがこれだけの人気の続いている秘密なんでしょうね。
小式部さんがご本家で「宗太郎さんがそこまで来てますよ」と七重さん親子に声をかけてあげたいって書いていらっしゃいましたが、私も全く同じ気持ちです。 わ〜すっかり長くなってしまい失礼しました。
(たまこさん)

早速拝見してきました〜。すごいです〜蛍さま、大納得、まさにもう一つの「江戸の子守り唄」ですね。原作のセリフも解けこんで3人もすごくそのままで、蛍さまこそ名脚色家です〜〜♪楽しく切なく読みました。
わたしはどうして源さんがあそこで話をかえたのか、とかるいさん七重さんの行動もあんまり疑問に思わずにいたのですが、皆さまの五七五やコメント、感想を読んでますますひたった「江戸の子守り唄」でした。
七重さんは「いらっしゃらなければ東吾さんは頂きます」というセリフを「わたくしはあきらめます。」という悲痛な決意が出来たからこそ言ったんでしょうね。本当に明るくてかわいいだけじゃ無くしっかりした自制心のある人なんですよね。。。
なるほど、おるいさんが行かない、というのも選択肢の一つであったのですね。そう気が付けば、選択肢がいっぱいあった登場人物達の「今」を思い、なおさら感慨深いものがあります。
蛍さまありがとうございます。もう一度堪能して来ます♪
(のばらさん)

今日は、真夏のような陽射しの下で息子の運動会でした。
屋外にいるだけでヘトヘトに疲れてしまい、気分転換のつもりでPCを開いたのですが…こんな興味深い「たら・れば・ワールド」がUPされていたんですね!イッキに読んでしまいましたよ。
この時期のこの三人の関係は切ないものがありますね。私はこういうパターンのお話では七重さんの立場の人に感情移入しちゃうんですよー。(訳はナイショ)
七重さん、実の姉である香苗さんの協力も得られないで、辛いですね。るいさんは恋敵としては超・強敵ですしね。分かってはいても思いを断ち切れない、そんな追い詰められた心境からなんとか強引でもケリをつけたかったのかな。
昨日のドラマ、だいたいは皆さんと同じ感想なんですが、最後に東吾さんが去った屋敷の中で、七重さんと麻生源右エ門さんが寂しそうに語らう場面だけはホロッとしました。宗太郎さんがもうそこまで来てますよ、って教えてあげたかったです。
(小式部さん)

考えてみると、「江戸の子守唄」で七重さんが始めて登場したのでしたね。最初から枷のはめられた役割として…
以前「読本」で平岩先生が「七重さんが憎まれ役になって気の毒なことになってしまった。本当はいいお嬢さんなのに」これは宗太郎さんがすべての問題を解決してくれる前のインタビュー記事だったと思います。
平岩先生が宗太郎さんを七重さんのお相手に思いつかれたのはいつごろだったのでしょうか…「美男の医者」で登場した当時は、そこまで重要なキャラクターとしては想定されていなかったような気がします。(その後も「大川の河童」まではあまり登場していない感じですし・・)

実を言うと、おるいさん、七重さん、源さんの「江戸の子守唄」でああいう行動をとった理由というのが私にはよくわからないんです。そこまでの葛藤を実感として理解できないというか…なんか東吾さんの気持ちがすわっていないんじゃ?という所だけ感じてしまってて…
もっとも当時の武家の家制度での部屋住みという立場では責任のとりようがない、東吾さんのスタンスをもっと私が理解するべきなのかもしれないですが…
家を飛び出して兄弟と縁を切るまでの思い切りをつける、おるいさんのためにそこまで非情になりきれない、ある種の優しさなのでしょうか?源さんが東吾さんの問いに答えず話を変えたというのも…助言してどうこうできるわけではない、という源さんなりのけじめなのでしょうか?二人の女性への配慮?
(麻生花世さん)

平岩先生の原作をもう一度読んでから、蛍さんの「もう一つの江戸の子守歌」読ませていただきました。
先ほど流し読みにした自分が恥ずかしくなりました。
原作にも、もちろんテレビにもない、各人の心の動きが現れていました。
正直いいますと、私の人生経験ではすべてわかりかねる部分もあったのですが、いかにいままで消化不良のまま読み続けていたかと思いました。蛍さん本当にご苦労様でした。
(TERAIさん)

お江戸から帰ってみれば、と〜っても素敵なもう一つの「江戸の子守唄」が待っていました。ほんとに一気に読んでしまいました。蛍さん、すごいです!
今までるいさんが何故あそこに行ったのか、こでまりさんと同じようにあまり深く考えたことはなかったのですが、確かにるいさんならどんなに辛くとも行かなかったかも知れない、とそう思えました。
いつかその日が来たら潔く身を引こうと思っていた頃から、東吾との歳月がその決心を鈍らせ、離ればなれになることなど出来ないと思ってはみても、二人が置かれた状況は何も変らなかった。七重さんの気持が分かるだけに余計に辛かったと思います。
もし東吾さんがその場の雰囲気に流されて、七重さんの気持を受け入れてしまったら、どんなことになっていたか。一歩間違うとドロドロの恋愛になってしまうところを、平岩先生はさらりとかわし、トンネルの向こうに抜けた。
たとえ苦しくとも、その優しさや爽やかさが私達読者を引きつけて止まない訳かも知れませんね。
(あっちの管理人さん)

蛍さん。読ませていただきました。すごーい。
私もるいさんは行かない方がもりあがるんじゃあないのかと思っていました。
そうよこれよこれって感じでした。
やっぱりこのころの三角関係はドラマチックでいいなぁと思います。
なんだか得した気分です。ありがとうございまいした。
(紫陽花さん)

螢さま、やるぅ(笑)!
いやぁ、私も疑問だったんです。なんでおるい様行くのん?
行かんでもええやん(笑)と。
おかげですっきりしました(笑)。ありがとうございました!
(ゆいさん)

このところの、のばら様、蛍様、初め皆様のご活躍といったら、もうーー すごいです!
才能だしまくり状態ですね。若い方々の活躍が嬉しいと思えるのは年のせい?
やはりわたしは五七五拍子で応援の旗を振るのが似合ってるようです。
(すみれさん)

蛍さま 力作でした〜。私も「すっきり」しました。
私はどうもあの「江戸の子守唄」が納得できず、「七重さん、なぜおるいさんにそんなことを言うの」「おるいさん、なぜ出かけていくの」とモンモンと悩んでおりました。
他のお話では「江戸時代に舞台を借りた現代小説」だと割り切ることができた「かわせみ」も、この「江戸の子守唄」に関しては、主要人物の動向に関わる展開だけに不自然なように思われて…。
ま、七重さんが源さんの役宅へ早朝走らなければ、おるいさんと対決しなければ…東吾さんとおるいさんの絆はここまで強くはならなかったでしょうし…。ここが現代性なんですけどね。
蛍さま、良くぞ書いてくださいました。お礼申し上げます。
しっとりとした東吾さんとおるいさんの濡れ場も上品に書いてくださっているし…はなはなはとても嬉しく拝見しました。
(はなはなさん)

蛍さま、お話、拝見いたしました。いいお話ですね。
すでに、みなさ まが、感想、たくさんお書きになっていらっしゃるのに、いまさら私なんかが、言うのもなんですけど、本当の「江戸の子守唄」に置き換えて読んでみたんですけど、ぴったりはまって…いやぁ〜もう、言葉 にならないですね。いいです!
それにしても、こちらは文才あふれるみなさまがたくさんいらしてすごいですね!NHKも一回ぐらい、かわせみの脚本、一般公募でやってくれないかな〜なんて思っちゃいます。絶対、こちらの、どなたか、選ばれると思うんですけど。
(ゆきつばきさん)

蛍様のもう一つの「江戸の子守歌」読みました。
こういう読み方があるのですね。考えたこともなかった。
いつもストーリーを追って感動して終わり。
蛍様のこういう風な展開は夢をかき立てられますね。
そしてそれをちゃんとストーリーに組み立てられる。
「かわせみ」の皆様文才の固まりの方ばかり。
蛍さん、又次のお話待っています。
(朝霧さん)

つたない文章に、温かいお気持ちを有難う御座いました。まったく一人よがりの内容なものですから、もう恥ずかしい〜です。(汗・汗)
メインは源さんの話題を変えた理由なんです。東吾さんは七重さんから「私の願い」と言われるまで七重さんの気持ちに気がつかなかったですね。
でも、源さんは気がついたのではと思ったのがそもそもの始まりでした。
行ってしまうるいさんも大好きです。身分違いを承知でというより正妻になるのは相当に難しいですから、それでも行ってしまう気持ちは辛かったでしょうね〜。
やっぱり「かわせみ」は奥が深いです。
たまこさまがおっしゃるように、東吾さんのあの言葉から、「るいさんが行かなかったら…」の発想も生まれました。どっちにしても、ふたりは熱々なのですが…。
読んでいただいたたけでも嬉しいのに、私のつたない文章に皆様の温かいお気持ちが凄く嬉しいです。平岩先生の原作があって、それを図々しくもお借りして仕立てたので、共感して下さったのでしたら、やっぱり素晴らしい原作のお蔭と思います。
皆様本当に有難う御座いました。
(蛍さん)

週明けでしかも月末!今日はお仕事でお忙しい方も多いことでしょう。
それなのに、こんなにたくさんの書き込みが〜〜!って、とっても嬉しいです。
蛍さんから頂戴した「江戸の〜」は、私としてはとても 納得できたし、新しい視点を開いてくださったようで、皆さんにもぜひ読んでいただけたらと蛍さんに無理を言いましたが、快く拙宅にお預けくださってありがとうございました。
UPしたものの、蛍さんにご迷惑をおかけしないかと、内心ドキドキしていました。幸いにも皆さんも同じような感動を共有してくださったようで、本当に嬉しく思います。
今まで一人きりで読んでいた「かわせみ」なのに、ご本家に出会い、S.ファロウができ、拙宅にも来ていただく中で 「うねうね横丁」や今回のようなお話(たまこさんには「るいと東吾の再会の場」「狐の嫁入り番外編」)を頂戴して、遊びとしてはなんて贅沢な遊び方をしているのかと、本当に驚いています。
ネットの出会いがなければありえなかった遊びですが、それもひとえにご常連の皆様のおかげと感謝しながら、これからも何かあれば「うひひ」とUPしたいと思っています。本当に、ありがとうございました。
(ここの管理人)