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 長助の女房
「長助の女房」より (平岩弓枝著:文芸春秋刊)
平成15年12月
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
拝見しました(^^)駆け込みセーフ(?)
入れて下さってありがとうございました(いっや〜お恥ずかしいw)
楽しくって、ほっこりする名句ぞろいでしたね♪
先程、山田君が来て「これ、たまこさんからのお届けものですよ」と
ざぶとん置いてきました(笑)家族分あって助かりました(って、違w)
皆さんの名句に交わっての私の駄作(^^;しょ、精進しまーす(汗)
(E/Fさん)

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 朝霧さんの五七五

今月こそと思い「長助の女房」読み返してみました。難しいですね〜〜。
いつものように語彙の少ないのに加えてイメージがなかなかわきませんでした。
それでもエイや!!毎回ど〜〜してこんなに上手に読めるかな〜〜と、皆様の句や短歌楽しみにしております。それぞれのお人柄が忍ばれて俳句ってホント!おもしろい。
 (UP後に)
今回は一番乗りで、出来の程はとにかくうれしかったです。もう少し考えていましたら実家の父が脳梗塞で倒れたので今回もパスする事になっていましたので幸いでした。来年もよろしくお願いします。
(朝霧さんの談)

「もったいねえ、あっしなんぞが……みんな、畝の旦那と若先生のおかげでございます」
土下座しかねない長助を、ついて来た畝源三郎が支えてやっていると、麻生宗太郎が走って来た。
「長助の女房」より
   
長助を 囲む目うるむ 冬うらら

ここは「かわせみファミリー」ならではのいいシーンですよね。嘉助さんも一緒にウルウルしたかっただろうなあ。



   
内助の功 春着うれしや 祝いかな



こんなきれいな殿御は猿若町の芝居でも見たことがない。なんと上品で、凛として、おまけにお優しくて、まあなんともふるいつきたいくらいに惚れ惚れしてしまう。
「長助の女房」より
   
おえいには やさし殿様 冬の夢



   
なさぬ仲 それがなんでい 寒椿

それまでのモヤモヤを吹き飛ばし、おえいさんの母親としての自信を表すような「それがなんでい」がいいですね。あれ、それとも清五郎さんの気持ちかな?
朝霧さんの「それがなんでい」はいい啖呵ですよね。こういう風に読み込むと良いんだなーと面白かったです。
(はなはなさん)



「神林の殿様だけどねえ。団十郎も菊之丞もかなわないよねえ」
長太郎の女房のおさとがくすくす笑った。
「おっ母さんったら、こないだから、そればっかり……」
表の通りを煤竹売りの声が流している。
「長助の女房」より
   
暮れ支度 煤だけ売りの 声流れ
   



 こでまりの五七五

今月は「難しい〜」の嵐で、出足もゆっくり。でも皆さん20日を前に次々と送って下さいました。おえいさんという人、蕎麦屋を守る気さくなおかみさんとして登場していましたが、ちょっと陰もあり、思慮深く、なかなかの女性ですね。そんなおえいさんを詠めたかどうか。。。
 (UP後に)
UPしました〜って書いていたら、たまこ女将に先に読まれていました。元祖「油断もすきもないたまこ女将」、おそるべし〜。
ところで、今月もたくさんのご参加をありがとうございました。
私の感想はホントに私の感想なので、作者によっては「そうじゃないよ〜」と思っていらっしゃる方もあるのではないかとヒヤヒヤしてます。
でも自分にはなかった視点、自分より深い視点に出会えることは本当に楽しみなことです。それも「かわせみ」を通して。来年もそんな出会いを積み重ねていけたらと思っています。
(こでまりの談)

「○○のおかみさん」「○○のおっ母さん」など女性が自分の名前以外で呼ばれるのは、江戸の時代も今もあまり変わらないかもしれません。
でも長助さんのようないいご亭主なら、こんな呼ばれ方も嬉しいはず。おえいさんも一人でそっと、そう思ったのではないかと思いました。
   
胸の奥 人に呼ばれし「長助の女房」という名を かみしめる時

「自分では思いつかなかった!」という筆頭は、何といってもこでまりさんの「長助の女房」の短歌です。
なるほど〜、こういう捉え方もあるんだ〜と目からウロコでした。そういえば、長助の女房の名前が「おえい」さんって、確かこのお話でわかったんですよね?
(たまこさん)



ここは競作ポイントだなあと思ったら、その通りでした(笑)長助さんの三ツ柏、おえいさんの三ツ柏と詠み方もさまざまですが、私は二人並んでというところを想像してみました。お正月に二人で神林家へご挨拶。ご挨拶したい相手は、それぞれ違うでしょうが(あはは)
   
三ツ柏夫婦(みょうと)の背なに冬陽映え

「夫婦の背なに」も好きなんです。そうか、長助の女房なんだから二人並んで「六つ柏」…失礼しました(こほこほ)
(はなはなさん)



ともかくも、おときにだけは知らせておかなければと思い、おえいは走り出した。
  (略)
「お内儀さんは……」
と訊くと、旦那が腰を痛めて按摩を呼んだが、手に負えないというので、お内儀さんがついて骨接ぎの先生の所へ連れて行ったという。
止むなくおえいは長寿庵へ向った。
この季節のことで、あたりは薄暗くなって来ている。
「長助の女房」より
    
思案する背を押す街や暮早し

「暮れ早し」も好きです。「かわせみ」じゃなくてもOKですし。
(はなはなさん)



そして、その頃、おえいはいつものように悴夫婦と釜場で働いていた。
生さぬ仲、継しい仲なんぞと誰がいったものかと思う。
辰吉にむかって心張棒をふり廻し、生さぬ仲の父をかばって死にもの狂いだった清太郎の様子が瞼の中に残っている。
うちの長太郎だって、いざという時はああやって、あたしを守ってくれるに違いない。
「長助の女房」より
   
こだわりの消えて釜場の冬ぬくし
   



 のばらさんの五七五

考えても考えてもこれだ、と思えるのが思い浮かばなくて(T_T)でももう送ります〜…。
 (UP後に)
うわーいと見てきました!!
皆さん「今月は苦しかった…」との感想はわたしも一緒、同じところでの競作もいっぱい、楽しかったです!
(のばらさんの談)

長助さんの晴れの日を祝うかわせみファミリーの心意気が何度読んでもぐっときます。
   
晴れの日や 背中(せな)で見守る 三つ柏
   



血まみれの清五郎をかばって、おときが手当り次第に魚を投げつけ、そして、清太郎も狂気のように心張棒をふり廻して、辰吉に向っていた。
「長助の女房」より
いまさらに付きまとってくる実父、辰吉。
冬の季語に「枯蔓」というのを見付けたとき、辰吉=枯蔓と思えて…。
   
枯蔓や いざ振りほどく 誠知る
   

息子を利用しようとする実父を「枯蔓」に見立てて詠まれたのも、鋭いなぁと思いました。
(たまこさん)



危機をすくってくださった殿様、通之進様がおえいにとっては「冬のともし火」、江戸の人々の暮らしを守ってきた長助、もちろん源さんたちも人生に迷った人たちにとっての「ともし火」だったことだろう、と思いを込めて。
   
冬の燭に 照らされて道 そこにあり
   



お吉と遊んでいた千春が、ととさま、かかさまと呼びながら走って来た。
「そうだ、忘れていた。今度の正月には、千春にも凧を作ってやる約束だったんだ」
慌てて東吾が立ち上り、るいはずっしりと重い我が子を抱き上げた。
「長助の女房」より
このシーン、短いけれど暖かくていいなと好きです。
   
抱きしめて 心満つ満つ ぬくし吾子
   

のばらさんのお子さんともちょうど重なるのでしょうね。幸せなお母さんならではのお句ですね。
のばらさんの「吾子」の句も良いですよねー。東吾さんとおるいさんの幸せが実感と して伝わる句だと思います。のばらさんの言葉の使い方って新鮮で好きなんですよ。
(はなはなさん)



「おっ母さん」
蕎麦粉をこねながら、長太郎がおえいを呼んだ。
「何を考えているんです。釜の湯が煮えたぎっているから、気をつけないと……」   
「長助の女房」より
   
蕎麦茹でる 湯気の包みし 絆あり
   

わっ、ここのとらえ方、おんなじだ。
(その1)



この3つはダジャレみたいなお遊びです…(^-^;) 長助さんは常々香苗さんを「観音様」とあがめていて、結局似たもの夫婦なんですね。しかしおえいさんも「妄想系」だったんですね!!
   
神ありて 観音様おり 殿もおり
   

そう、私も「妄想系だあ〜」と思いました。

これは先日のたまこ様のにかけて見ました(^-^;)
   
女房は 蕎麦粉と一緒に なに運ぶ
   

たまこさんのニンマリするお顔が浮かびます。
も「やられた〜」です。 でも、相変らず、長助のほうが、事件と一緒に運んで来てるみたいですけどね(笑)
(たまこさん)



 たまこさんの五七五

「長助の女房」、いろいろと名場面があるにもかかわらず、なかなかうまく五七五になりませんでした…最初の二つは、比較的早めに出来たのですが、もうちょっとと欲張っているうち、時間が過ぎてしまいました。
 (UP後に)
うしし、「長助の女房」もうアップになってます〜!一番乗りみ〜つけで嬉しくてご本家にも書いてきちゃった!とくに、「あ〜そこに目をつけたか。全く自分では思いつかなかった」というのと「そうそう、そこそこ」(って、背中かいてもらってるんじゃないんですが)というのとあって面白かったです。
(たまこさんの談)

(略)それならば悴さん夫婦には是非、親分の晴れ姿をみてもらいたい、孫の長吉も是非、と再三、口説かれて、長助はなんとなく承知した。
悴夫婦はともかく、孫の長吉には一世一代の祖父の姿を瞼の中にとめておいてもらいたいという気持ちがあったからである。
「長助の女房」より
   
意地張るも 孫には見せたい 晴れ舞台
   



「女には立派すぎますので、丸を取って、三ツ柏だけにしましたの」
そのほうが粋だし、品がいいと呉服屋が勧めたように、紋付の縞の着物は上品だが堅苦しくもなく、
「これなら、お正月着にもなりますし、お祝い事にも着ることが出来て、きっと重宝すると思いますよ」
お吉も我がことのように喜んだ。
「長助の女房」より
   
冬晴れに 心づくしの 女紋
   

私は三ツ柏という言葉をそのまま使ったのですが、この「女紋」という響きはいいですね。女性ということにスポットがあたっておえいさんを優しく包んでいる感じがします。
「女紋」も褒めていただきましたが、これは以前に、どなたかの小説の題名で、掲示板で話題になって、なんとなく記憶していたのが浮かんできたんです。結局その小説まだ読んでないんですけど。
おえいに対する、るいやお吉、七重など、女の友情みたいな感じが出せればと思ったものです。
(たまこさん)
たまこさんの「女紋」の響きが好きです。女性だからこそ、わかるんだって言いたい、おえいさんのお手柄、複雑な思いですも の。
(はなはなさん)



   
人情を 薬味に添える 手打ち蕎麦
   

他人の不幸の種を見て見ぬふりはできない、そんな人情は、お蕎麦に添える薬味ほどにさりげなくて、でもなくてはならないものなのですね。
ラストシーンの釜場風景は、何とか作ろうと思いながらできなくて…「絆あり」も「冬ぬくし」も、それぞれにいいですよね〜。夏は大変な暑さの釜場でしょうが、冬はあったかくて、お蕎麦や汁の香りもして、居心地よさそう!
私は結局「人情」というような漠然とした言葉になってしまったんですけど素晴らしいコメントを書いていただいて、面映いです。
(たまこさん)



 あっちの管理人さんの五七五

この「長助の女房」で初めて長助のお内儀さんのおえいさんが後妻だとわかりましたね。控えめででもしっかり者で、留守がちの長助親分にかわって店を切り盛りし、なおかつ町内の出来事にも気を配って、 本当に岡っ引きの女房にピッタリのお人ですよね。
 (UP後に)
今年最後の「長助の女房」、ほんと暖かくて賑やかで嬉しいお話ですよね。毎回お題が出ると、さてどの場面で一句作ろうかと思案して、同じ場面で素敵な句があると、「そうか〜」こういう見方もありか、ふむふむ良いなぁ、と圧倒的に語彙の少ない私なぞ感心することしきりです。
しばらくしてから見にいくと、今度は皆さんの感想もアップされていて、1回で2度も3度も美味しいというおまけつき。今年一年皆さんの句と、素敵なイラストの数々で大いに楽しませて頂きました。また来年も参加させて頂きまーす!
(あっちの管理人さんの談)

長助の紋付を作る時に、
「あっしらのようなものには、家紋なんぞはございませんので……」
と恐縮したのを、
「畝家の紋がよかろう」
通之進が笑って決めた。
畝家の家紋は丸に三ツ柏である。
「長助の女房」より
おえいさんへ贈られた晴れ着、おえいさん、きっと勿体ながってなかなか着ないかも知れませんね。大事に大切にしまっておきそう(笑)     
   
晴れの日の 背中にまぶしい 三つ柏
   



「なにか、あったのか」
おえいがふりむいた。
「あんた……」
「おえいか」
「あんた……早く来て下さい」
長助が魚屋の前へ来た。
「長助の女房」より
今回の事件を未然に防いだのはおえいさんのお手柄だけど、源さんったら長助親分の新しい十手と捕縄をおえいさんになんて、ちょっと言いすぎですよね。     
   
年の暮れ 夫唱婦随で 大手柄
   

やっぱり、宿酔で寝ていたことは、何かあった時に、一生言われそうですね。



最後におえいさんが通之進様をみてポーっとなっているところって可愛いですね。おえいさんもやっぱり女性なんですね。今度から長助親分が蕎麦粉を届ける時に替りに行くのかな〜?    
   
錦絵の 殿様がいま 目の前に
   


今までにそのシーンが出てこないところをみると、蕎麦粉が入ると長助さんが何をおいても持って行ってしまうのでしょうね。ガンバレ!おえいさん!



 はなはなさんの五七五

実は大好きなんですよね、この話。通之進さまが登場なさるし、おえいさんの微妙な気持ちがすごくいいなぁ、と思うんですよ。着物の描写も多いし…師走の感じがすごくするんですよね。「かわせみ」らしい良いお話ですよね。今年の春の「かわせみ」ドラマではこんな働きのできそうなおえいさんに描かれてなかったのが残念でしたけれど。でも…今回もどうしようかと悩みましたが何とか詠みました。数だけはなんとかそろってますが出来は…お察しくださいませ。
 (UP後に)
「はいくりんぐ」拝見してきましたよ。ほっこりじんわりと人情を味わわせていただいた気がします。
「これは私には詠めないなー」とか「そうか、こういえばよかったんだ」とか「そうかー、そうくるかー」というのがいっぱいで、 これはこでまりさんのいわれるとおりそれぞれの個性がくっきりしてきたということなのかもしれません。
ますます今月の五七五は繁盛していきそうですね。でもたまには「恋愛モノ」もよろしくお願いします(爆)
(はなはなさんの談)

これまでの数え切れない捕物のたびに、長助が人知れず、どれほどの汗をかき、苦汁をなめて来たか、誰よりも承知している三人であった。
「長助の女房」より
長助はなくてはならないキャラクターですよね。
その縁下の力持ち的働きに対して人生の晴れの日、寿ぎの句として詠んでみました。
   
江戸守る その誇りやかに 師走晴れ
   

公方様のお膝元を預かっているという誇りだけで、何の見返りも期待せずに働いている長助さんたち。今回は読んでいるこちらまで、お祝いしたくなりましたね。



おえいは、後妻であった。悴の長太郎は前妻の忘れ形見だった。
長助の祝が平清で行われた時、長太郎夫婦と孫だけがついて行き、自分が留守をした際に、なんとなく自分だけはのけものといった感じがしたのは、そのせいであった。
「長助の女房」より
おえいさんが後添えだとは、このお話であきらかになったことではなかったでしょうか。
普段はそんなこと考えたことがなくても、ふと、思い悩んでしまう、その弱さに惹かれてしまいました。
   
蕎麦茹でる かすかに苦き思ひあり
   



親子というのは血のつながりだけではないのですね。その思いが血に勝るのだと、信じていいのだと私たちを力づけてくれる、清太郎・清五郎親子ですね。またおえいの、気の迷いとはいえ幸せの中に顔をのぞかせた小さな不安まで取り去ってくれました。
   
生さぬとて 思いは同じ わが子なる



「兄上がおっしゃったよ。今度の手柄は長助の女房だと。あいつが辰吉をみつけて、どうもおかしいと気をつけていたから魚屋一家は助かったんだ」
「長助の女房」より
おえいと長助がどんなきっかけがあって夫婦になったのかがわかりませんが (その話も読んでみたい気がします) おえいは誰がなんといっても「長助の女房」なのですね。
   
女房の目はあやまたず 春を呼ぶ
   

女性は善悪を直感的に見抜くもの、まして「長助の女房」の目はあなどれませんよね。



神林通之進は小座敷にすわって、長助が作った蕎麦を旨そうに食べていた。
「東吾、遅いではないか」
十二月の夜に大汗をかいている弟へ通之進は機嫌のよい声で呼んだ。
  (略)
おえいは、ただもう、ぼうっとして何回となく頭を下げ、それでも目のすみで通之進に見とれていた。
「長助の女房」より
それにしてもなんていいタイミングで通之進お兄様がやってくるのでしょう。お兄様の自然な威厳と、東吾さん・源さん・長助のあわてっぷりの対比おえいさんのうっとりしている様子…何度読んでもほほえましいです。
   
ほれぼれと 見上げるかんばせ 今業平
   
蕎麦たぐる 殿様ぶりも 色あせず
   



 浅黄裏さんの五七五

今月は本当に苦しかったです、って、家計の話じゃないんですよ。なんにも詠めなくて浮かばなくて…・・今月は皆様の御作を楽しませていただくだけにしますです・・泣。
(浅黄裏さんの談)

おかみさんに着物をと思いつくのは、やはりおるい様ならではですね。八丁堀を去って、お嬢様から宿屋のおかみさんになっての年月がそうさせたのでしょうか。
   
冬の日に 晴れて 揃いの三つ柏
   

わっ、ここのとらえ方、おんなじだ。
(その2)



そして、清太郎は神妙に魚屋の商売を手伝っているという。
そんな報告をして長助が帰ると、「かわせみ」の居間には穏やかな冬の陽が縁側一杯にさし込みはじめた。
「長助の女房」より
   
北風も凪いで 生さぬ子 戻りけり
   

辰吉という北風が吹きすぎ、残ったのは本当の親子の絆だったことに息子が自ら気づいた…好きな句です。
浅黄裏さんの句は、前にも言ったかもしれませんが「北風凪いで」「冬満月」が大好き。「北風凪いで」は清太郎と清五郎、おえいと長太郎、二組の継親子(こんな言い方あるのか)の幸せを詠んでますよね。これが私には出来なくて、結構うんうん言って苦しんだんですがついにギブアップしたんですね。「うまいっ」って感じです。
(はなはなさん)



その夜の長寿庵は前代未聞のさわぎになった。
畝源三郎がかけつけて来る。
神林東吾がふっとんで来た。
「長助の女房」より
ここのところ好きです。リズムもよくて思わず笑っちゃいます。前に畝家に水戸の侍が入り込みそうになった時に(源三郎子守歌)豆腐やがんもや大根が飛んできたことがありましたね。あの時の文章も思い出しました。本筋には関係なくてもこういう描写好きです。
   
捕り物に役者揃いて冬満月
   

「その夜の長寿庵は…」からの3行、私も大好きなんですよ。「前代未聞」というのもいいし、名前がファーストネームだけでなく、姓名になってるとこもいいし。作家はやっぱり文のキレのいい人がいいなぁ。
(たまこさん)
「冬満月」は言葉が好き。寒くなればなるほど、夜空ってきれいですもの。そういう粛々とした雰囲気がよく出ていると思うんですよ。
(はなはなさん)



これからはおえいさんが本当に蕎麦粉を届ける場面も出てくるのでしょうか。楽しみです。
   
小座敷を照らして殿がたぐる蕎麦
   

蕎麦という庶民の食べ物も通之進さんの美しさを引き立てる道具になるとは!



 蛍さんの五七五

「はいくりんぐ」にも出入りさせていただくようになって「五七五」の楽しさを知りました。五七五などととても恥ずかしくて言えない句ばかりなのですが、綺麗なものは綺麗、悲しいことは悲しいと素直に感動する事を知りました。
 (UP後に)
拝見致しました。アップ間際のお忙しい時に本当に済みませんでした。早速に載せて下さって有難う御座います。私もこでまりさんのコメント、と〜っても楽しみにしています。ゆっくり拝見させて頂きます。
(蛍さんの談)

初期の頃はあまり出番も無かったような長助さんも、今ではかわせみには無くてはならない人ですね。源さんとコンビで解決した事件なども平岩先生書いて下さるといいのにと思います。
   
晴れの日を 祝うがごとく 秋日和
   



「やあ、終ったようですね。長助が御褒美を頂くときいたので、見に来たんですよ。天気もよくて何よりでしたね」
遂に長助が声をあげて泣き出し、それを囲んだ男三人もなんとなく目をうるませた。
「長助の女房」より
二枚目トリオはいつも気が合いますね〜。いい事も悪い事もです。東吾さんが出迎えるのはなんとなくそんな気がしますが 宗太郎先生の場面では長助さんと一緒になって、ホロ〜リ してしまいました。この場面はこのお話の中で一番好きな場面です。長助さんの人柄なのでしょうね。
   
ねぎらいの あつき心に 男泣き
   



るいさんもすっかり奥様ぶりが板に付きましたね〜。困った東吾さんですが、こうゆう一面も持っている東吾さんは嫌いではないです。
大抵どちらの家庭でも、こんなものなのでしょうね。
   
決め事も まかせて嬉し 恋女房
   



「おえい、見事であった。流石、長助の女房、大事を小事にて食い止めたる手柄、改めて御沙汰があろう」
光源氏か、業平様かというような笑顔がおえいに会釈をなさった。
「長助の女房」より
主役の長助さんも通之進様の前では影が薄いです。 長助さんの名前も入れようかとも思いましたが、 あんまりなのでやめました。
   
業平も 光源氏も キクさまも 今宵ばかりは その影薄し
   

歌舞伎なら大向こうから声がかかるところですね。「ヨッ、神林」 な〜んてね。



おえいさんの妄想シーン、受けました〜。 女性は恋をするといつまでも美しくいられるそうですから、
通之進様なら長助さんも大目に見てくれるでしょうね。
   
溜息の 数ほどつのる 恋ごころ
   

たとえば溜息が桃色だったら長寿庵じゅうが桃色になったことでしょうね。うふふ。



 千姫さんの五七五

おえいの内助の功や、るいの思いやりや孫に残したい長助の人徳や、通之進を見たおえいの宙に漂うしあわせな気持ちや読み終わった後の、ポカポカ暖まる気持ちを俳句にしたかったけれどいかんせん、腕が…。もう、とっくに上達(?)は諦めているから他の人たちがどういう風に俳句にしているのか、とても、楽しみにしています。
(千姫さんの談)

神林家のほうからは早々と使が来て、通之進の指示で紋付袴一切が贈られると知らせてよこしたし、畝源三郎に訊くと、
「手前のほうは、お智恵がなんとやら申す紬の着物に帯を添えてやろうと目下、呉服屋に注文したところです」
という。
「みんな嬉しがって奮発しているな。こっちも負けずに、長助の喜ぶものを祝ってやろうじゃないか」
「長助の女房」より
「長助の女房」は大好きな物語なので、ここも、あそこも俳句にしたいとこねてまわしていたけれど、結局最初に出来た一句だけです
   
やれうれし 真(まこと)の人が 祝ってくれる
   

祝ってもらう人の喜びはもちろんですが、祝ってあげる人にも喜びや幸せが広がっていますね。互いが本当に信頼しあっているからなのでしょう。



 紫陽花さんの五七五

お待たせいたしました。(待ってなかったりして…どっどうしよう)とうとう季語を入れることができませんでした。もうあきらめて投稿します。
 (UP後に)
"はいくりんぐ"見てきましたよ。湯飲みまで載せていただいてありがとうございます。
"そうそうこれこれ"っていうのがたくさんで、みなさんうまいこと詠むものだとどれも感心しきりです。こでまりさんの感想も読むのが楽しみです。まだこれからみなさんの感想もいれて更新するんでしょう?ご苦労様です。でも楽しみが増えてうれしいです。
(紫陽花さんの談)

新しい提案は、彼らの中、優秀な者をえらんで正式に定廻り同心の配下として、町奉行所から然るべき給金を与えるというものであった。
  (略)
何故、こうした案が出て来たのかといえば、緊迫した世情のせいであった。とりわけ、長州に対して幕府の討伐軍が西征するといった噂もあって、攻めて行くにせよ、守るに側に従うにせよ、軍兵が必要となる。この際、岡っ引きも緊急の折に出動出来るように組織しておいてはという考えが底にはあった。
「長助の女房」より
   
治安維持 十手頼みの 幕府案
   

皆の長助さんを祝う気持ちが純粋で真心にあふれている分、こんな幕府の思惑が、ちょっとくやしい感じです。



提灯のあかりが、くっきりと武士を浮び上らせて、おえいは世の中に、こんな立派で、こんな美しい殿様がいるのかと目を見張った。
「長助の女房」より
   
通之進 役者もかなわぬ いい男
   



オマケですが、俳句とも“長助の女房”ともまったく関係ありません。だから載せてくれなくてもいいですよ。
…例のお屋敷では捕物ごっこが流行っているようです…あっ茶色のお皿は“茶たく”です。持っている黄色いのは“小判”です。(説明がなければわからないかと思って)

UPしなくてもいいなんて、それはなしですよお〜。掲示板にも出ていたので、みんなも楽しみにしていたはず。さすが師走ですね。湯呑みも走るというわけか。。。今年は紫陽花さんのかわいいイラストで、何度も楽しませて頂き、本当にありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いしま〜す。
紫陽花さんの「オマケ」もすごく楽しみで、お蕎麦じゃないかな、なんて思っていたのですが、見事に意表をつかれました。ユーモアがあって可愛くてとっても楽しいです。
(たまこさん)
紫陽花さんのイラスト、益々お茶目度が増したみたいで、小判を抱えた茶たくと十手を持った湯飲みが可愛い〜!
(あっちの管理人さん)
ちっちゃな手足が可愛いですね〜。炬燵の上に乗せて、追いかけっこを見てみたい気がします。きっと三つ目小僧さんが持っていたものですね。追いかけっこの最後は小僧さんの懐に納まってめでたしめでたし〜、カナ。これからもお願い致しますね〜、とずうずうしくおねだりです。
(蛍さん)
紫陽花さんの湯飲み君と茶托君もファンになっちゃいました。私の机の上で遊んでて欲しいですぅ。時々邪魔になって「はい遊んでいらっしゃい」って床に下ろしてあげたりして。
(はなはなさん)
すごくかわいいです〜〜かわいい湯のみくんにお茶拓くん。かわいいし楽しいし、見たとたんきゃあ〜〜と微笑んでしまいました。そりゃあアップしてくださらないと(^-^)例のお屋敷、いいですね〜〜。行ってみたいかもです(^-^)わたしも皆様のコメントも楽しませてもらってます。
(のばらさん)